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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



先日、アラスカからオーストラリア・ニュージーランドまでの8千〜11千kmを、オオソリハシシギが69日間かけて無着陸で飛行する(飛びながら眠っている)話を紹介しました。・・・コサギの下にいる3羽がオオソリハシシギ

そこで、米国人アレクサンダー・F・スカッチの「鳥はどこで眠るのか」という本の中に空中を飛びながら眠る他の鳥の話がありましたので、大和川の野鳥の飛行写真と一緒に紹介しましょう。<・・・>が引用部・・・ヒドリガモ

<ウ類と同じようにグンカンドリ類も、飛べなくなるほどにすぐ、びしょ濡れになる羽毛をまとっている>・・・これがウ類のカワウ

<濡れるのを避けるため、彼らは泳ぐことも潜ることもせず、トビウオを空中で捕まえたり、海面から餌を浚いとったり、他の鳥が餌を吐き出すまでつきまとって、落としたところをかすめ取ったりしている>・・・ヨシガモ

<そのためにグンカンドリ類は、営巣するための島をねぐらとし、海上で寝ることはない。しかし、グンカンドリ類が陸からはるかに離れた海上でも見られることがある。こうしたグンカンドリ類は、飛びながら眠ると推測されている>・・・アオサギ

<また、飛びながら寝ていると思われる種にセグロアジサシがいる。(中略)セグロアジサシの羽毛は、海面では1時間ほどしか生存できないほど水を吸い取るが、非繁殖期に営巣地(陸上)に降りることは知られていない>・・・ユリカモメ(夏羽)

<のみならず、夜間に上空からセグロアジサシの特徴的な鳴き声が聞こえてくることが知られていて、セグロアジサシが、地上で眠っている姿が見つかったことはない>・・・ユリカモメ(冬羽の幼鳥か)

<こうした点からセグロアジサシは、空中をゆっくりと羽ばたきながら、数か月間も空中を飛び続けているという結論が導かれる>居眠りしたまま飛んでいても、空中なら障害物がないので安全ですね。・・・ヒドリガモ

<しかし、セグロアジサシ以外のアジサシ類は、砂州や広い砂浜のような安全な場所でのんびりと居眠りをしている姿が観察されているので、飛びながら眠ることはないと考えられている>・・・ヨシガモのペア

参考文献:鳥はどこで眠るのか アレクサンダー・F・スカッチ著 浜口哲一、高橋満彦訳



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