とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

組織型犯罪

2023-07-31 06:57:53 | 社会
ビッグモーター社の問題を見ればわかる通り、組織が社員に理不尽が要求をして、それをいやいやでもやらなければならないというケースは当たり前のようにある。もちろん本来「当たり前」であってはいけないのであるが、これに抵抗すれば自分の立場を失ってしまうのであるから社員は「忖度」せざるを得ない。組織ぐるみの不正がなくならないのは、こういう構造的な問題である。

私が知っている、わが地方の有名企業においてもそういう構造がある。これは確たる証拠がないので、企業名は伏せるが地方の政治力がある人物とのつながりの深い企業である。その企業ではこれまで多くの女性が理由もわからずに突然辞めている。しかもその中の多くは精神的に壊されてしまっているのだ。私自身はセクハラ、パワハラがあったのではないかと思っている。性犯罪の可能性もある。

辞めた女性に話を聞くことはさすがにできない。だから証拠はない。このようにして「組織的性犯罪」が隠蔽されていくのである。

時々勇気のある女性が訴訟を起こすことがある。その場合その女性は逆に攻撃の対象になるケースも見受けられる。なぜか日本では性犯罪に対して寛容すぎるのだ。しかもそれが組織がらみである場合は、たとえ訴訟に勝ったとしても、被害者側が結局はいやな思いを増幅されてしまうだけの結果に終わるのである。

今回ジャニーズ事務所の性犯罪の被害者が勇気を出して告発した。それに対する日本の検察やマスコミの対応はあまりにひどい。このままでいけば、被害者がつらい思いをしただけで終わってしまう。こんなことが許されていいはずがない。

組織の不正の隠ぺいは、現代の日本の大きな問題であり、それを許してしまう国であってはいけない。
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映画『エリック・クラプトン アクロス24ナイツ』を見ました。

2023-07-29 06:16:07 | 映画
エリック・クラプトンが1990年代初頭にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行った42回の公演の中から、編成の異なるいくつかの演奏をピックアップしてつなげたコンサート映画『エリック・クラプトン アクロス24ナイツ』を見ました。私の世代にとっては感慨深い作品でした。

私は特に熱心なクラプトンファンではなかったし、初期のクラプトンはリアルタイムで聞いていた世代でもありません。ですから特別な感慨はないのだろうなと思って映画を見始めました。しかし、映画で演奏される曲はほとんど知っていました。そして生演奏の緊張感は私たちの時代のものであり、体にしっくりくるような感覚になりました。

特によかったのは、アルバート・コリンズやバディ・ガイをゲストに招いたブルース・ナイト。クラプトンが一歩引いて演奏してましたが、クラプトンのクラプトンらしいのはやはりブルースです。一番かっこよく見えます。

そして「レイラ」のオーケストラバージョンはやはりすごかった。当初私はあまり「レイラ」は好きではなかったのですが、いつの間にかロック界の古典となり、体になじむ曲になっていたことに気づかされました。オーケストラとの共演は高揚感さえありました。

ロックが一番幸福だった時代を体験する名画でした。
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ビッグモーター社の保険金不正請求問題

2023-07-27 17:07:41 | 社会
ビッグモーター社の保険金不正請求問題は誰がどう見てもビッグモーター社に落ち度があるようである。なぜ警察の捜査がないのかがわからない。

ビッグモーター社の不正は内部告発が次々と出てきている。これは相当ひどい職場だったことが窺える。利益のためならばなんでもありの状況だったように見える。しかも一部が明るみに出て、マスコミが騒ぎ出すと、次々と不可解なことが出てくる。つつけばいくらでも不正が出てきそうな状況であるし、それを隠蔽しようと必死な状況も見られる。

ここまでひどい状況でありながら、刑事事件とならないというのが不思議である。ネットニュースを見ると、刑事告発によって刑事事件になる可能性もあるとのことであるが、ここまでの不正に警察の捜査が入らないのはあり得ない話であろう。きちんとした対応をお願いしたい。

それにしてもジャニーズ事務所の性犯罪にはダンマリのテレビ局も、この事件にはご熱心だ。上司に逆らえず、まともな対応ができないマスコミも、ビッグモーター社と本質的に違う所はない。
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映画『リバー、流れないでよ』を見ました

2023-07-24 16:51:59 | 映画
話題の映画『リバー、流れないでよ』を見ました。あえて「B級タイムループドタバタコメディ」と言わせていただきます。雑だけれどもなんかほっこりとする佳作です。

京都の貴船の老舗旅館を舞台に、2分間のループに巻き込まれ、抜け出せなくなってしまった人々を描く作品です。ループするのですが、その間の記憶は残るというのがこの作品のおもしろいところです。だから時間はもどるのですが話は進展していきます。このような場面で人間はどう行動するのだろうというシチュエーションコメディの要素もあります。このドタバタが笑いをさそいます。

どうせ時間がもどるんだから、何をしてもOKだという気持ちになるのもわかります。自分だったら何をするだろうかと考えてしまいます。死んでも2分後には生き返るのだから一遍死んでみようという気にもなってしまうかもしれません。とは言えそのループがいつまで続くのかもわかりません。しかも記憶はなくならないのだから、どこまで思いきれるのかも考えさせられます。

ただし、脚本はそこまで深刻にはなりません。哲学的に深入りすることはなく、表面的に進行していくので、肩は凝りません。が、ちょっと物足りなくも感じてしまいます。映像もループするたびに天気が変わってしまうので違和感を覚えます。晴れたり、雪が積もっていたり、曇りだったり、繰り返すたびに天気が違うのです。これは雑すぎます。

アイディアのおもしろさを感じましたが、もっともっとおもしろくなる可能性も秘めているような気がしました。アイディア勝負の映画だったとは思いますが、思い切ってこのアイディアを再度使ってみるというのもいいのかなと感じました。

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寺島しのぶさんの歌舞伎出演に期待

2023-07-22 13:26:28 | 演劇
10月の歌舞伎座で山田洋次さんが演出する「文七元結物語」に寺島しのぶさんが出演することになったそうである。とても期待しているし、できれば見に行きたい。

寺島さんは歌舞伎の家で育ってきたので、歌舞伎のことをよく知っている。しかも女優としての実力は言わずもがなである。多くの人が歌舞伎座に立つ寺島さんを見てみたいと思うであろう。。

そもそも歌舞伎は「出雲阿国」が始めとされ、本来は女性による踊りであった。それが幕府によって禁止されたために男だけで演じられるようになったものなのだ。だから女人禁制は本来のものではない。

もちろん男だけの演劇であることによって歌舞伎は育ってきたのであり、男だけの歌舞伎を否定しなければならないというものではない。しかし女人禁制という考え方は現代においてはあってはならないものである。しかも今回の演目は「文七元結」なのだから本来歌舞伎のために書かれたものではない。落語の芝居化である。女性が演じて悪いわけがない。もしこの演目まで女性が演じてはいけないものだとしたら、歌舞伎の世界が男女差別をしていると訴えられても仕方がない。

ネットメディアの反応は猿之助との関連とか団十郎の襲名披露の不入りなどとの関連で取り上げようとしているところがあるが、それはないだろう。勝手な推測で記事を見てもらおうとしているにすぎない。このような根拠のない邪推をネットに流さないでいただきたい。

歌舞伎界がいろいろと混乱しているのというのは事実である。しかし歌舞伎界がさまざまな変革を目指しているのもよくわかる。それを応援していきたい。
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