宮城県では鳥獣被害防止対策を支援するため,集落ぐるみで取り組む意欲があり,合意形成が図られている地区をモデル地区に指定し,その取組を推進する「集落ぐるみの鳥獣被害防止対策モデル事業」を実施しています。
管内の加美町では,近年、鳥獣による農作物の被害が増加しており,平成28年産の被害総額は277万円でそのうちイノシシによる被害が最も大きく被害額全体の41%となっています。 町の南部,薬菜山の麓に位置する南鹿原(みなみかのはら)地区でもイノシシによる被害が拡大しており,集落ぐるみでの対策を実施する機運が高まってきたことから,本年度このモデル事業に取り組むことになりました。
平成29年6月8日にイノシシの特性と被害防止対策について勉強会を実施し,さらに7月29日にメッシュ柵と電気柵の設置についての勉強会を開催しました。
南鹿原農業構造改善センターを会場にメーカーの職員を講師として2つの柵の設置方法や設置後の管理方法などの講習を行った後,ほ場での設置実演講習を行いました。
参加者からは傾斜地における設置位置や地盤の弱い場所での支柱の補強など具体的な質問が多くあり、鳥獣害対策に対する関心の高さがうかがえました。
普及センターでは今後も鳥獣対策の基本である「鳥獣を寄せない,入れない,増やさない」の3ない運動を柱に被害拡大防止に向けた支援を行って行きます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910
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