ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「世界経験」20230930(20210216)

2023-09-30 | Weblog

 

 

どんな感情も凍てつく
吹きさらしのリアル
酸鼻でしかない生のリアル

身をゆだねると干上がり枯れていく

そのことを知ることではじめて
生きる理由が明らかになる

現実を知れというバカどものバカさ加減が露わになる
感じること考えることがテンプレート化している
現場のリアルを切り札のように持ちだすアホも同じだ

そうではなく生きていたい
そのままの世界では生きられない

そうではなく生きたい、生きてほしい
そうではなく生きられるように

日々、耕し、水をやり、光をそそぐ

なんどでも、みずからに
いい聞かせてそうすべきことがある

 

 

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「連結装置」20230930(20230505) 

2023-09-30 | Weblog

                     Luv (sic) part2 Nujabes feat Shing02 - YouTube

 

 

 

真理と真理、正義と正義、善と善
せめぎあって呪いあって殺しあう
惨劇のふるさと、現世、涙の谷(マルクス)

     *

どんな職業のリストにも載らない仕事の人
悲劇の谷を目撃した哀しみを糧として生きる人
詩人と呼ばれる心の起源に一つの意志が励起する

滅ぼしあう両岸をブリッジする
橋を架ける理由はただ一つ

 すべてがわたくしの中のみんなであるやうに
 みんなのおのおののなかのすべてですから (宮沢賢治『春と修羅』)

荒廃と滅びのふるさと、死の淵を無力化する
無力化して新たな交感のルートを開通する

地質、水量、風量、地震、洪水、交通量
強度、耐久、耐震、エトセトラエトセトラ
想定可能な全パラメータの解析、構造計算

それら一切に先行して起動している
それら一切に目的と意味を与える連結装置、一つの意志

意識と意識
感情と感情
存在と存在
非在と非在
価値と価値
真理と真理
正義と正義

ことばを用材としてすべてをブリッジして連結ルートを開く
ルートを通してすべてをシャッフルして混ぜ合わせる
混ぜ合わせながら新たな祝祭のマテリアルに変換する

 

 

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「キャラって言うな」 20230929

2023-09-29 | Weblog

                   Beethoven "Für Elise" Valentina Lisitsa Seoul Philharmonic - YouTube

                    第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」 ショルティ  “Eroica” - YouTube

                   Armida Quartet: Beethoven String Quartet No 15 in A minor op.132 - YouTube

 

 

 

「エリーゼのために」を書く人は、同時に
「第三番エロイカ」を書く人でも
「弦楽四重奏曲」を書く人、そのほかもろもろ書く人でもある

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「転移するエロス」20230929

2023-09-29 | Weblog

                                                                          Train Passengers Sing Over the Rainbow! - YouTube

 


不快、違和、嫌悪が満ちるとき
情動は一つの色に染まっていく

原色の光景として世界を染め上げ
ピリオドを打ってすっきりしたいように

ゴミやシミや汚れを塗り潰して斬って捨てたい
抑えがたい切断のエロスが湧き上がる

このエロスの噴出を先回りして消去することはできない
(切断処理が導く自己肯定の高揚のエロス)

吠えたいだけ吠えまくる
思いのたけ最後の一滴まで
吐けるかぎり吐き出し尽くす

そうしてはじめて出会うことになる転移の位相
情動が導くものに飽き足らない別の地平が現われる

(世界を破壊しないなぎり)

一つの色に塗りつぶせば視界から消える
ほんとうに生きたかった地平から遠ざかることを知る

切断のエロスが導く小さな地平を包摂する連結の地平
未踏の生のフィールドがあることに気づく

真空の闇が光を引き込むように

見通せるわかりきったことの外にある広大な地平
まだ生きたことのない展開域があることを告げられる

 

 

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「詩人」20230928

2023-09-28 | Weblog

 

 


 すべてこれらの命題は
 心象や時間それ自身の性質として
 第四次延長のなかで主張されます (宮沢賢治『春と修羅』)


なかなおり、やわらぎのことば
すべてのあらそいの無力化

架空の連結点へ向かう心

そのために超えるべきニンゲンの壁、困難の峰々
精査し尽くして解法を示すことはできない、37歳

ただ理知の外にある心象、第四次延長において
超えられる超えられないを超えて主張される
生の気圏を照らす祝祭の照明光、幸いのシグナル

ありえないものがあってはじめて成就する
汲み尽くせない修羅の妄想の自覚とともに心は駆けてゆく

 

 

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「誹謗中傷」20230928

2023-09-28 | 参照

 

 

  ──H・S・サリヴァン『個性という幻想』阿部大樹編訳

   誰かを誹謗中傷することによって
  「勝った」気になろうとしていることを自覚したなら、
   まず自分自身の不安から生じた言動ではないかと疑ってみるべきである。

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「音楽の用法──cairokee」20230927

2023-09-27 | Weblog

                                                                            Sout Al Horeya - Hany Adel ft. Amir Eid - YouTube

                                                                            كايروكي - بسأل عليكي | Cairokee - Bas2al 3aleki - YouTube

                                                                            Cairokee - Basrah w Atoh كايروكي - بسرح واتوه - YouTube

 

 

ほんとうもうそもない
よいもわるいもない

心の水面のゆらぎ、ゆらめき、泡立ち
本当に聴くに値するそれ以上のものはない

from deep inside

音楽そのものではない
音楽にノックされて応答している

巧みにノックする音楽とそうではない音楽がある

理と知の先行を完全に遮断して
耳を澄まし、からだを澄まし、心を澄ます

なによりも受信すべき応答のシグナル

世界を色づかせるただ一つの透明な原郷
わが内なるBackstage──

ここを経由しないことばはすべて虚空へ消える

一切のノイズ、外部の教唆をきれいに払って
応答のシグナルを受信する耳を鍛えることはできる

 

 

 

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「めだかの学校」 20230926

2023-09-26 | Weblog

            タンポポ児童合唱団 めだかの学校  - YouTube

 

 

そっとのぞいて、みてごらん

めだかの学校はうれしそう
みずに流れて、つーいつい
みんなで元気に遊んでいる
だれが生徒か先生か、みんなでお遊戯しているよ

そっとのぞいて、みてごらん
みずに流れて、みんな、つーいつい

いつもいつもそんなこんなでやって行けたらね
ずっとこの幸いのままならどんなによかったか


※「めだかの学校」(作詞/茶木滋、作曲/中田喜直)

 

 

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「絵を描く」 20230926

2023-09-26 | Weblog

 

 

光と影、正と負、価値と反価値、意味配列
陰影深く情動に濡れたただ一つの世界

心は世界をスケッチして
みずからに差し出す

下絵としての世界の姿
エスキスとしての世界告知

世界を懐胎し産み落とす母のように
産み落とした子に憑かれた母のように

ふたつのことをひとつとして
すべてはただ一つの主題に合流する

いま、ここ、本日、これから、どう生きるか

〝子育て〟の始発点
下絵に筆を入れる作業がはじまる、いまここ

エスキス、手直し、描き直し、終わりのない回帰点
すべてが始発する展開のアトリエ、いまここにいる

未決としてのいまここ、状況に深く規定されながら
筆を握る手と意志を手放さないように

覚えておこう

アホ面さらして展示をめぐる博物館ではないんだぜ
所蔵のアイテムをみせびらかす画廊ではないんだぜ
バカ話、うんちくにのぼせたサロンではないんだぜ

ここはミュージアムではなく筆を握るアトリエなんだぜ

 

 

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「1981、召喚ポイント」20230925

2023-09-25 | Weblog

 

 

 

 満開の桜はところかまわず咲いている
 いまも轟々たる春の風が吹き荒んでいる

      *

 忍辱の歌謡が奏でられるとき
 かなしみを噛み殺しながら
 埋葬を許さないものがいる

 訣別と追憶が虚偽に転移する境界があって

 この境界に出会うとき
 一つのシグナルが点灯する

 訣別によって滅んでいくものを
 なんどでも奪い返す
 奪い返して「いまここ」に集わせる
 
 過去-現在-未来

 線形的な時間配列に亀裂を入れて粉砕し
 全時間全項連結して「いまここ」を構成する

 すべてをほんとうに懐かしむために
 どこでもないただ一点、「いまここ」を生きるために 

 俺たちは永遠に訣別を知らない者にならなければならなかった

 

 

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「夕暮れ」 20230924(20221122)

2023-09-24 | Weblog

 

 

アレがあいつの人生、コレがおまえの人生

そんなふうにひとこと、面と向かってコトバでくくられたら
ふざけるな、そんなんじゃねえ、バカヤロー

おまえはそう云うに決まっている

そう云うに決まっているおまえも他人にそうしている
かもしれない、そういう反省が訪れることがあるのかないのか

経験を、人生を、関係をコトバでくくって始末をつける

そして、おなじ穴のムジナ同士として生きあう
折り目正しく勤勉なムジナの生活にも夕暮れは訪れる

どう転んでもムジナとムジナ、トンマをさらしながら
ニンゲンのつもりの感情がせり上がる時刻がある

 

 

 

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「おバカ」20230923

2023-09-23 | Weblog

 

 

身近で聴いたいままで最も強烈なことばの一つ

「理解を求めるなんてバカじゃない」

求めよ、さらば与えられん、そうじゃねえだろ、おまえが先に与えろ
求めることばしか知らないアンポン、いかれポンチ
ホンモノのバカヤローが泣いて思い知るべきことばかもしれない

 

 

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「絵の先行」 20230923 

2023-09-23 | Weblog

                  Luv (Sic) Part 3 (Who's Theme Remix) - YouTube

 

 

ことばに全権を移譲することはできない
ことばに修正を求めるものはことばの外にいる

「よくできました」

とぼけたセリフを吐くしたり顔のバカどもが恥じ入る
黙るしかなくなる絵が生まれてくる位相
答え合わせにいきり立つだけの閉域の外がある

のぼせた知のフレームにけっして収まらない
たぶらかすバカどもが消える場所に身を置いて筆を握る

新しいことばがそこに宿り芽吹いてゆく
絵筆の思考だけが赴くことができる
ことばに先行して生きられている肥沃な人間の地平がある

 

 

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「展開本質」20230922

2023-09-22 | Weblog

 

 

 

発情している
何に?
世界に、四六時中

世界の何に?

わからない、そのつどピックアップはできる
すると途端にちがうものだとわかる
この過程には終わりがない

目移りが過ぎるのかも

ちょっとちがうかな
完結できないように出来ている
そう言ったほうがより適切だな

発情でも呪いでもいい
終わりのないいざない
由来をたどれないベクトルのなかにいる

できることは限られている
そのつど思い知らされることだ
しかしそれがすべてではないこともたしかだ

終りのない展開にも記憶は累積する
累積した記憶の地層に宿るものがあって
宿り、芽吹き、植物のように育つものがいる

それがなにかはわからなくても
育てる意志に担われてはじめて目撃できる
発情がみずからに与えられる唯一の果実かもしれない

 

 

 

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「隔絶の谷を渡る@Soccer」 20230922

2023-09-22 | Weblog

                                                  Yui Hasegawa 'WOW' Moments !  - YouTube

 

 

考えるまでもないプレーの流儀がある

点と点、線と線、場所と場所
感情と感情、意志と意志、
イメージとイメージ、ひとりとひとり

隔絶した此岸と彼岸の谷を無力化するように
すべてをブリッジして展開する

(涙の谷と呼んだのはだれだ)

モチーフは一貫している
「かくありき」から「かくありうる」へ

かつて何であり、いま何であるか、その先に
何でありうるかという問いがつねに接続される

ピッチの状況、局面の自明性を蹴破り
予期のエロスを生身で具現化して展開する

(自明性に溺れて嘆くヒマはない)

エピソードとエピソードをつなぎ合わせ
エピソードの集合から新たな視覚を紡ぎ出す

敵も味方も知らない、考えもしないルートがある

新たな展開の地平を切りひらくように
隔絶した点と点に糸を通して血を通わせる

ボールは正確無比なキックとイメージの二重作動に担われ
奇跡の航跡を描いて未踏の連結ルートを開いて見せる

サッカーは楽しい、そして美しい

そんなあたりまえのことを語りより先に
ありえない生きることのエロスを見せつけるように
諦念に沈んだ生を嘲笑うようにプレーするプレーヤーがいる

 

 

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