野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

不調・不祥事で始まった九州場所

2017-11-15 06:18:47 | スポーツ
大相撲九州場所、3場所休場明けの稀勢の里の初日相撲は、惨めな結果だった。
今迄もそうだったが、一発立会いで決まらない時の稀勢の里の相撲は総じて負ける時が多い。多分、不安なんだろうと思う。NHK解説の北の富士も取組後言っていたが、「不安で不安で相撲が取れる精神状態じゃない」だそうだ。確かに立会い時の稀勢の里はテレビ観戦していてそう見えた。15年以上に及ぶ力士人生で初めての全休明けで、多くの相撲ファンのみならず、今場所最大の注目点は稀勢の里の復調はどうだと言うこと。稀勢の里本人の「準備はできた」と不安を打ち消すように前向きな言葉をネット記事に見ることはできても、あの相撲では完調ではないなと直ぐわかった。四度目の立会で右から張って左を差し、NHKアナウンサーも左がさせたと大声が言うもすぐにふりほどかれる。右のどわ、左押しで反撃され腰が浮く。顔をそむけるように上体が立って押し出された。肝心の“左”はやはり、まだ万全ではないように見えた。取組前、北の富士は休場明けの稀勢の里初日の相手として、これ以上ない人選だと言って、過去9連勝の玉鷲に負けたのではどうしようもなく残念。
   「右張りさしに行くも立会いあわず、結局4度めに立つ」
その後、花道を引き揚げる途中、付け人の前でさがりをたたきつけるように右腕を振りかぶったが、何とかこらえた。こんな稀勢の里を見たのは初めてだ。同じく、北の富士の弁「この相手にこういう負け方をしていると、あすからが。お先真っ暗とはいわないけど、ちょっと心配。仕上げてきたといっても、仕上がっていなかった。足腰が弱ってきている」と2日目の阿武咲との一番を心配していた。その阿武咲は初日、日馬富士をはたき込みで勝った。阿武咲の当たりが良く日馬富士を慌てさせた結果が、うまく日馬富士をかわした。動きのいい、その阿武咲と二日目にあたる。

二日目、わずか1秒弱で決着。前日、日馬富士に勝った阿武咲との勝負。立会いの瞬間、阿武咲の右脇下を強烈に左で突くと、即、阿武咲はべったりと両手をついた。この勝負が自信を取り戻す一番になってくれたら良いがと密かに期待するしかあるまい。

蚤の心臓と言われ続け、プレッシャーに弱い稀勢の里、3場所休場明けの初日はバタバタとかっての弱い稀勢の里の姿を見てしまった。もととも責任感の強い稀勢の里の両肩には日本人横綱の重責がぎっしりと覆いかぶさっているように思えるが、同じく休場開けの白鵬が元気なので綱の責任は白鵬に任せ、自分の相撲だけに集中した方が良いのではと思う。

それにしても、九州場所は横綱の汚点・不祥事がふたつある。一つは、場所前は絶好調と言われながら、通算9度目で今年に入って5度目で4場所連続の休場となる横綱鶴竜。1年のほとんどを休みながら、場所直前に古傷を悪化させるような力士に、土俵上で進退を問う必要などなく、横審は引退勧告せよとの強い意見もあるが、その通りだと思う。もう一つは日馬富士の暴力事件。日馬富士は場所前、宴席で同じモンゴル力士貴ノ岩に絡み、態度が気に入らないことを理由にビール瓶で頭を殴打した疑いが持たれていると、今日の朝のネット速報に出た。貴ノ岩は初日から休場が続いている。事件は10月26日とあるが、何故、場所も始まって3日目の今日、露見したのだろうか。日馬富士は今日(14日)から休場届を出したとあったが、これこそ引退相当の不祥事だろう。
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