田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

転ばぬ先の転倒予防!のお話

2022-01-13 18:57:51 | 講演・講義・フォーラム等

 私たち北国の高齢者にとって雪道は大敵である。雪道を歩いていると、ほんの些細なことでも転倒に繋がる場合がある。そんな私たちが雪道で転倒しないためのあれこれを聞いた!

   

 本日、札幌市社会福祉総合センターにおいて開講された「やさしさっぽろ健康講座」を受講した。「やさしさっぽろ健康講座」は定期的に開催されているようだが、私はこれまで参加したことしなかった。12月に同センターで開催された「クリスマススペシャル マジックショー」に参加した際にリーフレットをいただき、本講座の開講を知り参加したというわけである。

 本日のテーマはタイトル通り「転ばぬ先の転倒予防!のお話」と題して、理学療法士の福嶋篤氏が講師を務められた。

 福嶋氏の話は明快だった。高齢者が転ばないためには、①フレイル予防と②転びやすい環境をチェックすることだと断言された。   

 「フレイル」については、世の中に流布されてからかなり時間が経ったので認知度も上がっていると思われるが、「健康と要介護の中間の時期」のような状態を指す言葉で、フレイルの特徴としては可逆性があることと、多面的であること、と説明された。多面的という言葉に象徴されるようにフレイルは、その老化が身体的な老いだけに止まらず、精神的な老いなど心身のあらゆる老化する状態を指す言葉である。

 その予防であるが、①足腰を強化する。②体幹を強化する。③筋肉量を維持、増加する。④薬の多剤服用を避ける。などを挙げられた。

 具体的な対策としては、運動すること、タンパク質を摂ること、人と交流すること、つまり、よく食べ、よく動き、よく笑うこと!だと強調された。そして転倒防止のためには、多くの人が通るところは雪氷が固まって滑りやすくなっているので要注意であるとされた。さらにマイナス2℃の時は最も雪面が滑りやすい状態なので、天気予報を確認してから外出すべきと強調された。

   

 福嶋氏は参加者に対してフレイルチェックと称して5つの質問をされた。その5つの質問とは? ①ペットボトルの蓋をあけられるか? ②青信号のうちに横断歩道を渡り切れるか? ③ここ半年で2~3Kg以上体重が減ったか? ④ここ2週間でわけもなく疲れたような感じがしたか? ⑤軽い運動・体操、定期的な運動・スポーツなどをして体を動かしたか?

 私は幸いにいずれもYesだったので安心したが、油断はできない。この一年くらいはアウトドアに向かおうとする意欲が減退してきていることを感じている。アウトドアに向かう回数が減るということは身体を動かす機会が減少することに繋がる。意識してアウトドアに出かけることを心掛けねばならない、と改めて考えさせられた講座だった。