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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



今週も大和川河口まで散歩してみました。この日、小潮だったせいで先週見えていた干潟が海面に覆われ、そこには野鳥の姿がありません。・・・あきらめかけ、ふと護岸の石垣を見ると、カニを食べている野鳥を発見。

太く頑丈なクチバシと灰色の足の色からチュウシャクシギのようです。

もっと良く見ようと思って、頭を大きく出すと、気づかれて、さっと飛び去ってしまいました。

その体形や大きさは、先週見たオオソリハシシギと良く似ていました。・・・オオソリハシシギ

手元の図鑑によれば、チュウシャクシギのクチバシの長さは、6.5~9.1cm、オオソリハシシギのクチバシは8.8~12.1cm(メスの場合、オスはもっと短い)よりも少し短いようです。

同じ場所に飛来しても、シギ同士で食べ物が重ならないようクチバシが進化したのでしょう。・・・ゴカイを食べるオオソリハシシギ

 チュウシャクシギは、オオソリハシシギと同じように夏にアラスカやシベリアで繁殖、 秋にオーストラリアなどへ渡りますが、その際に日本へ飛来するのは希だそうです。・・・チュウシャクシギが浅くなった干潟に戻ってきました。

彼等は、秋の渡りでは寄り道することなく直接越冬地へ飛び、春に繁殖地に渡る際のみ、日本に立ち寄って栄養を補給するのでしょう。・・・この日み見かけたのは五羽だけでした。

チュウシャクシギは絶滅危惧種には指定されていないようなので、これから渡来する数が増えるのではないでしょうか。

大和川の水質が良くなれば、シギなど渡り鳥の食べ物となる生き物が増えることは間違いないでしょう。また干潟の保存が渡り鳥のために必要だと思います。

 参考文献:鳥のくちばし図鑑 国松 俊英著



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