ボーっと見ていたテレビ。BSのNHK「アインシュタインの眼」という番組で、焼肉を極めるという趣旨のことをやっていましたが、なかなか面白かったです。
(この記事の以下の写真はネットから拝借しています。)
焼肉の美味しさは「肉汁と融けた脂がコラボしたジューシーさにある」とのこと。いかにそれを実現するかが「焼肉を極める」こと、という構成だったと思います。
うろ覚えですが、ポイントはこうだったかと。
①七輪が出てきてもすぐに焼かない。網が熱くなるまで待つ。手のひらを網から15cmのところにかざして5秒で熱くて我慢できないぐらいが目安。
②肉が出てきてもすぐに焼かない。肉は室温に戻るまで待つ。店や肉の厚みにもよるが一般的なカルビで大体10分ぐらい。「室温戻し」の鉄則。
③ひっくり返すのは1回のみ。焼いていると、最初は低く小さな(細かい)焼音、それが途中で急に高く大きな焼音に変わる時点がある、その瞬間がひっくり返すベストタイミング。
②は家で肉料理をする時に妻がやっているので知っていましたが、①や③は真逆のことをやっていました。(②も焼肉屋でやったことはないですが、、、)
司会者の古田さん(元ヤクルト捕手)が、このやり方で焼いた肉と、真逆のやり方で焼いた肉を食べ比べていましたが、真逆のやり方でも美味しいけど、①~③で焼くと、全く違う美味しさになると感動していました。
今度焼肉屋に行ったらやってみよう。。。
これだけなら、ふ~ん程度なのですが、びっくりしたのは番組中盤で登場した一団。
その名も「ヤキニクエスト」。
えっ! いつも同僚とどこの焼肉屋に行ってみようかと相談する時の参考サイト「YAKINIQUEST」のメンバーが「焼肉の達人」として覆面で登場したことです。
このサイトってNHKに出るぐらい有名だったんだ。
さらに面白かったのは、①~③の基本以外に、様々な厚みの肉をどうやって一番美味しく焼くかという「技」を追求していることです。
「ブリッジ」。厚切り肉の肉汁を最大限に閉じ込めるため側面も焼く技。服部料理専門学校の教授も納得の合理的焼き技。
「RRS」=Rolling Roast Special。薄切りの肉を美味しく焼く(=肉汁と融けた脂をいかに閉じ込めるか)技。薄切り肉を箸で巻くのですが、極力隙間のできないように巻くのがポイントとのこと。
テレビで紹介された技以外にも、180°(わんえいてぃー)、二点留め、白金ルーレットなど、サイトには「焼奥義」が紹介されています。
いかに美味しい焼肉を食べるか、真剣に取り組んでいるだけに技が合理的なのが面白かったです。
ヤキニクエストでは、美味しかったお店を主観で格付けしています。トップランクは「殿堂入り」、以下、「R1」(リスペクト1)「R2」「R3」。
私が行ったことのある店では、関西では一番かなって内心思っている神戸花隈の名店「満月」や、煙モクモクの鶴橋の「空」がR1、近くてお手頃の「万両」がR2というところです。殿堂入りの店ってどんなレベルなんでしょうか。
まっ、焼肉はわいわい楽しく&美味しくですから、余計なことは考えず、①~③でもやってみますかね。「ブリッジ」もやってみようかな。