宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

耕畜連携研修会を開催

2011年12月26日 14時53分57秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 耕作放棄地の解消と,飼料用米の生産拡大及びその給与技術の確立を目的とし,平成23年12月2日(金)に「耕畜連携研修会」を,加美町やくらい文化センターで開催しました。
 当普及センターでは,プロジェクト課題「耕畜連携によるリサイクル農業の推進」の活動として,水稲作付けを中止した水田でのスーダングラスの栽培取り組みを実施した農家への支援や,耕作放棄地マップを利用した現地調査などの活動を行っています。しかし,放棄地の再生には不利な土壌条件や耕作者の確保難といった難題を抱えています。その様な中で,(独法)農研機構・東北農業研究センター生産基盤研究領域農業経営チームの小野洋主任研究員から課題解決に向けた講演をしていただき,再生に向けた地元農業者の意識向上を図りました。次いで,国産飼料の確保,増産を図るために今後期待されている飼料用米の中で,家畜の嗜好性が良く,生産面でも乾燥調製が省けるメリットを持つ「イネソフトグレインサイレージ」の生産について,畜産試験場酪農肉牛部肉牛チームの齊藤陽介技師から,製造から給与までの技術に関する講演をいただきました。
 会場となった加美町内では,山形県真室川町の先進事例を目標として,JA加美よつばが今年度から,イネソフトグレインサイレージの生産への取り組みを開始しました。その良質発酵と保管には超えなければならないハードルがあり,たやすいものとは思われませんが,自給飼料の拡大という畜産農家の抱える課題の解決に挑戦するJAの活動に対して,普及センターは積極的に支援していきたいと考えています。  
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910

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