NHK大河ドラマ西郷どん第二話『立派なお侍』が2018年1月14日日曜日に放送された。
第一話『薩摩のやっせんぼ』(少年時代)から6年後。西郷小吉から西郷吉之助と名を変えて成長したのちの西郷隆盛(鈴木亮平役)は、薩摩藩への農家からの年貢を仕切る役人の下っ端の役人として汗にまみれていた。だが、薩摩藩の農家は等しく貧しく、役人の不正や搾取も横行していた。
正義感あふれる西郷吉之助は我慢がならない。だが、身分は下から二番目の立場であり、禄高(給料)も極めて安い。あるとき、吉之助は貧農の少女が借金の形に遊郭に売られ連れていかれそうになるのをみかけ、藩からのわずかな給与を借金取りに渡してしまう。「藩は民・百姓あっての藩でごわす。百姓が死んだら藩も死にもうす!斉彬様ならわかってくれもんそぞ。次の藩主を斉彬さまに!」だが、正義感だけではどうしようもない。「吉之助さんは甘か!藩の重役でお殿様のご意見番の勘定奉行・調所さまはお世継ぎの斉彬さまを嫌っちゅう」大久保は西郷を諫める。吉之助は懸命に東奔西走するが、努力も空しく、やがて貧乏農家の娘・ふきは遊郭に奉公させられるため男達につれていかれる。ふきはそのさい「ありがとうございやした。うちはこげな立派なお侍さんのことを一生わすれもはん」と西郷に泣きながら礼を言う。とめられず、自分では何も出来なかった吉之助は道で号泣して、「おいは……立派なお侍……なんかじゃなか!……たったひとりのおなごも救えん……やっせんぼ(出来損ない)じゃ!」のちに吉之助の三番目の妻となる岩山糸・イト・はそんな西郷隆盛をみて、ただ頬をつたう涙をとめられずに立ちすくむ。
結局、西郷吉之助は江戸にたつ島津斉彬への嘆願書は渡せなかった。
だが、第二話では会えずしまいの西郷と斉彬だが、今後、西郷はその正義感と政策立案能力で、数年後、斉彬の懐刀となるのだった……。
全体として話が悲しく泣ける二話目だった。だが、何となくストーリーテーストが大河『龍馬伝』を観ているような「あれ?デジャブ??」と思うような作りだった。
確かに江戸時代だけでなく、昭和中期まで東北地方や北陸や四国・九州の貧農の少女がわずかな奉公の賃金や、借金の形に遊郭に売られていくのはけしてめずらしいことではなかった。
現代だって『男女平等』とは名ばかりで、セクハラやマタハラや女性蔑視や女性差別は多い。
いまだに日本国は『男尊女卑』がまかり通り、女性の社会的成功例は男性にくらべて一握りのみ…
まさにいまこそ女性が声をあげるべきだ!「差別をするな!男性と同等に扱え」、と!
大河ドラマ西郷どんは、第三話『子どもは国の宝』に期待。まだまだ!ガンバレ、西郷どん!