2番目のシグナルは教唆を憎んだ
伝統のプログラムに騎乗して
世界は壮大な運動会に沸き立っていた
はたして一人が考えるのか
一人を放棄したみんなが考えるのか
マイムマイムの高揚とスペクタクルは
日常をくまなく覆っていた
謹厳な威光に染まった拡大教室
教唆するニンゲンたちのことばの群れ
善意悪意問わず見おろす視線がからみつく
からんで身動きがとれなくなる
すべてはプログラムされた内側の出来事でしかない
ゲームから離脱しよう
からだは受け容れることを拒否した
愛されることが苦しさに転移する
どうしたらいいのかわからない
それでいい、そのままに
それを望んだのだからそうしている
抵抗は無意識深く潜行して
どこかわからない陣地へ向かった