ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「絵を描く人へ──大きなお世話」 20220531

2022-05-31 | Weblog

 

 

同期ではなく、非同期
そのことをどう捉えるか

共感、協調、承認、信頼
信じるに足るものがある

知らないわけではない
疑うことのできないものがある

しかしそこに舵を取るのではなく
(合わせなくていい、拒否せよ、というのではない)
航路をはずれたところに動くカーソルがある

生の全域は計り知れない
もっと豊かでありうる

そういうことがあるはずだろう
きっとあるにちがいないと思う

絵描きの感性はさまざまに作動する
他者としての自己、この内的作動への感受
そのことが絵描きにしているのだと思う

この直観が別の作業をみずからに要請する

絵描きがいることが人間のいとなみを拡張する
そういうことがありうる
この可能性のなかに居つづけることが絵描きにしている

 

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「西瓜@スーパー」20220531

2022-05-31 | Weblog

 

 

スイカ🍉甘くて美味し。
今年初ですわ。
味わって頂きます。

あざす
熊本のオババもきっと喜ぶことでしょう
かしこ

腰はどげんね?
気ぃつけんといかんばい
by くまモン

湿布さ貼っとるばい!

むかし、ばあちゃんが身体中に
サロンパスしてた姿が浮かんだ
許せ😁

 

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「分裂から連結へ」 20220530

2022-05-30 | Weblog

 

 

 

「普遍的自己意識とは、
 他者の〈自己〉において自分自身を肯定的に知ることである」
        (ヘーゲル『エンチクロペディー』廣松渉訳)

いいかえてみる

一人の関係存在として、他者との関係において、
関係可能(ありうる)を主題として、
相互に肯定的な関係存在でありうる他者そして自己を、同時に、
みずからの思考において発見的に取り出していくこと。
普遍的思考(思考の普遍性)というものがあるとすれば、その可能性のなかにある。

 

 

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「レッスン・ワン」20220529

2022-05-29 | Weblog

 

 

 

他者としての自己──

世界の姿を告げる唯一の装置、自己
この他者に媒介されて世界は姿を現わす

ここから出て行く
ここから入ってくる

ただ一つのエントランス
すべてが経由するターミナル

出入りのたびにスイッチが入る
手に負えないシグナルが明滅する

かなしい
うれしい
たのしい
くるしい

手に負えないものを手に負えるものにしたい
手に負えるものにするように〝橋〟を架ける

どこに?

内なる他者へ差し向けるまなざし、ブリッジすることば
すなわち対話の位相、自己の内なる「共生関係」(アレント)

最初の他者、自己との共生関係が世界経験の原型をつくり
ここから、あらゆる関係を方向づけるように動いていく

世界経験のレッスン・ワン──
世界はこの共生関係と相関して姿を変幻させる

(サンプリング)

もっとも対峙するに値する人間の発見者、早熟の天才
「ぼくは一人の他者です」(アルチュール・ランボー)

ラディカルに方法化された文学的アバンギャルド
「おまえの敵はおまえだ」(石川淳)

もう少し洗練された自然体、21世紀的展開
「自分をサンプルと考えています」(大谷翔平)

「個」と「社会体」をブリッジする原基的起点
「思考=一者にして二者 two in one」(ハンナ・アレント)

自我の展開本質、絶えざる記述とその刷新可能性
「自己意識の無限性、すなわち対象記述の無限性」(ヘーゲル)

人間的生の関係本質が導く第三の記述領域(世界)の生成的本質
「And relationship is always a product of double description」(Bateson)

生の気圏、全域を照らす青い照明光としての覚悟と展開(宮沢賢治)、

  わたくしといふ現象は
  仮定された有機交流電燈の
  ひとつの青い照明です

 

 

 

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「ヘーゲル、詩篇」20220527

2022-05-28 | 参照

 

 

 

かくあらば、狭き絆は我らを隔ち、胸の血潮ぞただ犠牲なる。
我を汝へ、汝を我へと拡げんがため、我等を個別ならしむるもの、燃え尽きよ。
命ただ、愛の内に愛を創る互の命なればなり

親和なる心に心を委ねてこそ、胸の裡、おのが力で開くものなれ。
精神は、自由なる山巓に出て立ちて、ことごとく我なるものを捨離したり。
我は汝に我を観て生く。汝は我に汝を観て生く。
かくてこそ天上の幸、我等が喜び。

        (婚約者へ『ヘーゲル・セレクション』廣松渉、加藤尚武編訳)

 

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「Aother Galaxy」20200124

2022-05-28 | Weblog

                                                                          Chopin: Nocturne No. 10 in Ab Maj, Op. 32, No. 2 - Ingrid Fliter - YouTube

                                                                          Chopin: Nocturne No. 8 in Db Maj, Op. 27, No. 2 - Ingrid Fliter - YouTube

 

 

 

システムはゆらぎのリズムに満たされ
ギャラクシーには接続可能性の海原が広がっている

ふたたび出会うことのない現在をトレースしながら
システムは新たな「いま」の出産に立ち会いつづけている

かつて-いま-これから

すべての時制はループを描いて結集し
状態遷移の中心から新たな予期た立ち上がっていく

同期と非同期の光が明滅するように
システムとシステムは照らし合っている

またたく光と光、予期と予期はまじわり
いちどかぎりの新たなカクテルの光が生まれていく

 

 

 

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「spring、2021」 20210521

2022-05-27 | Weblog

 

 

忘れていることがある

ある感情、ある感覚を射止め仕留める意志
疾走する感覚

ことばの包囲をほどく
やわらかな不逞な心

滅びの道を捉えるまなざし

世界構成の強度、密度の必然性
同時に、そのまったき偶有性について

ふたつのことを一つとして
生成の原郷に居つづけること

一つにいいかえることができる

それだけでつながっていると信じられた
すべてを包括する根本コード──生の意志

社会体の先行をゆるさない、すなわち
ことばから逆算する心への死刑宣告

なによりインターミッション
第三の領域を開く意志と覚悟

 

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「カスタマー@スーパー」20220527

2022-05-27 | Weblog

 

 


「落としましたよ」
「?」
「そこに」
「どこ?」
「散乱しています」
「なにが?」
「はじらい」

 

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「水の呼吸」 20220526(20210526)

2022-05-26 | Weblog

                                                                          Ingrid Fliter - Chopin Piano Concerto n.2, Second Movement (year 2000) - YouTube

                       Ingrid Fliter - Chopin Piano Concerto n.2, Third Movement (year 2000) - YouTube

 

 

 You live in your description of reality. ──Gregory Bateson 


すべてはいまここに
いまここの出来事として
世界の姿はしたためられ

すべての時制を引き連れ
光も影もひとしく
うちなる水面に現象している

したため照らすのは
この世にただ一つの光源

この一人称を見失わないように

気づくより早く光は動き
ピックアップするまえに
ことばを配置するまえに
世界をしたため火を灯す

水面に走る波紋が教える
求めるもの求めないもの

ここにこうして呼ばれる
かつて いま これから

すべての構成はただ一つ
波紋のゆらめきに溶けて
輪郭のない光源が告げる

この一人称を失わないように

 

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「心的スペース」 20220526

2022-05-26 | Weblog

 

  ───河本英夫『臨床するオートポイエーシス』(2010、青土社)

  意識は選択の場所を開き、そこで注意を分散させることができる。
  車の運転をしながら、隣席の友人と話しこんでいるときでも、
  眼前の信号が赤に代われば、とっさに反応できる。
  意識は注意を分散的に活用するための場所を開いている。

  通常、知るという働きでは、意識は焦点化の方へ強いバイアスがかかってしまう。
  そしてそれを志向性と呼んで、意識の本性が志向性だなどと思いこんでしまう。
  ところが意識は、それじたい注意の場所を開き、そこに選択的な強さの違いをつけ、
  分散的に活用することもできる。

  意識の本性は、心の働きに隙間を開き、
  選択を可能にするための遅延機能だという点で、
  一つの落ち着きどころを迎えている。
  
  自分自身に対して隙間を開き、
  自己の挙動を遅らせることに本来の働きがあると考えられる。


         *


「法の正当性」を根拠づけるものは法の中には内在しない
(一般意志は法の外から法に正当性を与え、修正の契機を保持する)

法の正当性を検証し、なんらかの修正を導く拠点は法の内部にはない
法内部では法の正当性は自明なものとして不問に付され
ただ内部における命令と運用だけがある

法が法として「妥当する/妥当しない」という視線は法の外にある

ある社会体の本質を問う視線は社会体に内在しない
社会体(関係のゲーム)が「生きるに値する/生きるに値しない」という視点
この視線は社会体がいとなむゲームの外から訪れる

内部にありながら内部に包摂されない外部の視線が生成する拠点──
この心的スペースが消えるとき、たとえば悪法は悪法のまま放置され
関係のゲームを照らし修正をもたらす契機も失われる

 

 

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「ささめごと」20220525

2022-05-25 | Weblog

 

 

 


だったらいいな、という秘めごと
でもないかなというひそやかな否定

くりかえされるゆらぎのまま
どこへ向かうのかわからないまま

つねにはじまりの場所に
いまここがはじまりつづけている

(ここに実存の展開本質、〝生命線〟がある)

もういいかな いいかげんにしないと
うん、そういうこともあるかな

それどころじゃないということはあるさ
知らないから鈍感だから平気なわけではない

状況はつねに具体的で個別的だ
でもそういうこととは全然ちがう話だ

ひとつだけクギを刺しとくね

比較のもんだいではない
あれかこれか そうではなくて
わかっているけどそれどころじゃないとか

そうではなくて
いまここに動いているものすべて

いろいろな決めごとのみなもとにあって
いろんな決めごとの理由をつくり
いろんな決めごとに動機を与えているもの

いらだってカタチを与えると見えなくなる
正確にいうと、滅びてしまうものがある

いつでもどこにいても帰還すべき場所
どこにいてもはじまりである場所が視界から消える

だから、仕方がないとは口が裂けても言わない
俺たちは最初と最後が区切られた一本道を歩いているのではない

はじまりつづけるはじまりの場所
世界が産声を上げている地平がある

この地平が見失われ滅びるとき
世界には絶望が溜まっていく

そうではない場所で、いつか、会いたい思う
限界をさらしながら、そう思って生きている

 

 

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「ベートーベン、悲愴」20220524

2022-05-24 | 参照

                                                                                      Beethoven – Pathetique Sonata 3rd Movement - YouTube

                                                                                      Beethoven Piano Sonata No. 17 "Tempest" Valentina Lisitsa 3. Allegretto - YouTube

                                                                                      Armida Quartet: Beethoven String Quartet No 15 in A minor op.132 V. Allegro appassionato - YouTube

                                                                                      Martha Argerich Beethoven Piano Sonata No. 7 (Op.10-3) Mvt I - YouTube

 

 

 この憧憬は生の喪失の感情であって、失われたものを生として、
 かつて生に親しみ深かったものとして認知するからである。
 この認知はそれだけですでに生の享受である。

    ──ヘーゲル『キリスト教の精神とその運命』細谷・岡崎訳

 

 

 

                                                                                     

                                                                                      

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「不逞な心」 20220524

2022-05-24 | Weblog

 

 

 

だれにも、どんなカミにも頼らず
なにものにも捧げられることのない
はかないはかなさのままに

それ以上でもそれ以下でもない
ただはかなく、はかなさにおいて生きるものに

不逞な心だけがつぶやく
それでいい、そのままに

この街のどこにも決して表示されることのない
どんな命令や要請からも隔絶したところにいる

真昼の光も深夜の光も照らさない
はかなく、ゆらぎ、ふるえているものに

教唆し脅迫し滅ぼすちからの外側にあつらえる

すべてのノイズを払って
そのままに生きられる場所

はかないという感受もろとも
それ自体はかなく溶け合う場所を用意する

そうしてはじめて不逞であることの意味
そうでなければならない本当の根拠が与えられる

 

 

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「記述の作法」20220523 20210422

2022-05-23 | Weblog

                         See You Again - Wiz Khalifa ft. Charlie Puth  - YouTube

 

 

記述の作法──
それは「関係の作法」と言い換えてもいい

     *

 You live in your description of reality.  ──Gregory Bateson
「我々は自ら解釈し、自ら認識し、自ら描く世界に生きている」

この命題には付け加えるべきことがある

みずから記述し、描いた絵に筆を入れる作業
(未完のキャンバスに対峙する)
それが「いまここ」における展開本質を構成する

目的は一つ、〝よい絵〟へ向かうこと
未だ現われない、どこにもない絵が顕現するように

覚えておくべき作画の作法
記述し、デザインするための心得がある

知るかぎり、聴こえるかぎり、見えるかぎり
触れるかぎりの世界に、自足するとき、失意するとき
筆は止まり、未知と非知につながる野蛮さが失われる

わかることの位相にすべてを収納するとき
わからないことのわからなさ
かたちのないものへの感度がおとろえ

筆を入れるちからの資源が消えていく

感情は走りやすく
理解は行きすぎやすく
記述は確定に向かいやすい

(自明性に埋まるとき完結する)

はやり、うごき回り
急ぎすぎる心に休止符を打ち込み

「これが世界」という記述の確定へ向かう心に
新たな記述のスペースを用意する

       *

自分を愚かだと思わないほうがいい
自分を賢明だと思うのと同じくらい、まずい

新たな記述が芽吹く地平を枯らさないように
日々、水をやり、光をあてる

すべては〝よい絵〟へ向かうために

果実を享受するより大事なことがある
すべての果実の種が芽吹く地平
そこを守り、そこに生きる意志をキープする

 

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「リベラル」20220522

2022-05-22 | Weblog

 

 

権力=悪、反権力=善

この古典的図式から離脱できなければ、
いつまでも対抗概念(造反有理)しか出力できない

暴力原理の抑止
再配分
一般福祉
外交(国防)

一般意志が付託するミッションをただすためには
権力行使の正当性の根拠が示されなければならない

この主題を突き詰める作業は「造反有理」の外にある
アタマを冷やしたほうがいい

政治(権力)の正当性の根拠から本質的な批判を構成できず
普遍化(世界化)の道にも乗り出せない

それだけではない

対抗概念(造反有理)の下での結集は相互強化として働く
つまり、「権力vs.反権力」の関係構造は強化されるしかない

新たな関係構造を構想し、構築へ向かうためには
固定された「善-悪」のライン(戦線)をいったん離れなければならない

権力は必要悪でもなんでもない
端的にわれわれはそれを必要としている

一般意志を体現した、公正な、フェレリーであり
それが存在してはじめて可能になる
「人間的自由」が発露する地平、それを守り育むものを

 

 

 

 

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