自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

仙台2

2019年04月22日 | その他 others
7、8人の人が研究紹介をすることになりました。私もその一人でした。
最初の人の話はニュートリノで、さっぱりわかりませんでした。わかりませんでしたが、その人が夢中になって重力だかなんだか、要するに世界共通の課題を解くべく頭を使い、実験をして、いくつかの大きな問題を解いたことは、なんとなくわかりました。どうやら国際的なレベルの研究をした偉い先生になっているようでした。
 ところがその話が終わった後、ある人が「今の話は物理の連中にはおもしろいのかもしれんが、部外者にはさっぱりわからない。だから物理の人に話す話だけでなく、要するにどうおもしろいかをもっとわかりやすく話さないと困る」
 と通常の感覚で言えばえらく失礼な発言をズケズケいうのでびっくりしました。しかも言われた人は穏やかに「いやあどうもすみません」と詫びたのですが、別の人は「それはあんたの考えで、全員がそう考えているとは限らない。それは一つの意見として聞くよ。話す方はそれなりにこれが良いと考えて準備しているんだから・・」とさらにズケズケと切り返します。
 それを聴きながら、あの頃の学生の関係 -- 形式的なことにこだわらず、問題をズバリと口にする雰囲気 -- が蘇ったような気がしました。こういう空気は今の学生には全くありません。私たちの世代でも学生時代にはそうしてやりあっても、社会に出ればそうはいかないと「マナー」を身につけていったと思いますが、そのままで爺さんになった人たちがいたのを見て微笑ましく思いました(私もその口で、会議などで厳しいことを言って驚かれることがあります)。
 その後も理論物理学の難しい話や、JAXAで活躍している地球物理学の人の話などが続きました。地球物理学の方は少しはわかりました。
コメント
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