とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

歌舞伎座で十月錦秋大歌舞伎を見ました。

2023-10-15 18:10:38 | 演劇
 歌舞伎座で十月錦秋大歌舞伎の昼の部を見ました。寺島しのぶが歌舞伎座に出演するということで話題になっている舞台です。見ごたえのあるいい舞台でした。

 演目は二つ。

 一つ目は『天竺徳兵衛韓噺』という鶴屋南北の作品。ガマガエルが暴れ出すというぶっとんだ作品です。ぶっとびすぎて面食らってしまいました。松緑の良さが見える作品でした。

 二つ目が、寺島しのぶが出演する『文七元結』。三遊亭円朝作の落語の人情噺を舞台化したものです。主人公、長兵衛を演じるのは中村獅童。そしてその女房役が寺島しのぶです。ふたりの演技のうまさが際立ちました。脇を固める片岡亀蔵、坂東弥十郎、片岡孝太郎などしっかりとした演技で芝居を作り上げています。

 寺島しのぶが歌舞伎に出ることについては、何の心配もしていませんでしたが、女形とのバランスについてもまったく問題になりませんでした。今回は『文七元結』で歌舞伎以外の舞台でも演じられる作品だったということもあるのでしょうが、次は古典作品にも挑戦してほしいと思います。

 また、新派の女優さんなどもどんどん出演していくようになってほしいとおもいました。

 伝統を変えていくことへの抵抗感はよくわかります。しかしよい芝居を作り上げるための挑戦も必要です。

 不易流行。今後の歌舞伎の発展を期待します。
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