ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

私のトラウマ

2017-03-04 23:59:57 | 思うこと
昨日のテレビ番組で、タイトルは差し控えますが、
過酷な世界に挑む若者に密着・・・という番組があったんです。

番組の予告で、かなり厳しい特訓らしき光景が映し出されていました。

厳しい特訓を乗り越えてこそ見える景色。
手に入れた栄光・・・
きっと、そんな内容なんだろうなと思いました。

でも・・・・

「私、これ見れないわ・・」と思いました。

どうもダメなんです。
そういうトコトン追い詰めていくというのが。
過去のいろんなことが思い出されてしまって。

中学受験でケン太を追い込んで潰してしまったこと。
バトルの翌日は、親への当てつけで学校を休み、そこから完全不登校に。

その後、中学で、剣道部の顧問に追い込まれ、
そこからまた学校に行けなくなってしまった。


スポーツの特訓の「追い込み」とは質が違うかもしれません。

でも、追い込んでいくというシーンを見てしまうと、
ちょっと胸が苦しくなってしまうのです。



今、中学受験のドラマをやっていますよね。

予告を見た時に、
やっぱり「私は見れないわ・・・」と思ってしまいました。

このドラマ、いよいよ最終回のようで、
今日、これまでのダイジェスト版をやっていました。

たまたま前の番組をつけていたので、その流れで見てしまいました。


やっぱり・・・想像していた内容でした。

(以下、ネタバレになるので、読みたくない方はスルーして下さい)

中卒の父親が子どもにはせめて・・・と子どもに自分の夢を託す。
子どもにその気はなかったけど、父親のために受験すると決意をする。
偏差値40の子が、偏差値70の学校を目指します。

父親がべったり横に張りつき、一緒に勉強。
一緒に頑張っていこう!と励まし、子どもも頑張るけど、
子どもはなかなか成績が上がらなくて、自信をなくす。

「弱虫!このまま負けていいのか?」「弱虫じゃない!」
泣いて親に謝り、「見捨てないで!」と・・・

先生が疲れている子どもを見かねて、家庭訪問して
受験は親のエゴだ。辞めさせた方がいいと親に言います。

父親が「子どももその気になっている」と反論すると
「そんなのは当たり前です!」と。

そうなんです。
まだこの年齢は、親が言う事、子どもはそれが正しいと思うんです。
親のことが好きだから、親の思うような子になりたいとも思う。

ケン太もそうでした。
本当に乗り気でした。
それ以上に、主人が乗り気でした。
まるで自分が受験するみたいに。

我が家と被ることばかりで・・・・


ドラマでは、先生に責められる父親の姿を見て
「お父さんをいじめないで!」と先生に泣いて訴えます。

(しかし、先生もなぜ、子どもの前で親を責めるかな??)

そこで子どもは父親に抱き着き、親子の結束がより強くなっていきます。

グッとくる場面なんでしょう。

でも、私はどうしても感情移入できませんでした。


たとえ親のエゴであろうと、親の主導の受験であろうと、
合格すればすべて良しになるかもしれません。

合格を手にすることで子どもはぐっと成長できると思います。

親がずっと応援してくれて支えてくれたからと、
親に感謝する気持ちも生まれるだろうと思います。

合格発表の日に、親子で抱き合って喜ぶ。
そんな日がいつか来る!と私は信じて疑いもしませんでした。


でも、そうはなりませんでした。

夢のためにと、子どもを縛り操作して・・・
信じて疑うことがない家庭を見ていると、どこか冷静ではいられなくなります。

本当にそれで大丈夫?と。

問題が起きない家庭がほとんどだとわかっているけれど、
どうしてもね。


中学受験を断念したことにケン太も私もなんの後悔もありません。

でも、当時、ケン太の尻を叩き、もっともっとと走らせたこと。
上ばかりを見させていたこと。

結局はケン太を苦しめてしまったので、

当時のことを思い出すと心が痛みます。


ドラマの結末はわかりません。

受験を通していろんなことを乗り越え、家族が結束していく感動ストーリーなのか、
どこか受験に問題を投げかけているのか・・・

内容云々ではないのです。

中学受験のドラマというだけで、私の中に息苦しい思い出が広がっていくので。
ただただ私の胸の内にあることなので。

それは私のトラウマなんでしょうね。



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