野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

どうしたことか、5敗目で休場

2017-11-22 06:12:09 | スポーツ
横綱・稀勢の里が「左足首の痛みが引かない」として今日(21日)、10日目からから休場すると朝のネットにあった。
稀勢の里の休場は4場所連続5度目となり、このままでは次の出場場所で進退問題が浮上する可能性も出てくるおそれがある。
九州場所の稀勢の里、初日の相撲からおかしいと感じていた。初日、玉鷲との取組で、今迄もそうだったが、一発立会いで決まらない時の稀勢の里の相撲は総じて負ける時が多い。加えて、多分、3場所連続の休場明けの体も完調ではない状態で、不安を抱えたままの初日、過去圧倒的優位にあった玉鷲との相撲にあっさりと負けた。休場明けの日本人横綱の土俵に相撲ファンの期待は大きすぎたのだろうか、その後の稀勢の里の相撲には元気さが全く見られず覇気がない。

「9日目:左下手を取っても押しきれない稀勢の里は逆に宝富士の下手投げに土俵を割る」
そして、昨日、9日目の相手は稀勢の里13連勝中の平幕宝富士。立ち合いで左下手を取った稀勢の里、あとは寄り切るだけの楽勝と思った。だが、土俵際に追い込むも押しきれない。その後、攻めるわけでもなく土俵上に静止、再び土俵際まで押込むが、体を開いた宝富士の下手投げにもろくも崩れ完敗。宝富士曰く「稀勢の里は軽かった」だそうだ。テレビ桟敷で見ていて、稀勢の里の相撲に力強さが全く感じられず、それでも責任感の強い稀勢の里だけに、このまま千秋楽まで行くのかと案じたが、休場するとの報道に安堵した。平幕に簡単に負ける横綱の相撲なんか見たくもないのだ。怪我した左下手も右上手もちゃんと使えている。しかし、初日から見ているが、何となく足運びがバタバタで下半身の足腰が衰えている感じがする。左を刺して勝てる形に持ち込んでも力が相手に伝わらず安定しないのだ。

それが最も顕著に感じられたのは8日目の平幕逸ノ城との相撲だった。それは非常に呆気ない負け方だった。こんなに力が出ない稀勢の里の相撲をテレビで見て、がっかりと言うより情けなかった。と言うのは、稀勢の里の大関推挙時に感じた「物怖じしない気の強さと、鋭い眼光、強い力士との睨みあいが高揚すると赤みを帯びる容貌等、相撲ファンとっては堪らない魅力」から横綱に至るまで、大いに期待してきたものだ。今年一月、横綱推挙の、その口上は「横綱の名に恥じぬよう精進」とし、その時感じたことは、稀勢の里には、大関魁皇(浅香山親方)を横綱にしたような力士になってほしいと思っていた。魁皇の人柄を端的に表現するのに「気は優しくて力持ち、真面目で努力家、潔い-金太郎のような、お相撲さん」と常に言われてきた。ごく普通の日本人が強い相撲取りに求める、「日本人の道義の基本を示してくれた力士」になって欲しいとも思ってきた。それはまた、みんな大好きお相撲さんと言う意味でもある。その期待を一身に背負う力士が今日から休場、何とも言えない寂しい気持になった。現在の4人の横綱のうち、日馬富士は暴力問題で進退が問われること必定で、鶴竜は休場続きでこのまま引退の可能性すらある。仮に下半身が弱くなった稀勢の里の復活が見込めない等と思いたくもないが、一部ネット記事にあった「来年の今頃は横綱が1人になっているかも」と言う親方の声が、このままだと「来年の今頃」どころではなくなった。
コメント
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