今日(30日)の「Racerx Online.com」は、米国の著名なモトクロスライダー”Kent Howerton”が、当時の有名レース「カールスバッドのスーパーバイクレース」において、KX500ワークスマシンで優勝した日として伝えている。
そこには「1984、In what will turn out to be the last major win in his AMA Motorcycle Hall of Fame career, Texas legend Kent Howerton, the "Rhinestone Cowboy" himself, wins the ABC Television/Nissan Superbikers competition at Carlsbad Raceway aboard a big-bore Kawasaki. Howerton, 30 years old at the time and a multi-time AMA National, Trans-AMA, and Trans-USA Champion, topped a bunch of fellow motocross legends in the hybrid MX/road racing/flat track event (what we know as Supermoto today). Howerton was followed by Yamaha's Rick Johnson and Broc Glover, as well as Honda Support rider Danny "Magoo" Chandler. It was Howerton's second win in the event, the first coming back in 1979. Here's a feature on the works motorcycle than Howerton rode that day to win the Superbikers.」と書いている。
1984年10月28日、カワサキのKent Howerton 選手が、有名なCarlsbadで開催された、「ABC Television/Nissan Superbikers 」に優勝したと伝えている。しかも、当時の世界のトップ5に数えられる選手だった、ヤマハワークスの Rick Johnson や Broc Glover そして ホンダサポートのDanny Chandler を抑えての優勝だと書いている。
カワサキのKent Howerton 選手と言えば、こんな”思いで”がある。
左から、Kent Howerton、Jeff Ward、Billy Liles そして Goat Breaker(USカワサキのワークスライダー)。
Kent Howerton選手は、テキサス州出身でUSスズキ契約時は幾多の優勝を飾った選手として有名だが、カワサキ契約時は、カワサキ若手ライダーの指導役のみならずマシン開発にも多大な貢献をしたという意味で、カワサキにとって忘れることが出来ない選手の一人。上記の写真はUSモトクロス界を代表する超有名ライダーばかりだが、改めて見ると当時の超一流ライダーがカワサキを選んでくれたことに感謝している。米国では、どのスポーツ界でも一般的に当てはまることだが、一流に成ればなるほど勝てる可能性の高いチームと契約する。そのことでチャンピオン獲得の可能性が飛躍的に高くなり、契約金も相対的に高くなるからだ。だから何処のチームの出身かを論ずること事態は余り意味をなさず、現在の力量を評価してくれるチームと契約するのが一般的だ。
その中で、当時のUSカワサキワークスチームの中心人物、Kent Howerton 選手からは貴重な意見を得たという意味で思い出がある。
彼がカワサキに来てからKXの評価が一変し良くなったのだ。Howertonの仕事は当時のUSワークスライダーの指導とマシン開発へのアドバイスが主契約だったと思う。ある時を境に、特に大きな仕様変更もしていないのに、日本に伝わってくるのはマシンの悪い面ばかりが強調されてくる。不思議に思っていたが、Kent Howertonがテスト来日した際に理由が判明した。Howerton の答えはこうだ。「KXは何も基本的に悪い事はないし、他社と十分な競合力がある」「あえて挙げる改良点はこれだけ・・・」と非常に明快。そのことが開発部門に正しく伝わって来ず、どこかでショートしていただけの事だった。Howertonとは机を前にして直接話した。互いにコミュニケーションの重要さを認識できたし、事実を正しく伝達することで組織の風通しが良くなった。その時以来、KXマシン評価は大きく一変した。ウソのように良くなったのである。
★Goat(Todd)Breakerがカワサキに居たことを知らない人も多いので、参考までに書いておこう。
KMC R&Dがオレンジカウンティ空港(今のJohn Wayne空港)近くに単独の事務所を構えていた頃、確か1970年代中盤頃、その事務所で会ったのが最初だからかなり古い。Goatの兄、Brain Breakerは当時、有名なデザートライダーで、度々カワサキのマシンテストを引き受けていた。Goatは兄の後にくっ付いてカワサキの事務所に度々遊びに来ていたが、まだ10代中盤で勿論頭髪はふさふさしていた。GoatがまだToddと呼ばれていた時期だからかなり前の事だが、テストで山に出掛ける際、いつもBrainの車に同乗しており、たまたま一緒に同乗させたもらったが、悪行ぶりは今も書けないこと多く、その賑やかなこと。その後兄を超える有名ライダーに成長したが、その時以来の縁だからカワサキとは相当の長い付き合いだ。
★Billy Liles。ただただ実直で真面目なモトクロス選手で、US合同テスト終了の懇親会に、ただ一人ネクタイ姿で来たGeorgia州出身のナイスガイだ。彼の人柄は、アメリカで2ヵ月間一緒に暮らした元カワサキワークス立脇選手が詳しい。「84年1月、2月、ニューポートビーチで、Billyと一緒にアパート借りて、CMCのレースや練習をしてたのを思い出しました。 英語が得意でない僕にゆっくりわかりやすく話してくれたナイスガイでした!」との立脇さんのコメントあり。
いやはや懐かしい!
先日、10月13日に、「カワサキOB有志の会」なるカワサキのモトクロスに縁を持つ有志の人々と一緒に懇親会を開催した。その会の模様は「賑やかで面白かった」という多くの意見が幾多のSNSで投稿されている通りだ。OBが主体だから現役は少なかったとも思うが、あるOBがSNSにこんなコメント「過去が素晴らしく見える。現在は?」を発信していた。過ぎさった過去は現在を過ごす者にとってはあくまで過去だから、だからどうしたと言う事もないが、しかし過去の事実は消したくとも消しようがなく、またリタイヤした人を過去の人として一見無視しているかのようなコメントをまま見ることもあるも、過去の人と思うなら何も青筋を立てることもなかろうと思いながらも、世論は決して忘れ去ることはなく、過去の事実や実績はその通りに評価する。そして結局、上記のように、米国の著名なHP「Racerx Online.com」が忘れる事ができない事実として評価し公表する。つまり、物事は歴史の継続で、「過去があるから今がある。今があるから未来がある」だからだ。 Kawasaki Let the Good Times Roll!
そこには「1984、In what will turn out to be the last major win in his AMA Motorcycle Hall of Fame career, Texas legend Kent Howerton, the "Rhinestone Cowboy" himself, wins the ABC Television/Nissan Superbikers competition at Carlsbad Raceway aboard a big-bore Kawasaki. Howerton, 30 years old at the time and a multi-time AMA National, Trans-AMA, and Trans-USA Champion, topped a bunch of fellow motocross legends in the hybrid MX/road racing/flat track event (what we know as Supermoto today). Howerton was followed by Yamaha's Rick Johnson and Broc Glover, as well as Honda Support rider Danny "Magoo" Chandler. It was Howerton's second win in the event, the first coming back in 1979. Here's a feature on the works motorcycle than Howerton rode that day to win the Superbikers.」と書いている。
1984年10月28日、カワサキのKent Howerton 選手が、有名なCarlsbadで開催された、「ABC Television/Nissan Superbikers 」に優勝したと伝えている。しかも、当時の世界のトップ5に数えられる選手だった、ヤマハワークスの Rick Johnson や Broc Glover そして ホンダサポートのDanny Chandler を抑えての優勝だと書いている。
カワサキのKent Howerton 選手と言えば、こんな”思いで”がある。
左から、Kent Howerton、Jeff Ward、Billy Liles そして Goat Breaker(USカワサキのワークスライダー)。
Kent Howerton選手は、テキサス州出身でUSスズキ契約時は幾多の優勝を飾った選手として有名だが、カワサキ契約時は、カワサキ若手ライダーの指導役のみならずマシン開発にも多大な貢献をしたという意味で、カワサキにとって忘れることが出来ない選手の一人。上記の写真はUSモトクロス界を代表する超有名ライダーばかりだが、改めて見ると当時の超一流ライダーがカワサキを選んでくれたことに感謝している。米国では、どのスポーツ界でも一般的に当てはまることだが、一流に成ればなるほど勝てる可能性の高いチームと契約する。そのことでチャンピオン獲得の可能性が飛躍的に高くなり、契約金も相対的に高くなるからだ。だから何処のチームの出身かを論ずること事態は余り意味をなさず、現在の力量を評価してくれるチームと契約するのが一般的だ。
その中で、当時のUSカワサキワークスチームの中心人物、Kent Howerton 選手からは貴重な意見を得たという意味で思い出がある。
彼がカワサキに来てからKXの評価が一変し良くなったのだ。Howertonの仕事は当時のUSワークスライダーの指導とマシン開発へのアドバイスが主契約だったと思う。ある時を境に、特に大きな仕様変更もしていないのに、日本に伝わってくるのはマシンの悪い面ばかりが強調されてくる。不思議に思っていたが、Kent Howertonがテスト来日した際に理由が判明した。Howerton の答えはこうだ。「KXは何も基本的に悪い事はないし、他社と十分な競合力がある」「あえて挙げる改良点はこれだけ・・・」と非常に明快。そのことが開発部門に正しく伝わって来ず、どこかでショートしていただけの事だった。Howertonとは机を前にして直接話した。互いにコミュニケーションの重要さを認識できたし、事実を正しく伝達することで組織の風通しが良くなった。その時以来、KXマシン評価は大きく一変した。ウソのように良くなったのである。
★Goat(Todd)Breakerがカワサキに居たことを知らない人も多いので、参考までに書いておこう。
KMC R&Dがオレンジカウンティ空港(今のJohn Wayne空港)近くに単独の事務所を構えていた頃、確か1970年代中盤頃、その事務所で会ったのが最初だからかなり古い。Goatの兄、Brain Breakerは当時、有名なデザートライダーで、度々カワサキのマシンテストを引き受けていた。Goatは兄の後にくっ付いてカワサキの事務所に度々遊びに来ていたが、まだ10代中盤で勿論頭髪はふさふさしていた。GoatがまだToddと呼ばれていた時期だからかなり前の事だが、テストで山に出掛ける際、いつもBrainの車に同乗しており、たまたま一緒に同乗させたもらったが、悪行ぶりは今も書けないこと多く、その賑やかなこと。その後兄を超える有名ライダーに成長したが、その時以来の縁だからカワサキとは相当の長い付き合いだ。
★Billy Liles。ただただ実直で真面目なモトクロス選手で、US合同テスト終了の懇親会に、ただ一人ネクタイ姿で来たGeorgia州出身のナイスガイだ。彼の人柄は、アメリカで2ヵ月間一緒に暮らした元カワサキワークス立脇選手が詳しい。「84年1月、2月、ニューポートビーチで、Billyと一緒にアパート借りて、CMCのレースや練習をしてたのを思い出しました。 英語が得意でない僕にゆっくりわかりやすく話してくれたナイスガイでした!」との立脇さんのコメントあり。
いやはや懐かしい!
先日、10月13日に、「カワサキOB有志の会」なるカワサキのモトクロスに縁を持つ有志の人々と一緒に懇親会を開催した。その会の模様は「賑やかで面白かった」という多くの意見が幾多のSNSで投稿されている通りだ。OBが主体だから現役は少なかったとも思うが、あるOBがSNSにこんなコメント「過去が素晴らしく見える。現在は?」を発信していた。過ぎさった過去は現在を過ごす者にとってはあくまで過去だから、だからどうしたと言う事もないが、しかし過去の事実は消したくとも消しようがなく、またリタイヤした人を過去の人として一見無視しているかのようなコメントをまま見ることもあるも、過去の人と思うなら何も青筋を立てることもなかろうと思いながらも、世論は決して忘れ去ることはなく、過去の事実や実績はその通りに評価する。そして結局、上記のように、米国の著名なHP「Racerx Online.com」が忘れる事ができない事実として評価し公表する。つまり、物事は歴史の継続で、「過去があるから今がある。今があるから未来がある」だからだ。 Kawasaki Let the Good Times Roll!