ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「中井久夫との対話」2024018

2024-04-18 | 参照

 

 

──村澤真保呂・村澤和多里『中井久夫との対話』


中井の生命観を比喩的に述べるなら、
「さまざまなリズムをもつ旋律が絡みあいながら奏でる音楽」として示すことができる。

「人間の心身は、おそらくチャールズ河よりもさらに複雑であろう。
外からも内からもリズムや乱流が発生し合う」と述べている。
そして人間の場合「心理的リズムにこれ(生理的リズム)が加わり、
さらに社会的リズムが巨大な力を行使する」ために複雑さが加わるという。

船さえ沈めてしまような合成波……

発熱や体調の不良などは、システムの不調のサインであるとともに、
システムを制御する内的装置が正常に作動した証拠でもある。

「回復過程の中には加速できない過程、加速してはならない過程がある」
……そのような複合的なプロセスにおいては
「進行速度は、いちばん遅い素過程によって決まる」と考えてよい。
これを中井は「律速過程」という。

 

 

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「ショパン、ピアノ協奏曲第一番」20240418

2024-04-18 | Weblog

                                                              No. 1 in E Minor, Op. 11 - I. Allegro maestoso (youtube.com)

                     No. 1 in E Minor, Op. 11 - II. Romance. Larghetto (youtube.com)

                 

 

 


獰猛な世界が優勝劣敗を競いあう圏外

目的意識が敷いたラインを消し去り
占有の夢を燃やし尽くしたあと

ひとりの場所に帰還して座席につく

二百年前、疾風怒濤、革命とロマンの時代
ポーランドの二十歳に創発した音楽を聴く

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