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欧米ではキャットコーリングを規制しようとする動きが具体化しているが、まだ国内では処罰規定が曖昧だ。

2017-12-23 | なんでこんなあほなことが

外国人男性が「ユー・アー・ソー・ビューティフル」…誉め言葉ではなく“セクハラ”

梨泰院の歓楽街などでの被害経験談相次ぐ 
欧米では規制の動き…国内では処罰規定が曖昧 
セクハラと知らず立証も難しいため通報も少ない

                                        
                                          雪が降るソウル龍山区梨泰院路を歩いている市民たちの姿=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 「ユー・アー・ソー・ビューティフル!」(You are so beautiful!)

 今年10月、ソウル龍山区(ヨンサング)梨泰院洞(イテウォンドン)を歩いていた女性S氏(22)は、路上でいきなり“外見”を誉められた。酒に酔った外国人男性グループから聞こえてきた言葉だった。S氏がぎこちない笑顔で通りすぎようとすると、男性グループはS氏に向かって笑顔で口笛を吹きながら30秒ほど付きまとった。怖くなったS氏は急いでその場を離れた。

 会社員L氏(25)も似たような経験をした。今年7月午後、梨泰院駅周辺を歩いていたL氏は“外見に対する褒め言葉”をそれぞれ異なる男性グループから二度も聞いた。あるグループの男性は短いスカートをはいたL氏に英語で「服が素敵だ」と声をかけており、他のグループの男性は不慣れな韓国語で「脚がきれいだ」と叫んだ。L氏は無視して通り過ぎたが、「不愉快だった」と話した。

 最近、ソウル龍山区梨泰院の歓楽街などで道行く女性に急に外見を褒めるなどのいわゆる「キャットコーリング」(catcalling)でセクハラをする外国人男性が増え、注意すべきという声が高まっている。キャットコーリングは道行く女性の外見を急に褒めたり、露骨に凝視するセクハラだ。海外では社会問題にまでなっているセクハラだが、国内にはよく知られていないため、女性たちがセクハラを受けたことすら知らない場合が多いという。

                                                    
                             女性が日常的に経験する性的暴力と性差別を描いたグラフィックノベル「ワニプロジェクト」(2016)の表紙=青い知識提供//ハンギョレ新聞社

 忘年会などが多い最近はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「キャットコーリング」の経験談が相次いで掲載されている。ネットユーザーたちは「梨泰院で多くの国の男性たちが集団でキャットコーリングをする」、「梨泰院を過ぎて緑莎坪(ノクサピョン)通りを歩いてきたが、外国の男性たちがまたキャットコーリングをしていらいらした」などの書き込みを掲載した。

 欧米ではキャットコーリングを規制しようとする動きが具体化しているが、まだ国内では処罰規定が曖昧だ。軽犯罪処罰法第3条41項によると、相手の意思に反して持続的に近づいたり、凝視する行動は10万ウォン(約1万円)以下の罰金や勾留、または科料で処罰できる。しかし、キャットコーリングによるセクハラは「不愉快ではあるが、通報まですべきなのか悩む」レベルに止まる場合が多く、通報そのものが少ない。事件化されたとしても、セクハラを立証できる方法が漠然としていることも事実だ。龍山警察署女性青少年課の関係者は「言葉による路上セクハラの通報を受けたり、処罰まで進む場合は珍しい」と説明した。

 今年10月、フランスのマルレーヌ・シアパ女男平等担当副大臣は、来年の採決を目標にキャットコーリングを処罰する法案を準備中だと明らかにした。シアパ副大臣は、処罰可能なキャットコーリングとして「見知らぬ男性が急に女性の顔10~20センチメートル以内に近づいて話しかけること」や「路上で危険を感じるほど後をつけてくること」、「連絡先を繰り返して訊くこと」などを例に挙げた。ベルギーでは2014年に路上セクハラ禁止法が議決され、ポルトガルとペルーも関連法を制定した。

イム・ジェウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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