とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

専門家の言うことはやっぱり概ね正しい

2021-04-29 18:56:17 | 政治
 昨年、新型コロナウイルスが出現してから、ずっと大きなニュースとなってきた。そのなかで明らかになったことは、新型コロナウイルス感染に関する専門家の予想は概ね正しかったということだ。

 「8割おじさん」と半ば揶揄されていた学者も、実は正しいことを言っていた。正しいことを言っているのに揶揄されるというのが不思議だった。テレビに出ている学者さんたちも時には結果的に間違ったことを言った場合もあるが、しかし概ね正しかった。

 尾身会長も立場上抑え気味にしか言えなかったのだと思うが、必要な時には必要なことを言っていた。

 それぞれの専門家はやはり正しいのである。

 それなのにその専門家の意見を捻じ曲げようとするからおかしくなるのだ。

 学術会議のメンバーだって概ね正しいことを言う。その正しい意見を聞きたくない人が上にいるのが日本なのではないかと感じてしまう。

 財界の人間の思惑だけで動いているこの国では、「正しい」ことは生き残れない。
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映画『シカゴ7裁判』を見ました

2021-04-25 05:38:55 | 映画
 実話をもとにした映画『シカゴ7裁判』を見ました。かなりの脚色はあるのでしょうが、権力によって事実を捻じ曲げる現実を描く醜さと、それに抵抗する人々の姿が感動的に描かれています。興奮する映画でした。

監督 アーロン・ソーキン

(あらすじ)
1968年、シカゴで民主党の全国大会が開かれていた。それに合わせて全国から反ベトナム戦争派の若者たちが集結し、集会やデモを繰り広げていた。そして、会場近くのグランド・パークでは、デモ隊と警察が衝突し騒乱となり、数百名の負傷者を出す事件へと発展した。デモに参加した各グループのリーダー的存在だった7人が、暴動を扇動したとして共謀罪などの罪に問われ、法廷に立つことになる。しかし裁判長は偏向的な人物であり、また権力側の陰謀により、「有罪ありき」の裁判が進行していく。

 国家権力の暴走は発展途上の国や、共産主義国家だけの問題ではない。アメリカのような民主的な国でさえ権力によって事実がいびつに捻じ曲げられている。とくにアメリカはベトナム戦争や中東戦争への参戦など暴走しやすいので、正当化するために無理が生じやすい。

 日本でも露骨な権力の横暴はないのかもしれないが、しかし「日本らしい」いびつな権力が進行する。昨今の状況も政権の世論誘導がはなはだしく、冷静な判断がなされていない。見えない形での横暴が進行しているとしか思えない。

 2週連続でベトナム戦争と関連した映画を見ることとなった。自由を奪う権力にもっと敏感になり、戦わなければならないと強く思った。
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菅総理の記者会見はでたらめだった

2021-04-24 08:29:17 | 政治
 菅総理大臣が新型コロナウイルス感染拡大防止のための3回目の緊急時代宣言を発令することを決めました。その記者会見をNHKで見ていました。しかし毎度のことながら質問と答えがかみ合っていなく、再質問ができないので記者会見の体をなしていないひどいものでした。しかも菅総理と尾身会長のニュアンスが違っているままだし、ごまかしているとしか思えないものです。

 2回目の緊急事態宣言解除から、時間がそれほどたっていないのに再度緊急事態宣言を発令することについて質問を受けました。それに対して総理は、自分の責任を棚に上げて変異株のせいにして逃げ切ろうとしていました。しかしそれは無理です。2回目の緊急事態宣言解除の時点ですでに日本で見つかっていたことは事実であり、変異株がひろがることは多くの専門家が指摘していたことなのです。2回目の緊急事態宣言を解除することに異論をとなえるわけではなく、現状のような急激な拡大にもっと早く対応できなかった政府に問題があります。

 オリンピック、パラリンピックについての質問にも明確に答えることができませんでした。菅総理はオリンピック、パラリンピックの開催ははIOCが決めたことであり、日本は開催するために最大限の努力をするだけなのだという論理を作り上げました。これは卑怯としか言いようがありません。たしかにオリンピックの開催を決定したのはIOCかもしれません。しかしオリンピックの1年延期を要求したのは安倍晋三氏です。延期に関しては、IOCは日本にゆだねていました。それを今さら何を言い出すんだ。

 ワクチン接種のスピードが他国と比べて遅いこともこれまでの日本の法律のせいにしている。論理のすり替え以外のなにものでもない。

 傲慢のかたまりのような記者会見であり、このような人が総理大臣であることにこれ以上耐えられなくなった。

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「ポピュリズム」

2021-04-22 18:03:19 | 政治
 東京の小池知事や大阪の吉村知事など、近年は「発信力」のある人が政治家になっている。しかしこの「発信力」に私は疑問を持っている。

 小池知事や吉村知事はそれなりにがんばっているのは確かであろう。しかしそれ以上になんでもかんでもしゃべりすぎる。記者会見だらけだ。しかしじっくり検討して発信しているわけでなく、その都度その都度の判断でどうも一貫性がない。だから彼ら、彼女らが発信したことがうまくいったこともあるし、うまくいかなかったこともある。それでも「発信」し続けるのだ。

 近年の政治家の特色は露出が多い政治家の人気があがるということだ。発信する力があることは陰で何かをするよりもいい。しかしなんでもかんでも「発信」してしまうために、間違ったことも発信してしまう危険性がある。そしてその間違いをごまかすためにさらに発信するのだ。問題は、彼らはじっくりと考えて、多くの人の力を借りて結論を出しているのではなく、独断で発信する傾向があるということなのだ。これまでは自分のための政治になってしまっているのである。

 新型コロナウイルスに関する発信は、実は正しいということでも間違いということではなかった。それでもこれまではうまくいっていたのは、日本人の衛生意識の高さと、これまでのウイルスの種類が日本人には感染しにくかったという事情のためだという可能性が高い。だから変異種が流行しはじめたら、これまでの発信がすべて意味のないものであることがわかりはじめたのだ。

 やはり、政治家には高い見識をもとめたい。そういう人をリーダーにする有権者でありたい。

 小池氏や、吉村氏も多くの人の意見をよく聞き、謙虚に、誠実にメッセージを送ってほしい。

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映画『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』を見ました。

2021-04-18 06:47:28 | 映画
 映画『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』を見た。生々しい戦争の真実と、その中で自己を犠牲にしてまで、味方をたすけようとした真の英雄の姿が描かれており、そしてその英雄の名誉を戦えようとする戦友の姿が丁寧に描かれている。感動的な名作である。

監督 トッドロビンソン
出演者  セバスチャン・スタン
クリストファー・プラマー
ウィリアム・ハート
エド・ハリス
サミュエル・L・ジャクソン
ピーターフォンダ

(あらすじ)
ベトナム戦争で空軍衛生兵ピッツェンバーガーは戦場で負傷した兵士を救い出すべく、ヘリコプターから地上に降りた。彼の奮戦のお陰で生還できた兵士がいたが、ピッツェンバーガーは敵軍の銃弾に倒れてしまった。1998年、ピッツェンバーガーの両親と友人たちは彼に名誉勲章を授与して欲しいと国防総省に請願した。その請願を精査することになったハフマンが退役軍人たちの証言を集め始めたところ、予想もしなかった事実を知ることになる。ピッツェンバーガーに長らく名誉勲章が授与されなかったことの背後には、とある陰謀が隠されていたのである。ハフマンはその陰謀と闘い、ピッツェンバーガーの名誉を回復する。

 この映画の良さの一つは戦争の悲惨さが伝わってくると言うことである。人を殺すことの痛みが伝わり、それが心の後遺症となる状況がよくわかる。生き残った兵士たちは、その後の人生が苦しみに満ちている。戦場はバーチャルな世界ではないのだと言うことが伝わり、理念で戦争を語ってはいけないということが分かる。

 もう一つの良さは、人間としての「尊厳」の大切さである。ピッツェンバーガーは自分の命を落としてまで見方を守ろうとした。兵士の「尊厳」である。そしてハフマンの行動もまた、自分の地位を犠牲にしてまでもピッツェンバーガーの名誉を守ろうとした。これも「尊厳」である。

 映画としては焦点が定まっていないという批判もあるようだが、メッセージは明確であり、それがストレートに伝わってくる。多少演出にあざといと感じられるところもあるが、内容的に考えればバランスを崩しているわけではない。容認の範囲内であろう。

 ラストの勲章授与式は感動の押し売りのようにも思えるが、逆にそれが気持ちいい。

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