近年,地産地消の意識の高い実需者を中心に,酸味の強いりんごを求める声が多く,消費者の中にも家庭で調理・加工を念頭に酸味系りんごを求める人が増えてきていたことから,宮城県農業・園芸総合研究所では,酸味系りんご「紅玉」よりも早生で,さらに「紅玉」の栽培上の欠点を克服した品種「サワールージュ」を開発しました。宮城県内のりんご生産者に穂木や苗木が導入され,当管内は導入者数が県内で最も多く,新品種を使った商品開発や販売先の開拓が必要となっています。
そこで,サワールージュの特性である酸味の強さを活かしたドレッシングの商品化に向けた試作品開発を行いました。
講師にフードコーディネーターで,平成25年度宮城県普及指導協力委員である八巻美恵子先生を迎え,「最近のドレッシング事情を踏まえたサワールージュドレッシングの商品化に当たって」講義をいただいた後,サワールージュの特性を活かしたドレッシングの試作,実演指導をしていただきました。
試作はりんごの使用形態や使用する酢の種類,とろみ成分を変えながら,いくつか試作を試みました。今後,その中からいくつか試供品を作成し,一般消費者の方々を対象にした会場試食テストやホームユーステストを通じて意見を広く取り入れながら,さらに試作を繰り返し,よりよい商品にしていく予定です。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 班名 先進技術班
TEL:0228-22-9437
FAX:0228-22-5795・6144