田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ドーム展望台に行ってきました!

2020-08-17 17:30:58 | 札幌(圏)探訪

 いつでも行けると思いながら、なかなか実現できなかった札幌ドームの展望台見学だった。今日、入場無料の制度を利用して初めて地上53mの高さからドーム内を見下ろすという体験をすると共に、外へ向けた展望台から札幌市街の遠望を楽しんだ。

   

   ※ 札幌ドームの銀傘から飛び出るように設えられたドーム展望台です。

 「札幌でしかできない50のこと」や「札幌市のパークゴルフ場めぐり」のシリーズ物のレポが続いていたが、たまあには趣向を変えたレポをと考えたが、似たようなレポとなってしまった。

 学校の夏休みが終わり、札幌市内で無料開放している施設の混雑も少しは緩和したのでは、と予想して以前から一度は体験してみたいと思っていた「札幌ドーム展望台」へ行ってみることにした。

   

   ※ 札幌ドームの駐車場を利用するのも初めてでした。

 今回の措置で嬉しいのは、駐車場(1台 2,500円)も無料で開放してくれていることだ。こんなチャンスは二度とないと思い、車で札幌ドームに向かった。

 札幌ドーム展望台に入場するためのシステムは次のようになっていた。

 まず、北ゲートにある「総合案内所」に誘導される。そこで手の消毒をした後(マスク着用は必須である)、住所・氏名・年齢・電話番号など必要事項を書き込む「利用申込書」に記入し、エレベータで3階に導かれる。(そこは私も以前利用したことのあるローソン スカイボックスシートがある3階だった)そこから順路を通っていくと展望台に通ずる長さ60mのエスカレーター乗り場に導かれた。そこにはエスカレーターに乗るために待っている人たちの長蛇の列ができていた。ここに展望台に上るチケット販売機が置かれていたが、そこを確かめると大人一枚520円となっていた。

   

   ※ 3階のコンコースに着いた時にはドーム内で人工芝の敷設作業が行われていました。

   

   ※ エスカレーター乗り場はずーっと先にあります。長蛇の列ができていました。

 ドーム内では明日からの日ハム戦のために人工芝の敷設作業が行われていた。

 エスカレーター前で待つこと30分、ようやくエスカレーターに乗りドームの天井に導かれる。ドームのフィールドは眼下となり、ドームの天井の武骨な鉄骨が間近に見えた。

   

   ※ 60mのエスカレーターとその先のドーム内を望む展望台です。

   

   ※ エスカレーター内部の様子です。

 そして展望台到着である。展望台はドーム内を見下ろす側と、ドーム外の札幌市街を遠望する側とが一本の土管(例えは良くないが)のようになっていて、自由に見学できるようになっていた。

   

   ※ 高さ53mの上空からドーム内を見下ろしたところです。敷設作業は左右両翼がわずかに残っています。

   

 ※ 外側の展望台には太陽光がさんさんと降り注いでいるため、このような写真になりました。

   

   ※ 展望台は天井部分も透明アクリルで作られていて全天候型でした。

   

   ※ 展望台から札幌中心部の方向を望んだとこです。

   

   ※ 展望台からドームの屋根部分と外部コンコースを見下ろしたところです。

 両側をくまなく見て回った後、下りエスカレーターで下り、総合案内所まで戻り見学を終えた。

 展望台を訪れる前はドーム外を展望できる景色を見ることが楽しみだったが、その景色はある意味では藻岩山、三角山、テレビ塔など、どこでも見ることができる景色と大きな違いはなかったという印象である。

 反対にそれほど期待していなかったドーム内の展望はドーム全体を見下ろすという得難い体験ができたこと、またドームの天井近くの武骨な鉄骨を目の当たりにして、改めて札幌ドームが巨大な建築物であることを確認することができた思いだった。

 考えてみると、日本各地にも建つ屋内ドームは現代建築の粋を集めたものなのではないだろうか?現代建築というと、どうしても高層建築に目が向きがちである。しかし、高層建築は徐々に、徐々に高さを増していくことによって多くのノウハウを得ることができ、そこから得たものに修正を加えることで間違いのない建築物を実現できるだろう。対して屋内ドームは国内においてもその例は数えるほどしかなく、前例を活かすということができにくい建築物ではないだろうか?そうした中にあって、失敗したという例を聞いたことがない(少なくとも私の耳には)ということは、現代建築というものがいかに緻密な構想や計算から成り立っていることを感ぜずにはいられなかった。

   

   ※ ドームの天井部分の一部です。意外に武骨な鉄骨が剥き出しでした。

 あるいは、小さな失敗はあるのかもしれない。しかし、2001年に竣工し、20年を経過したというのに素人目から見て、今でもまったく古さを感じさせないところに優れた現代工法の粋を見る思いがするのである。