現在,宮城県では牧草地などの放射性物質の対策としてプラウやロータリーを使い除染作業を進めています。大崎農業改良普及センターでは,生産者の皆さんに放射性セシウムの特性について理解を深めていただくため,7月27日に大崎市内の会場でと大崎地域自給飼料生産連携研究会(会長:東北大学大学院豊水教授)の共催により「大崎地域自給粗飼料利用推進研修会」を開催しました。
講師として(独)畜産草地研究所の原田久富美上席研究員を招き,「土壌から飼料作物への放射性セシウムの移行及びその低減対策」と題して,放射性セシウムの性質や土壌から飼料作物への移行等について講演していただきました。
原田上席研究員からは,土壌中のカリが30mg/100mg以上ならば牧草等への放射性セシウムの移行が抑制されるが,そのためには牧草地の土質やカリウムの濃度を把握することが重要だといった話が聞けました。
普及センターでは,今後も草地の土壌診断等を通じて安全な粗飼料生産を支援していく予定です。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910