平成24年12月4日,管内各女性農業団体のリーダーやこれからリーダーとして期待される女性農業者等を対象に,グループをまとめるために必要なコミュニケーション力の向上を目的として農村女性リーダー研修会「くりネッ娘講座」を開催しました。楽しみながら,人と付き合うヒントを学べる内容とあって,昨年の評判を聞いて,誘われて参加したという人も多くいました。
研修では,昨年同様東北コミュニケーション研究所所長 高橋利夫氏を講師に迎え,「自分を知り,他人を知る」という演題で講義と演習をしていただきました。
始めに,「エニアグラム タイプ チェック表」を使い,各自自分のタイプを見つけ,それからタイプ別に席を移動してグループを作り,話し合いを行いました。
話し合いの内容は,「あなたは,豪華客船に乗っていましたが,船が氷山にぶつかり転覆。しかし,グループのみんなはいかだに乗って助かりました。次に考えること,行動することは何ですか?」というもの。各自意見を出し合い,グループごとに話をまとめながら,「流れてくる食料を探す」「朝になるまでじっとしている」「そのうち助けが来る」など,各グループ思い思いに模造紙に記しました。
その後,グループごと自分たちが書いたものを発表し,講師よりアドバイスをいただきました。その中で,「自分から見た相手に対する距離感は自分にしか通用しない」,「近づかれたり,なれなれしくされたりするのを嫌がる人もいる」こと,また,『いま』というと,「過去を踏まえての今を捉えるタイプ」,「将来へ向けた準備のための今と捉えるタイプ」,「今この瞬間と捉えるタイプ」それぞれいるがどれも正しい等,コミュニケーションをうまくとるためのヒントがたくさんありました。
タイプ別に分類した性格診断を元にして,自分はどういう人間か,自分と他人とは違うことを知った上で,自分を認めることが他人を認めることにつながります。さらにグループの活動では,さまざまな人がいるので,リーダーはその個性を認めてメンバーを配置したり,活用することが必要であることを学ぶことができました。終始,笑い声が聞かれる楽しい研修会となりました。
普及センターでは,今後も地域で活躍する女性農業者の支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班