前回の「フクロウがはこんできたもの」に続いて「タヌキのフンといのちのつながり」というイベントをしました。二つのイベントのメッセージは生き物がつながって生きているということです。今回は次のような話をしました。
会場の様子
タヌキは日本人にはなじみの動物ですが、実は世界的には珍しい動物といえます。タヌキはオオカミを含むイヌ科に属す動物で、キツネやジャッカルなどいろいろな種がいます。オオカミやキツネはユーラシア、北アメリカに広く分布しますが、タヌキは東アジアだけにいます(ただし、人が持ち込んで東ヨーロッパに定着)。
青が自然分布、赤は人によって導入されて拡大した分布
ただ日本では山から海岸まで、里山から都市にも住んでいて、小平にもいます。私は玉川上水の中でも津田塾大学にはまとまった林があり、玉川上水にもつながっているのできっとタヌキがいると思っていました。でも女子大だから勝手に入るわけにはいきません。
津田塾大学のキャンパス
ただし津田塾大学の先生と一緒ならよいということになったので、キャンパス内にカメラをセットしてその前に餌を置いておきました。
センサーカメラの原理
そうしたら、その日のうちによく太った元気そうなタヌキが写っており、私の予想は当たりました。
カメラをおいたその日に撮影されたタヌキ
それから人海戦術で大学内の林を歩いてためフン場を見つけました。タヌキは決まった場所にフンをします。いわばトイレを持っているということです。そこでためフン場にカメラをおいたらフンをするタヌキが写りました。
フンをするタヌキ
カメラの前に餌を置いたとのことですが、野生動物に対する餌付けということで問題ではないかと思うのですが、先生のお考えについてご教示いただければ幸いです。宜しくお願い致します。