自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

5月を振り返る

2021年05月31日 | ごあいさつ Greetings
7月11日に以下のシンポジウム を行いますので、ご参加ください。 こちら 
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今月もコロナ問題が解消せず、気の重い「延長」になりました。

あいも変わらずの日常ですが、今月は知人が数年にわたって集めたタヌキの頭骨の計測と撮影を日課に入れました。知りたいのはタヌキが冬を迎えるまでにどのくらい体重を増やすかです。ただ、疥癬に罹患したために体痩せていて使えない個体が多いのが問題です。それから2020年に確保した金華山のシカの糞分析をしました。これは半世紀近く前に同じ分析をしたので、それとの比較です。糞の内容が変わった場所と変わらない場所があり、その理由もわかるので、まとめたいと思っています。
 玉川上水には10日に1回、開花記録を撮りに行っていますが、実際はもっと頻繁に言っています。それと旬の花のスケッチをしています。

     

 5月23日に玉川上水の野鳥調査を行いました。これは4カ所で同時に実施しており、その報告が届いたのでまとめました(こちら)。
 5月25日には「かわさき市民アカデミー」で野生動物の講義を行いました。
 5月29日には子供観察会をしました(こちら)。
 麻布大学の講義を一つ頼まれていますが、今年はコロナで対面授業ができないため、課題を出してレポートを提出してもらいました。150人ほどの学生がいるので、読むのが大変でした。
 
 論文関係では八ヶ岳のヤマネに関する論文を2つ書きました。その内容はこちらこちらです。また明治神宮のタヌキの糞分析をしましたが、長いこと眠っていましたが、いよいよ報告書ができるというので、ゲラが届き、校正を終えました。
 アファンの森のガイドブック、夏号の編集が進み、ゲラが来て、校正をしました。
 そのほかいくつか論文を投稿中ですが、査読が戻ってきて修正したりしていますが、今月は受理の報告はありませんでした。


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サワフタギ

2021年05月30日 | 植物 plants
7月11日に以下のシンポジウム を行いますので、ご参加ください。 こちら 
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4月18日の玉川上水

サワフタギが咲いていました。秋になると青い果実をつけます。木はよくあるのですが、花をつけるものが少ないので、この秋は果実を見るのが楽しみです。




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「花にくる虫どんな虫?の記録

2021年05月29日 | イベント
「花にくる虫どんな虫?」(2021.5/29)の記録

<参加者の感想は こちら

 リー智子さんが進めている「玉川上水46億年を歩く」のイベントとして、子供に訪花昆虫を学ばせる「花にくる虫どんな虫?」という企画のお手伝いをしました。



 当日、小平市鷹の台にある上水公園に集まりました。
 これまでの調査で花には大きく分けて皿型の例えばマツヨイグサのような花と、筒形で蜜がその奥にあるような例えばクサギのような花があり、皿形にはハエやハチなど色々な昆虫が来るのに、筒型の花にはチョウやハチが来ることがわかっています。なぜならハエはスタンプのような口をしているので、筒型のような細長い花では蜜が吸えないからです。なぜそう言う選別をするかというと、ハチは効率的にみつを吸うために同じ種の花を連続的に訪問するので、受粉の確実性が高いからと言われています。皿型のように「誰でもどうぞ」の花の場合は、他の花の花粉が届けられる無駄が多いわけです。
 そういうアイデアで企画をしたのですが、参加者に小学低学年が多いということから、データをとって比較するというより、花の前で昆虫が来るのを見て記録を取るという体験をして貰えばいいだろうと考えを変えました。
 挨拶の後、次のようにはじめました。
「あのね、花ってなんのためにあると思う?」
という難しい質問をしました。大人でもすぐには答えられません。そこで、待っている間に未熟な果実がなっているのを確認していたカラタチの木の前で
「ちょっと集まってください。ここにカラタチの実の赤ちゃんがなっています。ちょっと潰して匂いを嗅いでみて」

カラタチで説明する

「あ、ミカンみたいな匂いがする」
「そうだね、これは花の中にあるメシベが大きくなっているところなんだけど、花にはオシベとメシベというものがあって、オシベは花粉という小さな粒を作ります。それがメシベにくっつくと実が大きくなり始めます。この中にはタネがあります。だから、花はタネを作るためにあるんです。タネは植物の赤ちゃんだから、どこかに運ばれたらそこから植物が生えます」
保護者の人も「はあ、そうなんだ」という顔をしていました。



「今日しらべるのは、花にくる虫だけど、虫は花の中にある蜜という甘いジュースみたいなものを吸いにきます。その虫が体に花粉をつけて別の花に行ってメシベに花粉をくっつけます」
と言った上で、準備していた小道具を取り出しました。まず発泡スチロールで作った花を2通り出して並べました。


「あのね、これはよくある皿のような花で、黄色いオシベがあって、中にメシベがあります。こういう花にはいろんな虫がきます。もう一つは細長い筒があって蜜はその奥にある花です」
と言って、私がハチになることにしました。まず複眼をクリアファイルで作って頭にくっつけました。皆さんから笑いが漏れました。それから発泡スチロールで作ったハエの口をつけました。コロナでマウスシールドが売られるようになったので、それを加工してこの口をつけました。さて、ハエになった私は筒型の花に口を持っていきましたが、口が大きくて筒の中には入れません。




そこで複眼とハエの口を外して、百均ショップで買ってきた、筒がくるくると巻いていて息を吹き込むとビューンと伸びるおもちゃを取り出して、それに息を入れて伸ばして、筒型の花に入れました。



「チョウはこういうストローを巻いたような口をしているから、これを伸ばして蜜を吸います」

この説明でうまく理解してもらったかどうかわかりませんが、子供は色々なものが出てきて説明を聞いたので、ハエとチョウで違う口を持っていて、蜜が吸える花と吸えない花があるということは何となく感じてくれたと思います。

 それから昆虫の区別の仕方を説明しました。ハチと一部のアブは区別がしにくいので、ハチには触覚があることをやはり小道具を使って説明しました。








それから、早速近くにあったネズミモチの花の前で観察することにしました。

ネズミモチ

子供のほうが目が良いみたいで、次々に
「あ、ハチがいる!」
と声が上がりました。
「花には蜜が少ししかないので、人がなめてもほんの少し甘い味しかしないけど、昆虫はとても小さいから、ジュースをコップで飲んだくらいに感じるよ」

ネズミモチの前で記録の仕方を練習

「見つけたら、その時間と虫の名前を書いてくださいね」
記録の仕方を確認した上で、昨日確認していたテイカカズラとネズミモチがあるところに移動しました。


「これがテイカカズラの花なんだけど、花びらが扇風機の羽みたいに片方が丸まってるよ」

テイカカズラ






 その場所で10分間の観察をしてもらいましたが、テイカカズラはあまり昆虫が来ず、チョウが1例きただけでした。これに対してネズミモチは4例の記録が取れました。多少のばらつきがありましたが、全体としては7割ほどがハチでした。



 それから上流に向かって歩きました。昆虫好きの少年がクヌギの樹液の出ているクヌギの木を見つけて
「クワガタがいるかもしれない」
と言ったのでみんなで行ってみましたが、残念ながらクワガタやカブトムシはおらず、ヨツボシケシキスイがいました。


 移動しながら昆虫採集をしてもらいましたが、途中で日が射すようになり、昆虫の姿が目につくようになりました。


韓先生による昆虫の説明


しばらく歩いて「大けやき公園」につきました。そこの木の下にブルーシートを敷いて、とってきた昆虫のスケッチをしてもらうことにしました。



その時、実体顕微鏡やルーペを出して、採集した昆虫を観察してもらいました。

実体顕微鏡を使う

年齢もさまざまなので、子供によって早い、遅いだけでなく、描き方にも違いがありましたが、いくつかとても個性的な作品が出来上がりました。ハチの翅脈まで表現している子もいて感心しました。










子供たちの作品・・・実にすばらしい

 スケッチに参加しなかった小さい子は「小道具」で遊んでいました。


 作業中に武蔵野美術大学のリサ・ヴォイテさんと話ができました。リサさんのおじさんがドイツで大きい庭を開放して子供に昆虫の勉強をさせているそうです。その様子をスマホで見せてもらいました。また、今日は朝鮮大学校の韓先生と3人の学生さんも参加され、昆虫のことをいろいろ解説してもらいました。そういう意味ではちょっと国際的でもありました。セミの観察活動をしている荻窪奈緒さん、ハチに詳しいので「ハチさん」と呼ばれていた山口康裕さんにもお世話になりました。



 予定していた12時をかなり回ってしまいましたが、挨拶をして解散にしました。
「野外のイベントですから予定通りにはいきませんが、一応、花にくる虫のことを学んでもらえたかと思います。さっき記録を見せてもらったら、ネズミモチにきていたのは多くはハチだったようです。テイカカズラは1例しかありませんでしたが、チョウでした。だから、典型的な筒型のテイカカズラで口の細いチョウがきていたこと、ネズミモチも筒型といえる花でハチがきていたことは想定通りでした。ただ、ネズミモチの花は小さいので、アブでも蜜が多少吸えるのかもしれません。実際には中間的なものもあるということです。いずれにしても、さまざまな花にさまざまな虫が思い思いに来ていると、特に考えもしないで思っていたと思いますが、そこにもルールのようなものがあるということです。
 昆虫のスケッチをしてもらいましたが、みな個性的で素晴らしい作品になりました。ハチの - 翅脈と言いますが - 翅(はね)の細かな筋まで描いた人もいました。今は便利になってカメラで写して分かったような気になりがちですが、スケッチをするとよく見るんですね。それはとても大事なことだと思います。
 ところで、私は今日のことを想像しながら、近所の魚屋さんで発泡スチロールをもらってきて小道具を作りましたが、意外にウケてよかったです」
と言ったら笑いが起きました。
「すごくウケました」
とリーさん。
「また機会があったらお会いしましょう。今日はありがとうございました。」
と言って締めくくりました。

 なかなか楽しい会になりました。思えば、東京でこんな集まりが気軽にできるのも、玉川上水があってのこと、そこに植物があり、昆虫が暮らしていればこそのことです。改めて玉川上水の大切さ、ありがたさを思いました。こうしたイベントが小さな心に何かを残してくれれば嬉しいことです。

 主催のリーさん、スタッフとして協力下さった皆様、お疲れ様でした。写真は全さんとリーさんによるものです。ありがとうございました。

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個人写真の公開は了解をもらっています。

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参加者の感想

2021年05月29日 | イベント
観察会の記録は こちら

+++++ 参加者の感想 ++++++++++++++

<関根 彩衣、母:麻美>
 高槻先生、土曜日はお疲れ様でした。早くにブログにアップして下さって、ありがとうございます。
 皆さんと虫や花を見ながら、色々お話もできて、娘も私もとてもとても楽しく充実した時間を過ごす事ができました。
 「1つの花にどんな虫が来るのか」。。これまでじっくり観察した事もなく、すごく新鮮な気持ちで花を見つめました。ネズミモチの花を観察していたら、アブやマルハナバチが来ました。アシスタントの方に教えて頂いて、アブとハチの違いが分かり、嬉しかったです。娘は、マルハナバチを捕まえる事ができ、虫かごをジッと見つめながら、「丸くてフワフワ毛が生えてて、可愛い!」と興味津々でした。
私もハチをこんなにじっくり見たのは初めてでした。
 虫のスケッチも、お子さんそれぞれの個性が表れていて、みんなの素敵な絵に感動しました。
 本当に素晴らしい時間でした。また次回、何か企画されましたら、ぜひ参加させて下さい!
 高槻先生をはじめ、リーさんや韓先生やアシスタントの方々、準備や参加者のお世話や色々、本当にお疲れ様でした。ありがとうございましたm(_ _)m

<古川久美子>
高槻先生
土曜日はありがとうございました。
 日当たりがよくなると虫たちが活発になる様子が目に見えてよく分かりました。
 花の蜜を吸いにくる虫、その虫に寄生する虫、虫を食べに来る虫、さらに虫を狙う鳥、と一箇所を観察するだけでも豊かな生態系の広がりがあることをハン先生にも教えていただき、小さな命も大事な役割があるのだなと感じました。我が家はあまり虫取りをしたことがなかったのでとても新鮮で楽しかったです。
 佐和子(小5)が学校の自主学習ノートにまとめていたので添付します。
 身近に緑豊かな玉川上水があり、こどもと一緒に先生の講座に参加できてとても幸せです。またの機会も是非参加させてください。ありがとうございました。


<新野葉子>

 この間は本当に素敵な時間を有難うございました‼️
 普段は忙しく通り過ぎる玉川上水をゆっくり、じっくり観察しながら歩けたことが本当に貴重な出来事に思えました。花に来ている黄色の虫は全部蜂だと思っていたのにアブもいたのだと知り、知らないまま一生を終えるところでした…。
 最後に高槻先生がおっしゃっていた『写真に撮るより描いた方が細かいところまで自分で理解できる…』のような言葉がとても印象的で、他の事柄にも言えることだなぁとしみじみ考えさせられました。スマホでなんでも記録出来る世の中になり、擬似体験できる世界になりましたが、実際に見て、歩いて、描いて、仲間と話しながらの体験は今となっては本当に贅沢な出来事に思えました。
 次の日、娘と日高市にハイキングに行きましたが、娘はこれまでとは違って、「あれ、ねずみもちの木だ!」とか、「扇風機みたいな花の名前なんだっけ?」などと細かいところにも目が届くようになり、いっそう歩くことが楽しくなったようでした。
 観察会の帰り道、玉川上水で大きな青サギが羽ばたく様子を目撃できました!これも嬉しい。とても充実した土曜日の午前になりました!色々な準備、ご配慮、とても大変だったかと思います。本当に有難うございました?またこのような機会があれば参加させていただきたいです!

● <小山内>
 土曜日の観察会に参加した小山内(オサナイ)です。小学校2年生の登環(トウワ)、幼稚園年長の柊登(シュウト)と親で参加しました。
 とても楽しく有意義な時間を過ごさせて頂きました。保護者視点で身近に自然を感じることができる貴重な玉川上水と植物、虫たちをこどもへすぅ~っと学ばせていただける会に参加できてよかったと思いますし、ありがたいと思っております。特によかった点は下記3点と考えます。
・こどもたちがあれこれ思い、言い放すことを周りの大人は無視せず、
    話を聞いたり会話をし、知りたことを答えてくれること
・目に見える形、発泡スチール模型を用意されての説明、わかりやすかったこと
・虫のスケッチを描いたこと
   写真や実物を「見る」だけでは「見る」で終わってしいますが、描くことでよく「観る」ことをし、本当に理解つながった
 次回も機会があれば参加したいと思っています。先生やスタッフの皆様は事前・当日も含めて準備に労力費やし、大変だったと想像します。お疲れ様です。ありがとうございました。

リサ・ヴォイテ(武蔵野美術大学)
高槻先生
 先週は玉川上水で昆虫教室を開催していただき、ありがとうございました。
 ドイツの家族にも高槻先生のブログを見せたところ、グーグル翻訳を使って読んでくれました。彼らはまた、先生の昆虫のコスプレを見て大笑いし、本当に良い説明だと思いました。私の両親は、「昆虫ホテル」を作った私の叔父にも先生のブログポストを伝えると思います。
 多くの子供たちが昆虫に興味を持ってくれていることを嬉しく思います。私もとても勉強になりましたし、参加できて本当に良かったと思います。


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カリコ博士

2021年05月28日 | 研究など research
7月11日に以下のシンポジウム を行いますので、ご参加ください。 こちら 
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昨晩のNHKのクローズアップ現代で山中博士とハンガリーのカリコ博士が対談をしていた。コロナの治療についての専門的な話で、それは「そうか」と思っただけだったが、後半に話は胸に響いた。
 私は30歳代の半ばに1年ほどアメリカで暮らした。その時に思ったことの一つは「この国では謙虚というのは決していいものとは思われていない」ということだった。私たちは例えばプレゼントする時に「つまらないものですが」といって渡す。それは自分を低くして、「あなたにとってはどれほどのものでもないでしょうが」という気持ちを込めているのであって、後で「こんないいものをくれた。それをつまらないものと言うのだから、奥ゆかしい人だ」と思ってくれると期待するものがある。だが、アメリカ人は「つまらないと思うものをなぜプレゼントするのだ」と考える。だから「こんなに素晴らしいものをどうぞ」と言わなければならない。学会の発表でも、どうと言うこともない内容の発表を「ついに私はこんな素晴らしい発見をした」とまでは言わなくても「この研究内容はこの分野に重要な貢献をしました」などは必ず言う。そういう雰囲気の中にいると、自分もそう言わないといけないのかという気になる。
 アメリカはややそのことが強すぎるものの、ヨーロッパだって大して違いはない。そう言う思いがあったのだが、このカリコ博士はこういった。
 「私のことをヒーローだと言う人がいます。でもそれは違います。患者さんに直接接しているお医者さん、看護婦さん、病院を掃除する人、そう言う人たちこそが本当のヒーローなのです」


 これは日本の謙遜とはやや違うが、しかし自分を必要以上に大きく見せる心が全くないことの爽やかさがあるもので、私は感動した。
 そのことはハンガリーの置かれた政治的な不幸にも関係しているらしく、少女時代の貧困の苦労の話もあった。そして、研究をすることの喜びや、データの示す事実そのものを重視し、先生のアドバイスも場合によっては聞かなくて良い、それによって達成した成果は科学者として何よりも嬉しいものだと言う意味の発言をし、山中先生も我が意を得たりという表情だった。



 以下、書かなくても、あるいは書かない方がいいようなことだが、これほど素晴らしい科学者が日本にいるのに、なぜコロナ対策がこれほどまでに非科学的で無見識なのか、さっぱり理解できない。

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キンラン

2021年05月27日 | 植物 plants
7月11日に以下のシンポジウム を行いますので、ご参加ください。 こちら 
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4月の中旬のことです。春になって野草が咲き始めて嬉しい季節です。中でも珍しいはずのキンランが玉川上水にはあちこちにあって決して珍しいというものではありません。貴重なランは盗掘によって激減したものが多く、ここのキンランもそういう目にあって欲しくないですが、どうやら皆さん、大切に見守ってくれているようです。
 キンランは寄生植物であり、根菌から栄養をとっており、その根菌は樹木の根から栄養をとっているので、そういう3者のつながりがないと生きていけません。大切にしたい者です。




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生き物会議主催のシンポジウム(7月14日)のお知らせ

2021年05月26日 | 標本
7月11日に以下のシンポジウム を行いますので、ご参加ください。会場参加とリポート参加があります。


サイトは こちら ですが、申し込みはこのページの下にある「コメント」欄にお名前、会場参加・オンライン参加のどちらか、eメールアドレスを書区ことでもできます。



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北山公園

2021年05月25日 | 標本
7月11日に以下のシンポジウム を行いますので、ご参加ください。 こちら 
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4月15日に狭山丘陵にある北山公園というところに行きました。気持ちの良い天気の日でした。孫の一人を連れて行きました。



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早春のアファンの森 13

2021年05月24日 | 標本
<7月11日に玉川上水のシンポジウム があります。こちら
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もう一つ書いておくと、この石(メモリアルストーン)が縦長でなく、平坦と言える岩であることについて。ニコルさんはそのことを希望していたそうです。

この碑文は実にいい言葉で、私も森を歩いていて、自分の心が素直に開いている時と、そうでない時では、森から受け取るものが違うと感じることがあります。私は仕事がら森からストーリーを読み取り、それを裏付けるデータを取るというようなことをしますが、それは森を歩くというおこないの目的のうちのほんの一部に過ぎません。そのことがこの文章にニコルさんらしく表現されています。

 さて、碑文を入れたのが腰をかけるのにふさわしい岩を選んだのですが、こういう話をする時ニコルさんは「若い女性に座って欲しいからな」とニヤッとするのでした。一緒に記念撮影をするとき、誰ともなく「ニコルの好きなものは?」というと「ウィスキー!」というのですが、あるとき、ニコルだけが「セクシー・ガール!」といったのでみな笑いました。
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早春のアファンの森 12

2021年05月23日 | 標本
<7月11日に玉川上水のシンポジウム があります。こちら
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余計なことと十分に知りつつ、それでも一言書きたいと思います。sitは座るだが、これを「腰を下ろす」と訳し、harkは聞くだが、これを「耳をかたむける」と訳す。そしてif your mind and heart are open、つまり「あなたの精神と心が開いていれば」をそこには書いてないのに「なにものにもとらわれず」という言葉を添える、その方が日本語としてよほど自然です。訳すということは英語ができるという以上に、日本語に敏感な人でなければできないのだと思いました。
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