11月1日にJA栗っこいちご部会(部会員12戸)の現地検討会が行われました。当日は全12戸のほ場を巡回し,現在の生育状況を確認するとともに,電照,夜間温度,病害虫防除など今後の栽培管理のポイントについて質疑応答や部会員間の情報交換が熱心に行われました。
JA栗っこいちご部会では,全部会員が夜冷処理を行わずに9月中旬に定植する普通促成栽培を行っています。巡回したほ場の中には育苗時の花芽分化が遅かったところもありましたが,ほとんどのほ場では第一花房の出蕾・開花が進んでおり,この時期として順調な生育状況であることが確認されました。
また,参加いただいた農業・園芸総合研究所から,近年3月以降に増加し防除が難しくなっているアザミウマに関して,「11月から2月の低温期に脱皮阻害剤の殺虫剤を散布し生息密度を下げておくことで,3月以降の防除効果を高める」,という防除技術を学びました。
現地検討会終了時に副部会長から「いちご栽培はこれから6か月くらいの長丁場となるが,良い収量達成に向け,栽培管理を徹底していこう」とのあいさつがあり,部会員は決意を新たにした様子でした。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-5795・6144