自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

ペンション

2018年06月30日 | アファンの森
6月中旬のアファンの森は一泊しました。あるペンションに泊まった時、そこの奥さんと話していたら、動物が好きだということで後で「たぬきがく入門」を送ったらとても喜んでくださいました。そんなこともあってまた泊めてもらました。山の恵みを活かしたご馳走でした。
 翌朝、感じの良い小部屋で朝食をいただきました。ちょっと恵まれすぎだという感じがしました。




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講演

2018年06月29日 | 研究など research
25日と27日に「人間の偏見 動物の言い分」について講演をしました。こちら
動物学の話はしないで、一般的な話をしたので、色々質問がありました。この本で、強調した、とは言えないのですが、私が今後の現代人の心の問題として気になっていることに、排泄と死に「蓋をする」ことがあります。不快なものを見ないようにするというのは快適な生活のために当然すべきことのように思えますが、しかし本来不快ではあっても見てきたものを見なくするということに、マイナス面がないのだろうか、という問いかけです。そのことはまだ不定形ですが、これから考えて行きたいと思っています。
 ただ個人的体験の死体に対する感情についての質問などがあると、答えようがありません。その意味ではやや間口を広げすぎて、動物学研究者の講演らしくないものになったと言えるかもしれません。


三鷹ルームで関野先生と対談する(6/27)



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モグラの標本

2018年06月28日 | 動物 animals
知り合いから連絡がありました。
「うちのネコがモグラ(アズマモグラ)をとってきたけど、死体の状態がいいみたいです。要りますか?」
要らいでか。すぐに送ってもらい、標本にしました。割合よくできたと思います。



モグラの骨格は見所満載です。まず、なんといっても前肢です。上腕骨が「これはどうなってるの?」というほど他の哺乳類と違います。上腕骨は基本的に「棒」のはずが、モグラでは面的でその縁の形の複雑なこと。ここに大量の筋肉が複雑についています。これに連なる肩甲骨も、これは逆に普通は三角形の面的なものですが、モグラでは細長い棒状で、ここにも筋肉がたっぷりついています。これによって強力な力を出してトンネルを掘るわけです。



掌については偶然拾った死体で作った標本で説明しました。こちら

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梅子の梅とタヌキ

2018年06月27日 | 玉川上水
津田塾大学のキャンパスの北東に津田梅子先生の場所があります。思いがけないほど質素なお墓で、梅子先生の人柄を忍ばせます。


津田梅子先生の墓所


 じつはこのあたりにソーセージをおいて、中にプラスチックのマーカーを入れておいたところ、キャンパス内のタヌキのタメフン場からマーカーが検出されました。だからタヌキはこのあたりにも来ているのは確実です。
 梅子先生の墓所の近くには、おそらく名前の「梅」にちなんでのことでしょう、梅の木が植えられていてます。

津田塾大学のオフィシャルサイトは「プラムガーデン」と言いますが、このプラムとはウメのことです。

 このウメの木は早春には紅白の花を咲かせ、5月になるとウメの実がなります。


津田塾大学の梅林


 6月24日にタヌキの糞を回収したところ、9個の糞のうち2個からウメの種子が検出されました。ウメの種子はたいへん大きいので、糞をするときタヌキはお尻が痛かったのではないかなどと余計なことを考えてしまいます。


糞をするタヌキ



タヌキの糞から検出されたウメの種子(植物学的には核と呼ばれる)
格子間隔は5 mm


 津田梅子先生とタヌキは何の関係もなさそうですが、その名前から梅が植えられ、その実がタヌキに食べられていると思うと、不思議なつながりにほのぼのとした思いになります。
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武蔵美大で講演

2018年06月26日 | 研究など research
6月25日に武蔵美大で「人間の偏見、動物の言い分~動物のイメージを科学する」(イースト・プレス社)の内容を紹介する講演をしました。
 人はいわば勝手に動物のイメージを作ります。それは直感的に感じるものもありますが、社会の持つ生業や宗教に強い影響を受けます。

人は動物に勝手なイメージを作ってきた


ハーツォグは実験のために「下等な」動物から「高等な」動物の順に熱湯に入れた。さて、高等下等とは??


 当日は武蔵美大の学生を主体に一般の方も聞きに来てくださいました。




動物のイメージを板書して説明(棚橋早苗さん撮影)
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ノイバラ

2018年06月25日 | アファンの森
アファンの森の開花は東京に比べると2週間ほども遅いようで、ノイバラがちょうど綺麗に咲いていました。白い花を撮影するするときは光の処理が難しいですが、これはうまく立体感が出せました。


ノイバラ 黒姫
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増刷

2018年06月24日 | 研究など research


岩波ジュニア新書の「動物を守りたい君へ」が第3刷になりました。この本は「交通事故でけがをした動物を助けたいから獣医師になりたい」という中学生に、私がつれない返事をすることから始まります。動物を守るということはどういうことか。動物の交通事故という、情緒が大きく入り込む事象も、論理的に考えなければいけない、そのことが本当に命を大切にすることにつながるという私の考え方を書きました。
 本が売れない時代に、増刷されるというのはありがたいことです。
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ギンリョウソウ

2018年06月23日 | アファンの森
「下から覗き」には知らなかった気づきがあります。特に小さな植物はそういうアングルから見ることが少ないので、余計にそうです。


ギンリョウソウ


ギンリョウソウの花
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アファンのフクロウの食べ物

2018年06月22日 | 博物館
先日、アファンの森でフクロウの巣材を持ち帰ったという報告をしました。

その材料を毎日、分析して、結果が出たので、報告しました。


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ナルコユリ

2018年06月21日 | アファンの森
アファンの森でナルコユリが咲いているのに気づき、花を下の方から覗いて見ました。


ナルコユリ


ナルコユリの花
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