今年も庭のツクシイバラがほぼほぼ満開に咲いている。
過去のツクシイバラの満開時期をブログから調べていると、5月末から6月末にかけて満開となり、決まった時期はないようだが、枝の先端についている蕾の付き具合から、今年は今の、5月末がほぼ満開に達した思われる。その満開時期で比較すると、昨年は6月末だったと記録しているので、満開となる時期が一月も違うのは納得できないが、蕾の付き具合から察すると、今年は今が満開だと思う。で、満開の状況をブログに記録した写真で比較すると、今年のは昨年に比べ圧倒的に花数が少ないので、豪華さに劣る。それでもツクシイバラ特有の豪華さは保っているので、見事さはある。
ツクシイバラはバラの現生種で、花弁は単純で一重なるも、芳香は素晴らしく良い。西風が吹くと風にのって香りが部屋まで漂ってくる。一個の花の香りの強さは、大型のバラに劣るも、ツクシイバラの花は纏まって沢山咲くので、ツクシイバラの甘い香りの方が強く印象に残る。面白いのは、花が開いて直ぐはピンク色に黄色が混じり、夕方になると花弁を閉じ、朝暖かくなってくると開く。日が経ち、花弁の色が次第に白く変るころになると、花弁はもう閉じない。
そのツクシイバラの花の周りには、朝早くからブンブンと10数匹のクマンバチが飛び交っている。面白いので暫く見続けていると、ミツバチと違って、ひとつの花に移動すると即次の花に移動し、じっくりと蜜を吸っている節もなく、忙しい事この上ない。このクマンバチ、近くに咲く大型のバラには見向きもせず、ツクシイバラの花だけに付きまとう。一方、他の大型バラに潜り込むハナムグリはツクシイバラには一匹も飛んで来ない。蜂がバラを選り好みする光景を庭に出て椅子に座りジーット見ていると、飽きることななく実に面白い。