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管内には2,280haの草地がありますが,原子力発電所事故による放射性セシウムの影響で,平成24年4月1日以降,事故後に更新を行っていない草地の利用を自粛することとなりました。このため,酪農家を中心に草地更新作業が開始されております。
普及センターでは,草地更新の支援のために,JA栗っこと協力して管内畜産農家を対象に,2月25・28日に飼料暫定許容値見直しに伴う説明会,3月24日に草地更新の研修会を午前並びに午後と開催し,5月初旬には全繁殖牛農家に向けた草地更新の資料を作成し,配付しました。
連日のように生産者から牧草更新技術や放射性セシウムの移行低減技術の相談が寄せられ,生産組織を対象とした座談会や土壌の調査など,ほ場の条件も考慮しながら更新技術の指導を実施しています。
また,牧草生産の自粛に伴い,転作制度や補償に関しての問い合わせも多く,関係者と連携しながら回答を行っています。過去に経験のない課題のため,生産者へ親身に接し,信頼感を得て,協同して解決することが重要であると考えています。
写真は,酪農家がプラウ耕後に整地した播種前の草地です。
今後,1日でも早く,管内産の牧草の自粛解除が進むように,生産者や関係機関と協力して草地更新及び牧草や飼料作物のセシウム濃度測定の取り組みを支援していきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144