とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

立川談春独演会に行ってきました。

2021-09-28 17:27:36 | どう思いますか
 9月26日(日)に仙台市電力ホールで開催された立川談春独演会に行ってきました。コロナウイルスも落ち着いてきた状況で、感染対策をしっかりとしたうえで、満席の客席でした。

 演目は「死神」と「景清」。どちらも1時間を超える熱演でした。

 「死神」は三遊亭円朝がグリム童話をもとに作った話だそうです。確かに落語にしては奇想天外な展開です。多くの人が演じているのを聞いてきましたが、この噺の終わらせ方は人それぞれです。みんなが競い合って自分なりのサゲを創造しています。この張り合いはおもしろい。談春師匠もおもしろい終わらせ方を作り出していました。自分でも言っていましたが、ちょっと長すぎるという欠点がありますが、やればやるほどいいものに仕上がっていくでしょう。期待しています。

 「景清」は上方落語のようです。目くらを主人公にしているため、差別につながるという理由でテレビではやらない演目だということです。私も初めて聞きました。しかしこちらもよくできた噺です。障害を持ってしまった人間の心の機微がよく出ています。

 談春師匠は描写が非常にうまい。噺の世界に引きづりこまれます。良い時間を過ごすことができました。
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映画『沈黙のレジスタンス』を見ました。

2021-09-26 21:42:03 | 映画
 映画『沈黙のレジスタンス』を見ました。本当の勇気の意味が迫って来るすばらしい映画でした。

監督 ジョナタン・ヤクボウィッツ

出演 ジェシー・アイゼンバーグ クレマンス・ポエジー マティアス・シュバイクホファー フェリックス・モアティ

 「パントマイムの神様」と呼ばれたマルセル・マルソーが、第2次世界大戦中にユダヤ人孤児を救ったエピソードが描かれます。マルセルや恋人にエマは命がけでユダヤ人孤児を助けます。多くの犠牲者を出しながら、そして自分も命の危機に何度も直面しながらも彼らは自分に課した「使命」を果たそうとします。

 マルセルの功績をたたえるアメリカ軍の将校が、本当の勇気とは恐怖に少しでも長く耐えることができることだということを言います。この将校の言葉が印象に残ります。

 ナチスによってたくさんのユダヤ人が殺されていきます。これがたった100年くらい前に起きていたことだということを私たちは忘れてはいけません。なぜこんなことになっていったのかを、もっと知る必要があります。

 日本でも同じように思想的に相容れない人たちを阻害し、外国人を差別していました。差別意識は今でも様々な言説に現われます。そして近年そういう傾向がさらに強くなってきているような気がします。

 ナチスの恐怖はすぐそこにあります。正しい方向に世の中が進むように冷静に勇気を持って行動していかなければなりません。

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『サザエさん』の「三平さん」

2021-09-25 10:24:01 | TV
 『サザエさん』は最近ほとんど見ていなかった。最近というよりも大人になってからはほとんど見ていなかった。しかし、最近気になることがあって見る機会が多くなった。何が気になるのかというと、時代の変遷の中で「サザエさん」は昭和の時代をそのまま生きているということであり、昭和の時代の中で、現代をどのように取り入れているのかという興味である。見れば見るほど『サザエさん』は不思議な番組だ。

 そんななかで「三平さん」のことをふと思い出した。「三平さん」は三河屋の店員で、家庭を回って注文を聞き商品を届ける、いわゆる「御用聞き」である。この「御用聞き」も昭和だ。山形県の出身だと言うことで贔屓にしていた。しかし、いつの間にか「三平さん」はいなくなり、「三郎さん」に変わっていた。なぜ「三平さん」がいなくなり、「三郎さん」に変わったのかがわからないのだ。

 似たようなことがもう一つある。サザエさんの隣の家は伊佐坂先生の家である。しかし一時期浜さんの家になっていた。つまりサザエさんの隣の家は、最初は伊佐坂家、次に浜家、そして再び伊佐坂家なのだ。この変遷に何か意味があるのだろうか。

 インターネットで事実は確認できたのだが、なぜこうなったのかという理由がわからない。誰か詳しい人がいたら教えていただきたい。
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もはや教員の忙しさは限界なのに、さらに忙しくさせやがって

2021-09-24 02:39:52 | 教育
 「働き方改革」という言葉が突然聞かれるようになって、教育界も時短を要求されるようになった。しかしながら、仕事量は決して減らなかった。いや、最近になって逆に増えている。

 今年度になっての課題は新課程への対応であり、教科の対応もあるが、「観点別評価」に対応しなければならなくなった。文部科学省としては「これまでもやってきていたはずのことだから、特に新しい対応はいらない。」ということなのだろう。しかし現場はそうはいかない。あきらかに事務処理の時間は増え、また仕事量が増える。

 同時に「ギガスクール構想」という、CT活用が無理矢理進められ、生徒が一人一台のパソコンを持つようになる。その準備が大変である。もはや、教育現場は大混乱である。

 そもそもの問題は、教育現場がこれだけ忙しくなるのに教職員が増員されないということである。つまり教育予算が圧倒的に少ないのに、効果だけは上げろという無理を文部科学省は要求しているのだ。

 日本の教育予算は先進国では最低レベルだという。教育予算の大幅な増額が必要なのは明らかである。
 
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映画『スーパーノヴァ』を見ました。

2021-09-19 17:20:12 | 映画
 映画『スーパーノヴァ』を見ました。ある男がアルツハイマーなのか、認知症に侵される。愛する男を認識できるのがあとわずか。残された時間がわずかだと知った愛しあう二人が苦しみを乗り越えて最後の時間を過ごす。ふたりの自然な演技が感動を生むいい映画でした。

監督 ハリー・マックイーン
出演 コリン・ファース、スタンリー・トゥッチ

 最後の最後までともに生きることを願う男と、愛しているからこそ終わりを望む男。ふたりの思いは相手を想うからこそ対立します。その対立を乗り越えた先に何があるのか。問題は投げかけられたまま映画は終わります。不思議な幕切れだからこそ深く考えさせられます。

 ただしこの映画、男同士のカップルでも成立するものです。性的少数者を描く映画が多くなり、それは良いことであるのはわかります。しかし映画の世界ではあまりにそれが多くなると、逆に歪められているのではないかという気にもなってしまいます。

 男性同士の恋愛だからこそ、描かれるべきテーマがあるのか、それが私には見えませんでした。
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