2場所連続優勝

大相撲九州場所は横綱照ノ富士の2場所連続優勝で終わった。
毎日、5時以降の相撲はNHKのライブもしくNHKの動画で確認してきたので、相撲内容は大まかには覚えている。千秋楽も終わってみれば、横綱照ノ富士の圧倒的な強さだけが印象に残った。今の力士のなかでは、真面に相撲取ったら照ノ富士にかなうものは多分、いないと思えるほど、憎たらしいほど強い。憎たらしいほど強いといっても、横綱が姑息な奇襲で勝つのではなく、真面にがっぷり四つの相撲で相手を投げ飛ばすのだから、組んで良し離れて良しの力強さを照ノ富士は持っている。羨ましい程の力量だと思う。
　　「28日のサンデイスポーツ：NHK」
　 　　　　　　　

特に14日目、相手は今場所絶好調の阿炎。前日、大関貴景勝を押し出しで勝った阿炎、謹慎休場から幕内に復帰した阿炎はかっての阿炎ではない。体は一回り大きくなって相撲も力強い。その阿炎と照ノ富士との相撲は見ごたえがあった。両者、見事に呼吸が合った立ち合いで、阿炎が強烈なもろ手突きで照ノ富士の胸を目がけて突進する。阿炎の突っ張りに、照ノ富士の腰が少し落ちかけ、すかさず回転の速い突っ張りを浴びせ、照ノ富士を土俵際まで攻め立てる。これで勝負あったと、もう一押しで照ノ富士を土俵下に持っていけると思ったが、照ノ富士は全く慌てることなく左足一本で残した。右で阿炎の左腕を抱え込んだ。阿炎は思わず引いてしまったところに、照ノ富士が攻勢をかけると、阿炎は腰から崩れ落ちてしまった。阿炎の強烈な突きを交わすとは凄いな～と思ったが、その後の新聞記事を読むと、照ノ富士は、前日、何回も阿炎の相撲をビデオで見たそうだ。阿炎の攻撃をうけて後退しながら、特俵に右足一本をかけて残す。ピンチと思われたが、これは本人は計算ずくで、あえて誘うように引っ張りこみ、力を吸収する戦略だったそうだ。そこから相手の引きに体を預け、難なく押し倒した、と書いている。つまり、阿炎の力を削ぐために俵までさがり、そこから勝負に出るという照ノ富士の作戦だったと言う。何と言う頭の良さか。

千秋楽の授賞式インタビューで、「相撲取りは土俵上で一生懸命に相撲を取ることが、皆の励みになる」と話していたが、全くその通りで、15日間勤めた横綱照ノ富士の相撲は、素人の大相撲ファンがみても素晴らしいものだった。しかも全勝優勝。何れの相撲も相撲ファンとしては大いに納得できる。今場所の照ノ富士、そして今場所も、何れも相撲も、館内からのブーイングが出るような相撲は一番もなかった。逆に照ノ富士はブーイングがでるような相撲は取れないのかもしれない。

今場所の照ノ富士、結局は他の力士を寄せ付けない圧倒的な強さを見せ、多くの大相撲ファンを虜にした。何れの相撲も、照ノ富士は慌てる様子もなく落ち着いて脇を固めて寄り切って勝つ。以前の照ノ富士なら抱え込んで、強引に攻めて出ているところだろうが、自分に自信があるのだろう、慌てず、あくまで冷静沈着の見本のような相撲をとる。今場所のどの相撲を見ても、終わってみると照ノ富士の強さだけが際立った。まさに、今の照ノ富士は大相撲界が誇りうる大スターで大相撲ファンが大好き相撲取の第一人者になったと思う。

神戸に帰ってくる

日本シリーズは神戸に帰ってくる
昨日26日の日本シリーズ第5戦は、9回表オリックスの代打ジョーンズのホームランで逆転、裏を平野が抑えて6－5で勝った。まさかまさかの神戸決戦となった。
　　「日本シリーズ第5戦目」
5戦目も半ばあきらめてテレビ中継を見ていた。
ヤクルトの3点ビハインドとなった8回、この回マウンドのオリックスは投手ヒギンスを投入、ところが、そのヒギンスのピッティングが定まらない。塩見、青木に連続四球を与え、一、二塁。ここで3番山田、抑えが効かないボールを山田が3ランを叩き同点に追いついた。四球を二つも与え、次の好打者にストライクを取り入ってホームランを打たれると言う、本当に笑ってしまった。これで多分、今日の試合は5－5のまま引分けに終わるんだと思った、その9回表のオリックスは代打ジョーンズのホームランで再逆転し、裏は日本シリーズ初登板の平野が抑えた。こんな試合もあるんだと、感激した。今までの試合経過を見ながら、ヤクルトやや優位の展開に、神戸に帰ってくること等ないと思っていた日本シリーズは、27日、28日の神戸最終決戦に持ち越されることになった。

今回の日本シリーズをテレビ観戦しながら、オリックスは素晴らしい選手がいると感じた。沢村賞の山本投手はさることながら、3番打者吉田選手、4番の杉本選手の試合も始めて見たが、素晴らしい選手だ。神戸に住んでいるので、昔ながらのT-岡田やアメリカから帰ってきた平野投手ぐらいの名前を知っているが、初めて知る選手が殆どだ。パリーグの試合は時たま放送される九州のソフトバンクぐらいしか見た事がなく、だから、神戸新聞のスポーツ紙上に良く出る山本、吉田、杉本などの名前は憶えているが、実際のテレビ中継は見たことがなく、どんな選手なのかさっぱり分からずにいた。今回の日本シリーズを見ながら、今年のオリックスはソフトバンクを抑えて優勝できた勝因がよくわかった。2番打者の宗選手など、初めて見る選手で初めて聞く名でもあるが、素晴らしいの一言。こんな選手が今年のオリックスを支えていたんだと、それに中嶋監督の采配も良い。

で、ネット誌によると「過去の頂上決戦を振り返れば、2勝1敗から王手をかけたチームのＶ率は96％（24チーム中55年の南海除く23チーム）とヤクルト有利のデータが出ている。しかし、移動日を挟んだ27日の第６戦は1996年にシリーズ制覇を果たした本拠地・神戸（現ほっと神戸）で迎え撃つ。地の利を生かし、奇跡の扉をこじ開ける」と書いている。オリックスが優勝する確率は４％、どうする？

大逆転

肝心要の場面が見れなかった。
2021年、日本シリーズの第1戦、オリックスが9回裏に逆転して勝った試合のライブを見れなかったのだ。この試合、オリックスもヤクルトもすごくいい試合を展開し、ややヤクルト優位かとNHKのBS放送をみながらそう感じていた。8回まではヤクルトが2点差で勝っており、ヤクルトがやや優勢だったので、第1戦はヤクルトの先勝で終わるか思っていた、そのとき、テレビ中継が中断し、BSニュースに代わった。しようがないなーと、ヤクルト勝ちかとテレビを消して、暫らくしてパソコンのスポーツをみると、なんと、オリックスの逆転勝ちを報道している。オリックスが勝つなどとは思いもしなかったので、何年前の話かと、読むと、今年の日本シリーズ第1戦でオリックスが勝ったと書いている。そして、その経緯を、9回裏の大逆転場面を見たのは、NHKの9時ニュースのスポーツコーナーだった。本当にびっくりものの、本当に痺れた劇的逆転サヨナラに、久し振りに興奮した。弱い弱いと思っていたが、今年のオリックスは本当に強くなっていたんだ。

その場面をスンポーツ紙から転用すると、こうだ。
「プロ野球日本シリーズの第1戦が20日、京セラドーム大阪で行われ、25年ぶりの頂点を狙うオリックスが9回裏に2点のビハインドからの逆転サヨナラ勝利でヤクルトに先勝した。オリックスは“5冠エース”の山本由伸（23）が6回1失点で、ヤクルトの先発、奥川恭伸（20）よりも先にマウンドを降りる最悪の展開となり、8回には村上宗隆（21）に勝ち越しの2ランを許した。だが、9回にヤクルトの“守護神”スコット・マクガフ（32）を攻め無死満塁から宗佑磨（25）の2点タイムリーで同点とし、続く吉田正尚（28）がセンターオーバーのサヨナラ打を放ち、シリーズでは71年ぶりとなる2点差の逆転サヨナラ劇を演じた」とある。
続けて、
「両チームの間を行き来した勝負の流れは後半からは完全にヤクルトだった。ヤクルトは徹底した“ファウル作戦”で、絶対的エースの山本に112球もの球数を投げさせ、略）1－3と2点のリードを奪い、最後のマウンドには、シーズン31セーブの“守護神”マクガフが送り出されていた」
「先頭の紅林がフルカウントまで粘りライト前ヒット。ここで中嶋監督は代打にジョーンズを送った。来日2年目の今季は、代打での打率が.429、出塁率は.568の切り札である。一発警戒のヤクルトバッテリーは外角低めの配球を徹底した。ジョーンズは、ボールワンからカット、スプリットに連続で空振り。簡単に追い込まれ、打てる気配はなかった。だが、ここからがメジャー通算1939安打、282本塁打を誇るメジャーリーガーの本領発揮である。執拗な誘い球に手を出さず、ストライクゾーンに来たボールはファウルにして、ついに四球を選び打線をつないだ」
「無死一、二塁となり、クライマックスシリーズのファイナルステージの第3戦において、意表を突く連続バスターでロッテにサヨナラ引き分けとした中嶋采配がチラついたが、福田には手堅くバントで送らせた。だが、ここで、もうひとつの追い風がオリックスに吹く。三塁側に転がった絶妙のバントを処理したマクガフは、三塁送球を選んだが、間一髪、間に合わなかったのだ。ギリギリのタイミングだったが、送球がそれて体を伸ばしてキャッチした村上のグラブからこぼれ落ちていた」
「無死満塁となって宗が思い切り叩きつけた打球は、ゴロでセンターへ抜けていく。起死回生。同点の2点タイムリーに京セラドーム大阪に駆け付けたファンは全員立ち上がり、宗は渾身のガッツポーズで応えた」
「ドームの空気は一変した。なお無死一、二塁で打席に向かう吉田は、153キロが掲示された初球の少し外寄りの高めに浮いたストレートを一閃。打球は、前進守備を敷いていたセンターの頭上を遥かに越えていった」

インタビューでは、吉田の「しびれました」が第一声だった。

初戦を取ったオリックスは、残念ながら　第2戦を負け、1－1で東京ドームの3戦目に移る。そこから3戦消化し、最後の6，7戦は神戸の「ホットモット神戸」でナイター。この球場には、イチローがオリックスに在籍していた頃に数回、その後も２、３回ぐらいこの球場に足を運んだ事があるが、今度は11月末、少し高台に位置する「ホットモット球場」のナイターはさぞかし寒いだろうなと心配している。

リンドウ＠野々池貯水池、2021

11月も中旬のこの時期、野々池貯水池に上がっていつも気になっているのが、今年の「リンドウ」は咲いたかなと言う事。
今年は11月の初旬にはまだ咲いていなかったのだが、18日に再度、野々池貯水池の土手を降りてみると、咲いていた。朝の気温が10度を下回り9度まで下がるようになってきた。昼間は19～20度近辺まであがるので、野々池貯水池のジョギングコースに上がっても寒くはない。暖かいので、長袖ポロシャツに半袖のチョッキを羽織ってジョギングコースに上り、一周するころにはうっすらと汗をかき、いつもの2周目で暑くなった。帰宅して下着を着替えたときはびっしりと濡れている、そんな気温だった。2周目の終わりころ、この時期にいつも咲いているリンドウを見に降りる。毎年気にして花数を数えている（咲いた花数を数え切れるぐらいに少なくなった）が、昨年よりかなり花の数が減少しているのは直ぐに分かったが、それでも毎年、この時期、リンドウを見つけるとホッとする。　
　　
　　

サザンカ＠野々池貯水池、2021

　
このところ、毎日良く晴れて外気温も18度近辺で雲一つない青空がつづき、風が無いと寒さを感じない。それでも朝の新聞受けは暗く、いっぺんに寒くなりそうな気配になりつつある。野々池貯水池の晩秋も終わりかけて冬のかかりのこの時期、一番最初に咲く「サザンカ」は赤白色。野々池貯水池にある多くのサザンカはまだ固い蕾だが、年を越さずに、11月の、しかも一番先に咲くのが、このサザンカ。
　　　

大相撲九州場所初日、正代は負けた

2年ぶりの大相撲九州場所が14日、初日を切った。
今場所の見どころは、なんと言っても、一人横綱照ノ富士の強さを15番見れるかどうかだろう。今日初日の照ノ富士の相手は、先場所少し苦労した霧馬山戦だが、霧馬山は善戦するも左まわしを取られた時点で勝敗は決まり、照ノ富士が難なく勝った。九州場所の中入りから結びの一番までテレビの前に座りっぱなしだったが、見ていて照ノ富士の相撲は安心感がある。相撲は15番、確かに取ってみなければ分からないが、照ノ富士の優勝は動きそうもない。そのように初日は見えた。

照ノ富士の安定感は群を抜いているが、他の強い力士も勝ったので、後半戦になるともつれそうな気がする。
そん中で、たった一人あっけない相撲をとったのが、大関正代。正代は前頭筆頭の大栄翔に押し倒されて黒星スタートとなった。正代は立ち合いから圧倒されての完敗。NHK相撲解説者北の富士、舞の海に、その負け方をボロクソに言われていた。とにかくやる気を出せよとか、意識を変えよとか、悔しくないのかとか、とにかくボロクソの評価だった。正代は変わらずの腰高で上体が浮き腰も高く、前頭に力負けするんだから、情けなし。今日の情けない負け方から予想すると、単なる素人の大相撲ファンの一人として見ても、勝ち越しがやっとで、良くてクンロクだろうと、そんなひどい相撲だった。

熊本出身の正代、正代はいつも「九州の皆さんに自分の相撲で力づけてあげたい」と言っているが実行した試しがない。
正代は熊本県宇土市出身。宇土と言えば、熊本ー島原間フェリーが、今の熊本港に移行する前、宇土半島南端の三角（みすみ）港が往来の港だった時期もあり、よく知って言る。そのため、熊本からＪＲ三角線に乗って宇土半島を南下し三角港から島原外港迄のフェリーに乗船していた。そのこともあって、宇土と聞くと懐かしく、線路沿い右側の殆どが海で、左側はすぐに山、こんな場所から、正代は出てきたのかと、勝てない正代を見ながら、何時も何とかせーよと思い続けて、良かったのは大関昇進前の数場所だけだった。

同じ九州出身の大関正代について不満をもう少しばかり言えば、半開きに口を開け、立会に一瞬遅れ、胸を出しあごを上げる立ち合いで、押されて大きくのぞける。その立会いに相手有利な態勢に持っていかれ、力を発揮できずにいた。体格だけを見るとまさしく横綱級、なのに、これが熊本出身とアナウンスされる度に、何とかならぬかと、同じ九州の熊本出身で無ければ、立派な体格を持て余すダメな力士をこうも気に掛けることのないのに、何時も気に掛けていた。土俵下の控えで、爪を噛むようなしぐさを見せたり、なぜか手首のテーピングをいじったり、理由もなく顔を触る等、何時もソワソワしてどっしり構えた最強の力士だとは決して見えないが、なんだか親しみをもてる大関像を作っていくのかもしれないと、良いようにかってに解釈しているが、NHＫの大相撲解説者から、こんなボロクソ言われる度に、こちらも口を合わせてしまう情けなさから、早く卒業したい。

同じ熊本出身のヤクルトの4番九州学院出身の、あの村上を見習えよ！

ベランダの塗装

家を増改築したのは20有余年前、二階のベランダを面積約14㎡ほどに広く造った。ごく最近、ベランダからと思われる出所不明の水漏れを見つけた。漏れる一番の箇所はベランダの雨水ドレン部分からだとは分っていたが、約14㎡の広さなので、それ以外の何処から水漏れがあるのか、それとも無いのかも正直分らず、この際、ベランダ全面を再塗装することにした。防水工事は防水塗装専門の職人に任せるのが一番と、見積りを兼ねて点検してもらった。防水塗装の専門二業者に見てもらい、二業者ともウレタン塗装が良いとの判断だが、一業者は「ウレタンの通気緩衝工法」を、二番目は「ウレタンの密着工法」で十分との判断。で、ベランダ表面を観察して「ウレタンの密着工法」で十分で問題なしとした業者に防水塗装を依頼した。通気緩衝工法と密着工法の工賃の差も大きいこともある。

当初日程は終了まで12日間の予定だったが、実日数は乾燥日込みで9日となった。
★初日：雨水ドレンの改修工事、旧塗膜剥がし、合わせ部にシール塗布、カチオン塗布で半日作業後、乾燥2日
　　　
★4日目：プライマー塗布の半日作業、乾燥1日
　　　
★5日目：補強クロス貼り付け、午后からウレタン中塗り、乾燥1日半
　　　
★6日目：ウレタン上塗り、乾燥1日
　　　
★7日目：滑り対策砂を加えたトップコート塗（ライムグリーン色）、乾燥1日
　　　
　　　
★8日目：片付け、修正タッチアップで終了　　　

結局、一斗缶の使い切りから、塗膜厚は約5㎜になったとの事（一般的には3㎜だそうだ）。で、塗装屋の社長はハンターカブを持っているとのことで絶賛していた。久し振りにレースの話が聞けたが、面白い人もいるもんだ。

　　　

手術

今年の大きな変化点は心臓弁膜症の手術を5月に受けたこと。
健診時、時々不整脈があったので3年前から循環器の専門医の診察を受けていたが、特に問題点を指摘されることもなかった。それが、今年の初め、何時もの野々池のジョギングコースで早足のウォーキングしていると、いつもと違って息苦しさを感じ、途中で一度小休止した。それ迄、心電図に不整脈が出ることもあったが、いつも行く医者本人自身も不整脈は良く出るとのことで、何か治療が必要だとの指摘もなかった。それが2月頃、普段は何も感じないが、運動すると何時も違う息苦しさがあるので、循環器の医者に相談すると、心臓弁膜症の可能性ありで、同病院の心臓血管外科を紹介してもらった。その後が大変で、心臓エコーやらX線、血液検査、心電図、なにやらCT等を沢山採って検査した結果、専門医の見立ては僧帽弁の作動不良で血液が一部漏れていると言う。手術するなら今の時期が良いと言うので、それではと手術をお願いすることになった。

ところが、入院を待っている間に、病院に急に運び込まれた患者がコロナ患者だったり、更に緊急手術のお婆さんが運ばれたりで待たされ、当初予定より2か月遅れの5月、心臓弁膜症の手術を受けた。当初、入院期間3～4週間が必要と言われ、そんなにかかるのかと諦めていたが、いざ手術すると、当病院の心臓血管外科の専門医が評判の名医だったこともあり、結果的に手術はうまくいき、2週間弱（実質13日）で退院することが出来た。手術は全身麻酔しているので何もわからずに終わり、集中治療室に一日、その後は一般病棟に移り、手術後は医者の指示通り、心臓に次第に負担をかけるようにと毎日リハビリに励み、手術後３日くらいは病院食を殆ど食べれず不自由したが、その後は普段変わらずの生活で、退院直後から車の運転は可能、胸部に強い負荷をかけるのを除けば殆どの運動は可能で、今は手術前と同じメニューの運動をしている。面白ことと言えば、手術で体重が結果的に約3㎏低下したが、これが今も元に戻らない。現役のころが65～64㎏、仕事を止めて運動ばかりしていたら60～61㎏に下がり、今度の手術後で更に5㎏下がった。入院中、毎朝検査にくる看護婦さんに「体重がまた下がった」と言うと、羨ましいと言われながら、5㎏も下がって退院後2㎏は戻ったが（医者曰く、手術すると一般的に５㎏はやせるそうな）、3㎏減から今も体重が増えない。別の知り合いの医者に「手術は痛いぞ」と嚇され、毎日点検に来る看護婦が「痛みはどうですか」と聞くので「全く痛みはなし」と答えると、「我慢づよいね」と言われたが、手術直後から痛みなど皆無だったので本当のことを言っても信じてくれない。痛みは全くなく、「執刀医が上手だったから傷みなし」と言うと笑っていたが、現に手術後から今でも一度も傷みを感じたことはなく、非常に上手い手術だったんだろうと感謝している。

退院後、X線、血液検査、心臓エコーを毎月検査しているが、順調に回復し問題なしと医者は言う。今は現役の頃と同じ運動をしており、日常の運動にも支障はなく、不整脈もなし。手術後血圧が一時90台にさがり、その後100～110台に落ち着き、心臓エコー検査でも不整脈や僧帽弁からの逆量は全くなく、正常に推移しているとの担当医者の報告。心臓の手術など大手術だと思っていたが、終わってみると本当に手術したのかというぐらいに普通で、手術前後の生活に何にも変わらない。当初、入院3～4週間と言われたが、入院期間も半分以下の2週間弱で退院できたのは、ひとえに執刀医師の卓越した技術と指導の賜物と信じている。こうみると、どこのどの医者にお世話になるかは非常に大事だなと思う。

庭のヒイラギモクセイ

道路添いの家の柊（ヒイラギモクセイ）の白い花が満開。
例年だと、金木犀の、あの強烈な匂いから解放されてほぼ1週間後に咲くのが、庭のヒイラギモクセイの順番だが、今年は金木犀の咲くのが遅かったので、ヒイラギモクセイもほぼ同時に咲いている。金木犀の頭痛がするような強烈な匂いに比べると、柊の花の白い芳香、いかにも自然な香りで上品さがある。一年中で一番爽やかな季節に、甘いが爽やかな芳香が庭に漂い、ほっとする瞬間でもある。
　　　
　　　

金木犀＠ 野々池周辺

11月に入って周辺の金木犀が一斉に満開となっている。
例年だと、10月の初めから中旬までに咲き終えていた近隣の金木犀が、何故か今年は一月遅れで満開となった、甘い香りが道すがらに漂っている。一月遅れの満開に、思い出してみると、今年は確か10月初め頃に一度咲き始めて、それもほんの2，3日だが、一部が咲き、直ぐに香りが消えた様に覚えている。それが、例年より一月遅れで11月に咲くと、周辺の金木犀の殆どが例年になく樹一杯の黄色の花を咲かせ、一面に香る。今年の金木犀の香りは、かなり強い香りだが頭が痛くなるような強烈な匂いではなく、どちらかと言えば個人的に受け入れやすい好ましい香りとなっている。
　「林崎疎水横の金木犀」
満開を過ぎ、黄色の花弁が地面に落ちて一面黄色に染まり、暫くすると、その花も風に吹き飛ばされる。今年もあと2ヶ月、で、金木犀の香りというか匂い、この地域に漂うのは遅かりしと言えど、これがないと秋は本格的に終わらない。