「イヤな感じする」
存在がさらわれていく
浮き上がりもって行かれる
収束点へ向かうように
有無をいわせず引きずりこまれていく
求心性の獰猛なちからが支配している
身を委ねると終わってしまう
「ちがう」
この感覚がからだに走るとき
そうではないちからが点滅している
この感覚は見過ごされることがある
求心力が強く圧倒的であるほどかき消されていく
この圏域は一つの中心によって構成されている
絶対化した価値コードがそこに居座っている
これが世界、オマエの姿、この世の掟
新たな書き込みと展開を禁じ、すべてを吸い寄せ
有無を云わせず存在のかたちを教唆し確定していく
一つの中心に向かって収束させる獰猛な重力圏
圧倒的な重力の構成は善意でも悪意でもありうる
つまり、その本質は絶対化した価値において共通する
「ふざけるな」
この感覚が走るときはじめて、俺たちはみずからの展開本質
根源的な生の意志、この圏域の外へ向かう遠心性のちからに出会っている