スノーシューをもう一度だけ楽しみたいと「NPO法人 森林遊びサポートセンター」主催のカンジキ登山に参加した。小雨交じりの天候に腐れ雪、けっしてコンディションは良くなかったがそれなりに楽しめた登山だった。
※ 野牛山のカラマツの林の中を往く私たちのパーティです。
某所で「カンジキ登山を楽しみませんか! NPO法人 森林遊びサポートセンター」というチラシを目にした。そこに記載されていた情報は「4月17日 野牛山横断 エンジュダイラ~清水沢」というだけだった。
電話で問い合わせてみると、スノーシューを持参しても良いという。当日(17日)朝、8時までにテレビ塔下まで行くと、マイクロバスが待っているという。
スノーシューができるというので、野牛山(やぎゅうざん)がどこにあるのかも知らずに参加することにした。(センターのHPで初級の登山、参加費が3,000円ということは確認していた)
参加者はリーダー、サブリーダーを加えて8名(男性5名、女性3名)と思っていたより小さなパーティだった。年代は私も含めてかなり高い年代のようだ。
私以外はみなさん顔見知りのようにも感じたが、はたして私のようなスポット参加の方もいたのだろうか?
マイクロバスは真駒内を過ぎ、国道453号線(札幌から支笏湖へ向かう道)の途中から林道に入って止まった。そこがエジュダイラといって、ちょうど滝野公園の裏側(南側)にあたるところだった。つまり野牛山は滝野公園の裏側に位置する山だった。
※ 雨具を身に着け、カンジキを装着しているところです。
バスを降りてみると小雨が降っている。
レインコートの上下を身に付け、ザックにも雨具をかけ、スノーシューを装着してさっそく登山開始である。私以外は全員カンジキだった。カンジキに何かこだわりがあるのだろうか?
登山道とは違うコースをやや直登気味にリーダーを先頭に登り始めた。(これが冬山登山の面白さの一つだ)真冬のようなサラサラ雪とは違い、水分をたっぷり含んだ春の雪は重く、そして深く沈む。
登り始めて15分もしないうちに汗が噴き出てきた。小休止をして、インナーを一枚脱ぐことにした。
※ このような林間を登り続けました。
リーダーはかなりの年輩と見たが、さすがリーダーである。登山道ではないコースを経験と勘を頼りにぐんぐん登っていく。迂回する登山道と違い直登気味の登山は、いくら鍛えているとはいえリーダーの年齢では辛いはずだ。そんな様子も見せるのだが、ちょっと休息を入れるとたちまち回復してしまうらしい。
私はというと、リーダーよりはまだ少し若いためかリーダーに付かず離れずに付いていくことができた。
※ リーダーを写したつもりでしたが、リーダーは左の木の陰に隠れてしまいました。
登り始めて約50分、誰かが「あっ、頂上だ!」という声の方を見ると、「野牛山・頂上」という小さな看板が見えた。なんだかあっけなく頂上に到達した思いだった。
※ 野牛山の頂上の小さな看板です。
頂上は雨は上がっていたが、霧に包まれ何も見えない状態だった。
※ 頂上はご覧のように霧で真っ白、何も見えませんでした。
予定ではここで昼食のはずだったが、時間はまだ午前9時50分なのでまだまだ昼食とはならない。天候のせいもあり、かなりのペースで登ってきたようだ。
頂上の近くに、昭和57年12月に雷が落ちて燃えたオンコ(イチイ)の幹が立っていた。ベテラン氏によると、以前はそのオンコの木が頂上の印だったとか…。
※ 黒焦げになったオンコの幹です。説明版が付けられていました。
眺望も効かず、さりとて昼食には早いということで、私たちは早々に野牛山を後にした。
(以降は後編に)