野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

春、もうすぐ

2019-01-30 06:20:07 | 
昨日夜半に雨が降ったようで、早朝、新聞取りに外に出ると玄関先が濡れていた。
気温は一向に上がらず最高温度は8~9度くらいだが、今日(29日)の朝は陽が照り、しかも風がぴたっと止んでいるので、外は暖かい。陽がでると習性で外に出始めるが、すると今迄気が付かなかった春の芽が庭に出始めている。特に、チュウリップの芽があちこちに出始めている。このチュウリップ、一昨年、娘たちが欧州旅行の際、立ち寄ったアムステルダム運河沿いの花市場で購入したのを貰ったもので、しかも、日本では見たことがない青色チューリップや珍しい花姿の球根が多くあったので喜んで植えたものだが、あにはからんや、実際咲いた花の色は青色のは全くなく、ごく普通の赤系の色ばかりで大いに失望した。それを昨年、女房が球根を掘り起こし乾燥させ、場所を変えて植えていたもの。
 

同じチュウリップの仲間でも、原種系のチュウリップは咲いた後もそのまま放置しているが、この原種系は3月頃には咲き始める。原種チュウリップは品種改良を重ねたチューリップとは違って、野生種やそれに近いもののことを指すとあるが、元々は野草として育っていたので、環境に強いのかほったらかしの球根が毎年、少しづつ増えてくる。
 
「牡丹」も芽が出始めた。また、アサギマダラが好物として飛んでくる「フジバカマ」も一斉に芽が出始めているが、この「フジバカマ」も毎年、芽が出る領域を広げる。
 
            「牡丹」                           「フジバカマ」

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涙の賜杯、初場所

2019-01-28 06:27:05 | スポーツ
2019年、初場所は関脇玉鷲の優勝。
本割に勝っての土俵下の控え席、玉鷲から涙がこぼれる。優勝決定から花道を引き下がる際も、髪を結い直している場面でも、涙。
優勝インタビューでも涙が止まらず、テレビをじっと見つめる当方も貰い泣きだ。ファンでもないのに、日本人でもないのに、すーぅと貰い泣きするのは、玉鷲の人柄なんだろうと思う。強い時はめっぽう強く、次期大関候補と何度も言われてきたが、その度に弱い場面を度々目にしてきただけに、今場所の玉鷲の相撲は力強く素晴しかった。テレビに写る優勝の玉鷲をみると此方も晴れ晴れとした気持ちになってくるのは何でだろう。ちなみに、初優勝の年齢としては、旭天鵬(現在の友綱親方)の37歳8カ月に次ぐ、歴代2番目の年長となるとあった。04年1月の初場所で初土俵を踏んで以降、所要90場所目での初優勝は史上4番目の遅さだそうだが、そんなことはなーんにも気にしない無類の強さが今場所の玉鷲にはあった。
  「NHK」

今場所、横綱稀勢の里が引退し、横綱鶴竜の途中休場に加えて横綱白鵬も途中休場した。特に、前半、休場明けにも係らず全勝街道をひた走った白鵬だが、3連敗の急減速、脱力感で「疲れが出てきているのかなあ」だと言って、医者の診断書には1週間の加療を要するとのこと。なんだこの理由書はと勘繰った。NHK解説の舞の海も言っていたが、「白鵬は珍しく頭で当たって押し込もうとした。それだけ余裕がなかった」と指摘している。NHKのアナウンサーが良く言うフレーズに、「横綱は引退しかない」と言うが、調子が悪くなったら、すぐ休場届を提出し休み、暫らく休養したら翌場所に出場し、また休む。これが横綱でなかったら、数場所で幕下に転落する。横綱って本当に良い地位だと勘ぐってしまう。そんな初場所だったという印象が強い。
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これは食ったことがある、からし蓮根

2019-01-25 08:18:42 | その他

昨日(24日)の「秘密のケンミンショー」に、熊本の「からし蓮根」が出ると言うので見た。
熊本でも、あるいは熊本に立ち寄る度に買って食べていたので、記憶に残っている。
食べると、あの鼻の奥に来るツンとした辛さが売りで、次にシャキッとした食感がくる。
しかし、あの鼻の奥に来るツンとくる辛さは一二度は旨く感じるが、それ以上は味わいたくないものなので、それ以上は食べない。
だけど、暫らくして、あるいは数年ぶりに見ると買って食べてみようかとなる、それが熊本の「からし蓮根」のイメージにある。
酒との組み合わせは抜群だが、どちらかと言えば、やはり焼酎との相性が最高だと思う。

テレビには、三色(カレー蓮根(黄色)、わさび蓮根(緑色)、さくら蓮根(ピンク色・チリペッパー味)のからし蓮根があったが、大昔はなかった。
また、その歴史を説明していたが、今から約400年前、江戸時代に、当時の熊本城主・細川忠利公が体調を崩しがちだったので、城内の料理人に「レンコンを使った料理を考案せよ」と命が下り、考案されたそうだ。また、レンコンの断面が、細川家の家紋である九曜紋に似ていることから、一般の人は口にできなかったとも解説があった。からし蓮根は、大昔の一時、集団食中毒事件があり店先から全面撤去されるという苦い経験を持っているが、今は回復し信頼されているのだろう。
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なるほど、分りやすい

2019-01-23 08:17:28 | その他
日本に帰化した韓国出身の呉善花等の共書、「日本人は中国人・韓国人と根本的に違う」と言う本に、韓国では、「日本帝国主義が韓国に対して如何に酷いことをしたかを徹底的に頭に叩き込まれる。強固な民族主義を背景にした教育制度で、国連から人種差別につながるから止めよと勧告をされる程徹底されているそうだ。何かといえば「日帝36年」がすぐ取り上げられ、我々の歴史は受難に耐え続けた恨(はん)の歴史だったと。その時代に教育が普及し、ハングルが定着し、生活水準も上がり人口が増えたことなど、併合されたことによる恩恵は何処かに消え、「日韓基本条約」で戦後処理は済んで、韓国の国内問題であるのも関わらず、そうした徹底した反日教育をしている」と書いてあった。この本を読んだ時の印象として、「日本が嫌いなら嫌いで良いのだが、好きであっても「嫌い」と言わないと、中・韓の世論から抹殺されると言う、これまた住み難い世界でもあるのも事実のようだ」と以前、当ブログにも書いたものだ。国家間の合意事項を、しかも国家のトップがその内容を確認したにもかかわらず、世論に迎合して外交合意事項を簡単に破り、しかもそれを日本のせいにすり替えるとは、韓国とは信頼に値する国ではないことを自ら明らかにしたようなもので、日本人には到底まねできない芸当だろう。で、神戸新聞には「ショック療法だ。歴史問題に絡めば、日本にたいしては何をしてもよいと思い込んでいる韓国に、間違いを分かってもらわねばならない」と書いてあり、少し前のテレビにも「これを機会に、韓国は今変わらないと変われない」というコメントもあったが、執拗な日本たたきの徹底した反日教育が国是だから、そう簡単に変わることができるはずもなく、ごたごた続きに付き合わされると言う、本当に厄介な国だ。

その典型の一つが韓国側によるレーダー照射問題。先日以来、日本の防衛省が発表する、昨年の「韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について」も、今年2月の「韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について」も読んでみた。昨日(22日)の神戸新聞に、これ以上の原因究明は時間の無駄として、防衛省は協議打ち切りとあった。「こう言えばあう言う、あう言えばこう言う」、昔、こう言う漫画みたいな言葉が新聞俎上を賑わかしたが、まさにそういうコメントが国の代表する韓国国防省から正式に発表される。日本の防衛省のコメントは「専門家がみれば、韓国軍から発せられた電波は火器管制レーダーからの電波だと直ぐわかる」と論理的にデータを添えて公表するが、韓国側は「何の機械音かは不明」として論点を絞らず、むしろ意図的に論点を外す。確かに、専門のレーダー解析者がみれば日本の防衛省の発言が正しいのだと思うが、相手が素人の女性だったら「何のことやらさっぱり」と言うのも分からんでもない。つまり、日本側が論理的に説明すればするほど、韓国側の素人の受け手は「分らん」となる。これこそ論点外しの典型で、このような無用な協議をうちきったのは正解だ。相手はそういう国なんだと思う方が良い。

それにしても、韓国軍のレーダー照射事件も大問題だが、なんで日本の排他的経済水域に韓国軍の大型船が二隻もいたんだと言う疑問がずーっとあったが、昨日(22日)、たまたま見たテレビ「直撃LIVE グッディ!」に東海大の山田教授が、多分そうだろうと上手い説明をしていた。それによると、「レーダー照射について韓国側は事実を隠す動きを見せているが、防衛省の映像では大きな韓国の船が2隻・その間にいた韓国の高速艇2隻の間に北朝鮮漁船が挟まれると言う状況になっていた。韓国の駆逐艦は船を救助するためには向いていないものだといい、救難艦を所有する海洋警察庁がセウォル号事件を受けて解体された後文政権の指示で立て直した組織となっているのだといい、大統領府がこの救助を行った可能性があるという。さらに、この船は漂流しているわけではないにもかかわらず韓国の船は進路を塞ぐ形となっていて、作戦である可能性もあるという。さらに、この北朝鮮船は通常の漁船と異なりレーダーなどが搭載されている軍所属のものだといい、山田さんはこの事から軍事機密に接することができるような可能性があるとも見ていてレーダー照射を頑なに認めない理由として、北朝鮮政府からの依頼を受けて韓国政府が拿捕を行っている最中に哨戒機が来たことで、これを追い払うためにレーダー照射を行ったという説を話した。また、北朝鮮では韓国ではなく日本に向けて脱北を行いたいという人も多いといい、これは韓国には逃げにくくなっているのに対して、日本は国際法で保護する傾向があるためだという」つまり、北朝鮮の船はレーダーを備えており(北朝鮮の舟にはポール状のものが2本あり、日本に漂着した舟には見られないアンテナのようなものがついていると指摘)、一般的にみる北朝鮮の漁船ではなく軍籍の船で、たぶん、この船で北朝鮮のしかるべき人物が日本に亡命すべく向っていたところを察知した北朝鮮が、日本亡命を阻止すべく韓国の文政権に要望し、北朝鮮籍の船を拿捕した可能性(北朝鮮籍の船を取り巻く韓国軍艦の配置から)もあると説明していた。いまや、北朝鮮の亡命者は中国、ロシアや韓国ではなく、日本だと言う解説だった。・・・なるほど、この解説を聞くと、一連の報道合戦が不可解で纏まりを欠いたものにものなっている理由が分かりやすい。


連れて思いだした事だが、これは韓国特有の現象かというと、必ずしもそうではないような気がする。問題のねつ造やすり替え、はたまた問題を抱えた人物が、その火の粉が自分に飛び火する前に、他人の些細な現象を過大に取上げ、しかも大問題化することで、問題を他人にすり替えて保身を図る人は何処にもいる。でも、日本では、それらはごく一部の現象なので、本人が知らぬままに失笑を受けるだけだが、今回のように、大勢の民衆が騒ぎ、それを政府が正義だとして迎合し、国家間の約束を反故してまで国家の失態をモロだしするのはあまり見たことがない。
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冬、今日は久し振りに雨

2019-01-21 06:24:10 | 日常生活
今日(20日)は朝から小雨が降り続いている。
この冬、外気温は一番寒い日でも9度、下は1度以下にはならず、雪の気配さえ全く感じられない程の天候が続いている。
かっては大雪で混雑していた時期もあったセンター試験、今日も雪の気配は全くなく、無事終了で、よかった。

3年前は、11月には咲いていた玄関脇の三色椿が今年は暖かい日が続いているのに咲く気配は全く無く、固い蕾のまま。
蕾の数は例年に比べ沢山付けているが、咲く気配なし。開花が遅いというのは4月に入っても咲きつづけるということかな。
 

一方、遠い、カリフォルニアのアナハイム球場ではAMAスーパークロス第3戦アナハイムⅡが開催されているが、今大会は3ヒート制なので今一つピンと来ず、3ヒートの総合結果だけを見ることにしよう。
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5人のワークスライダーが全滅

2019-01-19 07:07:54 | モータースポーツ
ダカールラリーはあまり詳しくないが、かってのレース仲間があるチームで4連勝していた時期もあったので、時々、レース記事を読んでいる。世界一過酷なモータースポーツと言われ、こんなレースを考え出すのはフランス人しかいないなーと思いながら、今回の南米リマでもタイムを競う競技区間の70%は砂丘や砂であることから、難易度は例年通りらしい。ライダーが自らが、主催者の用意したルートブックを読み取りながらナビゲーションするラリーでは、砂地の中でも正確なライディングを求められるとある。毎日、FB「Dakar Rally」に投稿されるレースの動画や記事を眺めながら楽しんできた。


現地17日のステージ10で、2019年がゴールした。優勝はKTM、KTMは18年連続優勝(2008年は中止)となった。
 CycleNews]
今年2019年のDakar Rallyには、KTM以外にも Husqvarna,YAMAHA,HONDA等が必勝体制のチームを組んで参戦したが、結局終わってみればKTMチームの圧勝に終わった。

特に、ホンダ二輪レースを担当するHRCは5人ものワークスライダーを参戦させ必勝体制を組んだが、それでも今年も勝てないホンダHRCとなった。ステージ7まではトップ走行していたが、ステージ8でHRCのファクトリーマシンCRF450 RALLYのエンジンがブローして終わった。運が悪いと言ってしまえばそれでお終いだが、なにかが欠けているんだろうなと思う。一方、優勝したKMTのToby Price選手は、CycleNewsによると、右手首を手術した直後で完走も危ぶまれ、痛みをこらえながらの優勝なので、この差の合理的な理由があれば非常に興味深い。

かってのHRCの印象は、二輪レースに参戦するとすれば、必勝態勢で臨み、2,3年以内には必ず勝ってみせるという言う強烈なイメージがあったが、最近のHRCは必ずしもそうではないようだ。再参戦から7年目の今回のダカールラリーにも5人のワークスライダーを揃えたが全滅した。ここ数年の鈴鹿8耐でも「負けは許されない」と公言したわりにはヤマハワークスの足元を脅かす事もなく返り討ちにあって惨敗の連続。かってのホンダとは何かが違うように感じられる。
 
そのHRCチームの記事には戦前、こうあった「ホンダ ダカールラリー
「砂漠や山岳地帯などの悪路を走破する「ラリーレイド」といわれる競技の一つであるダカールラリーは、約2週間で8000km以上を走破しなければならず、世界一の過酷さで知られています。1979年の第1回大会から、中止となった2008年を除いて毎年開催され、2019年は第41回大会となります。Hondaは、1981年から活動を開始し、1982年に初優勝。1986~1989年にはワークスマシンで参戦、4連覇を果たしました。 その後24年の時を経て、2013年大会からファクトリーマシン「CRF450 RALLY」で参戦を再開。復帰から7年目を迎える今大会、HondaはファクトリーチームのMonster Energy Honda Teamが、ファクトリーマシンCRF450 RALLYで復帰後初の優勝を目指します
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2年前、こう書いていた

2019-01-18 06:33:52 | スポーツ
2019年の初場所4日目(1月15日)、稀勢の里は引退した。
大いに期待された日本人横綱であったが、一般の相撲ファンが期待する日本人横綱の期待像に沿うべく彼なりに努力してきたものの、怪我の後遺症の代償が大きすぎた。今日(17日)の神戸新聞社会蘭に、怪我した時の瞬間の感覚を稀勢の里はこう話している「左腕が遠くに飛んでいくようだった」と。それでも日本人横綱の期待に応えるべく、もう一度相撲勘を取り戻すべく彼なりの稽古を積んだと書いてあるが、過日の報道によると、同門親方の弁を借りれば、その稽古まだ不足との声があるのも事実だ。身体能力の高いモンゴル横綱がとるサーカス相撲などは見るに堪えず、ただただ愚直に「真っ向勝負」の繰り返しだったかもしれないが、それが多くの相撲ファンを引き付けてきたのも事実だろうし、そんな相撲を期待し続けてきたが、もう見れない。

以下は、2年前、稀勢の里が初優勝した際の当ブログ(1月23日付け)からの再投稿。
「2017年初場所、稀勢の里が初優勝した。
14日目、稀勢の里は逸ノ城を押し出しで勝ち、千秋楽を待たず優勝した。千秋楽も必死の形相で攻めてくる白鵬を土俵際でかわし14勝目。大関昇進後31場所での優勝は歴代で最も遅い記録だとあった。内規等に照らし合わせると、横綱推挙の可能性も高く、日本出身力士としては、19年ぶりの横綱昇進となるとあった。14日目、付け人から白鵬が負けた知らされると、一筋の涙がこぼれ出た姿がテレビに映る。
 
何度も優勝に迫りながら、同じ大関の照ノ富士、琴奨菊、豪栄道に先を越され、「勝負どころでいつも負ける」「心が弱い」と周囲にささやかれる中、テレビ解説の北の富士から毎場所期待の声を聞かされるも、その都度、あっけなく負ける稀勢の里を何度見たことか。一筋の涙が稀勢の里の心情のつらさを物語っていた。真っ向勝負を貫き、跳んだりはねたりは決してしない。そのあくまで頑固一徹で遇直な取り口に、我々ファンは何度期待しては諦め、場所が始まる度に期待し、また下位に負ける、この繰り返し。それでも、ファンを引き付ける魅力を稀勢の里は持っていた。モンゴル力士のように変化技を、奇襲を掛ければとっくの昔に横綱になったであろうに、それを決してしない稀勢の里の相撲は、遇直なまでのひたむきさを感じられるが、その頑固さが横綱まであと一歩を遠ざけていた。

天皇杯を授与されインタビューを受ける稀勢の里に涙、それも見てテレビ桟敷の当方もまた涙。稀勢の里の優勝、万歳、万歳!! 
国技館の観客の拍手万来は今までになく大きく、多くのファンは皆これを待っていたんだ。
   「NHK サンディスポーツ」
当ブログに何度も稀勢の里を取上げて書いてきた。期待しては萎み、その繰り返しだが、横綱の声が聞こえてくる今となっては、ファンの一人としてそれも楽しかった。例えばこんな事も書いている。『NHK相撲解説の北の富士も褒め、こんな相撲が取れるんだったらとしきりに解説している。誰だって、稀勢の里の相撲を、こんなめっぽう強い相撲を見せられたら誰もが期待してしまう。ところが、期待値が膨らみ切ったところで、がっかりの内容で敗れる。夏場所以外はその繰り返しだ。3横綱を圧倒しながら、期待しきれない力士など世の中で稀勢の里くらいだろう。それほど稀勢の里の相撲は、期待と失望の繰り返し。3人の横綱を破ったのだからこそ、稀勢の里は一皮剥けたかもしれないと、「かもしれない」で語る、その繰り返しが、何時もだ。 稀勢の里の相撲を見ていると、誰にも負けない力強さに引かれてしまうが、相撲の上手さ、切れの良さは感じられない。そんな期待と落胆の繰り返しの稀勢の里の相撲に引かれて何年、これも相撲の楽しみ方のひとつと言ってしまっても、だが寂しさはある』
また、
『稀勢の里が花道から登場すると、場内の雰囲気が一変するのがテレビを介して十二分に感じられる。物怖じしない気の強さと、鋭い眼光、強い力士との睨みあいが高揚すると赤みを帯びる容貌の稀勢の里、時間一杯の仕切り、ピーンとした緊張の空気が漂ったあと、歓声が場内に響きわたる。左押っつけで相手力士を宙返りさせたあとに大写しになる観客の唖然して開いた口が、強さを象徴している。玉ノ井親方(元栃東)に押っつけの極意を問うたとNHKで解説していたが、今場所の左押っつけに一段と強さが増した。』

あるメディアのコメントに面白い表現があった。
『力士というのは、京都や奈良に行くとお寺の門で仁王立ちしている顔に似ているものが多い。文字通り、仁王さまや四天王など仏像の世界では「天部」と呼ばれ、如来や菩薩などのガードマンに当る。 ところが、稀勢の里の顔というのは、仁王や四天王ではなく、大日如来や毘盧遮那仏といった、護衛がつく仏さまの顔をしているというのだが、全く同感』

今週の水曜日25日、横綱審議委員会で横綱に推挙される手はずで、来場所の稀勢の里は一皮剥けた横綱を締めた姿で登場する。これから暫くは、最強稀勢の里の活躍する姿に納得しながらテレビの前に座ることになる。

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3連敗そして引退

2019-01-16 08:57:51 | スポーツ
今日朝の日刊スポーツ記事(8時48分)に、
「大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、現役引退を決断した。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が初場所4日目の16日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で発表した。同日午後に都内で記者会見を開く予定。今後は年寄「荒磯」を襲名し、田子ノ浦部屋の部屋付き親方として後身の指導にあたる」と発表された。

初場所初日の相撲をみて、稀勢の里の相撲は復調には程遠く、引退が近いと思えたが、それでも引退を決断するのに3日かかった。初場所の3日間、稀勢の里の相撲は見るに堪えず、弱い時のバタバタ感の強い相撲で、相撲の取り方を忘れてしまったような感じさえ受けたが、横綱を引退すると言うのは時間がかかるもんだなと思った。
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こりゃあ駄目だ、初場所

2019-01-14 07:44:54 | スポーツ
2019年、初場所初日は13日。
進退場所の稀勢の里の初日は曲者小結・御嶽海。
立会い前の稀勢の里の顔面は白く、気合が入った時に見せる顔が真っ赤に変ることなく淡々している。自信がないんだ。
稀勢の里の立合い、腰が高い。立ち会い左差しを狙ったが、御嶽海に右のまきかえを許すと押し込まれて脆くも押し出しで土俵を割り負けた。駄目だこりゃあ、見ておれん!!
 「デイリースポーツ」

場所前のインタビューで「非常に順調。あとは場所に臨むだけ。焦りもない」と自信たっぷりに話していたが、不安なんだと言うのがもろ分かりだった。多くの親方がコメントしているが「初日に感触よく勝てば、流れはつかめると思う」と、明日の相手は今日、高安に勝った逸ノ城。稀勢の里には角界で応援ムード一色で「なんとか延命してほしい」と願っていたが、無理だな。

なにせ、稀勢の里は真面目頑固一徹の相撲取りと言われるが、一方、蚤の心臓とも言われており、横審から「激励」の決議を受けた今場所初日の相撲をみると、再起するのは難しいだろうなと、ファンの一人としてそう思う。モンゴル横綱の白鵬のように、勝ちに執念ぶかく、立ち合い時の右肘で相手のあご下に強烈エルボーを喰らわしたり、はたまた、はじき飛ばすと体を開き、左右ののど輪で押し出し、最後はダメ押ししそうなところで、両手を挙げて“無罪”をアピールする、そんな技が出来ればと、つまり相手構わず危険なカチアゲや立会いの奇襲をする度胸が、稀勢の里に少しでもあればと逆に思うが、それを決してしない、その真面目一徹が今回は負になっているだけに残念に思うが、だからこそ、多くの大相撲ファンは稀勢の里の復活を今度も望み、容認しているんだろうが、無理だな。

ついでに言えば、この際、休場を繰り返す横綱は引退すべきだろう。
NHKは年末、何で栃錦や佐田の山の引退理由を放送したんだ。昨年末のNHK特番「大相撲この一年」でも、北の富士は「ここまでくると、これ以上稀勢の里に甘い考えは持てない。彼は日本人横綱で大事な横綱ではあるが、それはそれとして、過去の横綱に顔向けできるような辞め方がある」とバッサリ。何故、横綱栃錦と佐田の山が優勝翌場所に引退したビデオをNHKは流したんだろうか。
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二輪の電動化は進むの?

2019-01-11 06:28:34 | 二輪事業
8日の産経に「パナソニック、バイクの電動化支援」とあった。
「パナソニックは7日(日本時間8日)、米二輪車メーカーのハーレーダビッドソンが北米市場に初投入する電動バイク向けに通信機器を提供すると発表した。二輪車の電動化をシステムで支援する。米ラスベガスで8日に開幕する家電見本市「CES」で展示する。 パナソニックの機器が搭載されるのはハーレーの電動バイク「ライブワイヤー」。走行中に前部パネルで速度や走行距離、充電の減りなどを確認できるほか、充電拠点など周辺情報も表示。不審者が触れたり動かしたりするとスマートフォンに通知が来るほか、盗難時に衛星利用測位システム(GPS)で位置を確認できる」と書いてある。
harley-davidson.com
また、当日のCycleNewsにも「Harley-Davidson LiveWire Pricing and Pre-Order Details Announced」とあったので、ハーレィダビットソンの電動バイクは多くの注目を集めているのに驚いた。
 
今年6月のWSJに「ハーレーダビッドソン、貿易紛争の挟み撃ちに」には、「米国のハーレィに憧れた世代であるベビーブーマーが高齢化している。彼らはハーレィをステータスシンボルとみなし、自由を手にれる切符だと信じていた。若い世代は対照的に二輪車に対する関心は薄い。このため、ハーレィは米国外への販売を増やすと共に米国の二輪愛好者を増やすための一つとして「バッテリ―式電動バイク」を発売する」とあったので、なるほどと思っていた。

一方、ここ最近のハーレィダビットソン社の収益を示す「ハーレー・ダビッドソンには、「近年の経済環境は決して悪くないはずですが、ここ3年は減収減益となっています」とある。リーマン前の営業利益率は26%を超えマーケッティングの優等生とされていた二輪企業だが、リーマン後の落ち込みもすぐに収益を改善してきたものの、ここ3年は減収傾向にある。営業利益率15%は日本二輪企業が出せない非常に立派な数価に思われるが、超優秀企業として評価されるハーレイダビットソンの将来を推測するに、この売上、収益の減少傾向が問題視されたのかもしれない
  

確かに、「 ハーレーダビッドソン】あの電動バイクの価格が判明!『LiveWire』は29,799USドル~」には「今後数年間にわたる “モビリティの電化のリーダー”としてのハーレーダビッドソン像を確立することだろう」として、目標は電動バイク市場の世界的リーダーになることを好意的に受け止めている。

それにしても、一見ローテクノロジーの代表みたいに思われ、振動は大きい、音はうるさい、燃費は良いとは言えないと評価されてもなお、強烈な愛好家を引き連れてきたハーレィダビットソンが、いままでとは対極にある”静かで低振動の燃費良好エンジン”のハーレィダビットソンに変化していく理由は、「ハーレィの先に進む道は電動エンジンしかない」と意味しているのだろうか。個人的には、二輪業界の市場は新興国を中心にまだまだまだ明るい将来があると思っているが、先進国の二輪需要の将来は決して明るくないと言うことかもしれない。この先、5年、10年先、今回のハーレィの電動バイクを市場はどのように評価していくのか、非常に興味がある。
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