ちいさな休止符を日常の楽譜に書き込む
Intermission
世界記述、関係記述を確定させる誘惑をしりぞけ
世界と直列したリンクを外して、スキマを開く
記述を確定され所与される世界の姿
記述とスキマなくリンクした行為モード
この直列状態を解除する
そうしてはじめて扉が開かれるフリースペース
直列モードが出会えない生の展開域へ
あれはあれ・これはこれ・それはそれ
かくあるべし・かくなすべし・かくあってはならぬ
記述命題群に埋まった世界
教唆としての世界ではなく
世界が立ち上がり、記述命題群が更新されていく位相へ
記述されたものはすべて記述されざる海に浮かんでいる
この本質洞察を刻んで視線を逆向きにフォーカスする
世界から逆算される実存ではない
実存から逆算されて立ち上がる世界
この世界生成の存在本質を心に刻む
確定した記述命題群に、煽られ、脅され、ひれ伏し
「差し押さえを喰らう」ことを願わないかぎり
世界が引いた輪郭線の囲みをほどいて〝空隙〟をつくり
すべての実存と自らをもてなす作法を行使する