野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



近所の公園に飛来してくるミサゴの狩りを照会しましょう。

神戸ポートアイランドを背景に飛ぶミサゴ

ミサゴは、上空から魚を探し、獲物をロックオンしたら翼をW型にして急降下します。

水面に到達する直前、足を一杯に伸ばして獲物を爪で掴む瞬間(本来は前から撮影したかったのですが、後ろ向きでした)

ミサゴがダイブすると、凄い水しぶきが上がりました。

すぐに小さな魚を掴んで空中に

経験豊富な成鳥なら、かなり大きな獲物を捕まえるのですが、このサイズを捕まえるのは幼鳥でしょう。

それでも神戸市を背景に、意気揚々と食事場所に向かっています。

ミサゴの食事場所は、いつもこの杭の上。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




大阪近郊の池にミコアイサ(全長42cm)が渡来していると聞いたので、電車で撮影に行ってきました。

自宅の近所にある公園にもミコアイサは渡来してきますが、なかなか近くにきてくれません。

1時間かけて出かけた甲斐があって、この池ではかなり近くから撮影することができました。・・・白いミコアイサ♂3羽

ミコアイサ♀9羽と♂2羽

来月くらいにはミコアイサの背中がもっと白くなるのでしょうが、これでも十分でした。

ミコアイサ♂は眼の周りがパンダのように黒く、虹彩も黒に近いので、遠くから写すと眼の位置がよく判りません。

しかし、これくらいの距離なら、キャッチライトの入った眼がちゃんと識別できます。

ミコアイサ、ウミアイサ、カワアイサなどカモ科アイサ属の野鳥は、潜水して小魚などを捕まえる潜水採餌ガモの仲間です。

従って、シャッターを押す直前に水に潜るケースが頻発、撮影は大変でした。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




近所の公園にチュウヒ(環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠB指定)が飛来する姿をよく見かけますが、チュウヒのオスの全長は48cm、一方メスは58cmくらいということが知られています。・・・猛禽類の雄と雌のサイズの違いをネットで検索してみましたのでチュウヒの飛行写真と一緒に紹介しましょう。

 猛禽類(ワシタカなど)は、一般的にオスよりメスの方が大きいことが知られていますが、中でも小型の野鳥を捕食するハイタカ、オオタカなどではオスとメスのサイズの違いが著しいようです。

 繁殖初期の猛禽類は、体の小さなオスが体のサイズに合わせた小さな獲物をナワバリの中で捕獲して頻繁に巣に運ぶ姿が見られるそうです。

その間、体の大きなメスは巣に留まってヒナを守り、小さなオスがヒナに与える餌をせっせと運ぶようです。

大切なヒナのいる巣は、体が大きいメスが守り、体の小さなオスがヒナが食べやすい小さな獲物を数多く獲って与え続けることで猛禽類は生存してきたのでしょう。

さらにオスが孵化したばかりの小さなヒナを襲う危険性もありますが、体が大きく母性本能の強いメスがヒナを守っていれば、オスも諦めざるを得ないのでしょう。・・・V字飛行がチュウヒの特徴

ヒナがオスと同じくらいの大きくなると、餌も大量に必要となるためメスも狩に出かけるようになります。

体の大きなメスが狩を始める時期には、オスが捕らなかった大型の獲物がナワバリの中に数多く残っており、メスはそれらを捕まえてヒナに与えるので、ヒナが飢えることなく育つのです。

また、ワシタカ類ではオスの鋭い嘴や爪が交尾の際にメスを傷つける恐れが有ります。交尾で興奮したオスの爪でメスが負傷するような猛禽類は進化の過程で絶滅したのでしょう。オスの嘴や爪でも容易に傷つかない頑丈な体(厚い羽毛も)を持った大きなメスのいる種だけが淘汰されたのでしょうね。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




近所の公園に渡来している3羽のウミアイサですが、何かに驚いて飛び出そうとした瞬間を連続撮影できました。

ウミアイサは、急に空中に飛び上がるのではなく、水面を助走しながら滑空し、緩やかに飛び立つ野鳥でした。

足で水面を蹴って何度も走るので、その跡が写真に写っています。これはカワウの飛び出し時でも見ることができる光景でした。

なかなか飛び上がれません 

3羽とも、ほぼ空中に浮いていますがまだ足で水面を蹴っています。

あまり翼を振り下ろすと、水面に当たるので翼が水面に当たらないように羽ばたいていますね。

従って、翼を小刻みに上下動させながら滑空を続けています。

 左の1羽だけ、何とか空中に浮かびました。

3羽揃って空中に浮かぶと、大きく羽ばたきながら次第に高度を上げていました。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




出雲市トキ分散飼育センターのパンフレッドに<トキはかつて全国各地に生息していましたが、乱獲や明治以降の近代化に伴う環境の激変で生息数が激減>とあります。

<日本のトキは1981年(昭和56年)に野生絶滅しましたが、同年5月、中華人民共和国の漢中市で野生のトキが再発見されました>

<日本と中国とで保護繁殖の取り組みが始まりました。漢中市と友好都市協定を結んでいた出雲市は、トキ分散飼育地として名乗りを上げ、飼育センターを整備>・・・池の中の生きたドジョウを咥え

<2012年(平成24年)には、出雲市トキ分散飼育センターで繁殖したトキが佐渡で放鳥されて野生復帰を果たしました>・・・しばらく揺すって弱らせています

中国の市は日本の県と同じレベルなので、出雲市とはスケールが違い、漢中市とは西安市の南西にある陝西省の市で人口340万人(静岡県と同じくらい)、面積2万7千平方キロ(岩手県と福島県を合わせたくらい)

トキは、湿地や田んぼの中にいるドジョウやサワガニ、カエル、昆虫などを捕食するそうなので、ドジョウを咥えるのは上手でした。

出雲市トキ分散飼育センターの池にも生きたドジョウが放してあります。・・・一旦離し、また咥えることを何度か繰り返していました。

池のドジョウ以外にも、トキが好む飼料がえさ箱にあって、ときどきそれも食べにきていました。

生きたドジョウを捕食させることで、いつ野生に帰っても生存していけるようにしているのでしょうね。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




出雲市トキ分散飼育センターで一般公開されているトキ の翼を紹介しましょう。・・・2005年生まれ(13歳)の106B05♂

公開されているトキは、いつも止まり木の上にいて、なかなか飛んでくれませんが、飛ぶまで待ってみました。すると突然の飛び出し

トキは翼を広げると翼開長(左右の翼の先端までの長さ)が130~140cm。・・・カメラのフレームからはみ出してしまいそう。

風切り羽の外側は白に近い色ですが、その内側は、所謂トキ色(淡いピンク色)です。・・・暗いのでシャッタースピードが遅くブレています。

翼をいっぱいに広げると、風切り羽の内側の薄いピンク色が透けてみえます。

こちらのトキは、足輪の色から2009年生まれの212A09♂、警戒心が強いトキと説明書にありました。

それでも何とか飛んでくれたので、風切り羽のトキ色がよく判りました。この少し黄味がかった淡い桃色が、日本古来から伝わるトキ色です。

色名ができた江戸時代にはトキが全国でみられたので、朱鷺色といえば誰でも分かる一般的な色として知られていて、着物の染め色として若い女性に好まれたようです。

トキの風切り羽のトキ色は判りましたが、トキのクチバシの先端が、同じトキ色をしているのには驚きました。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




昨日の記事からの続きです。出雲市トキ分散飼育センターで一般公開(今年12月15日から12月28日まで)されているトキを紹介しましょう。左足に白赤の足輪は2005年生まれのトキ♂

トキの寿命は15~20年と言われていますが、生息数が少ないのでよく判っていないようです。・・・こちらは繁殖用のケージ(ネットの向こう側の非公開ゾーン)にいた638番(♀9歳)

公開されているトキの全面ガラスは、中のトキから観察する人が見えにくいようになっているとか。またトキは大変臆病な鳥ということで。・・・トキの足は赤

入場者には「ゆっくり歩いてください」とか。・・・トキの虹彩は薄い黄色に見えます。冠羽はアメリカインディアンの冠のようです。

「ゆっくり動いてください、フラッシュは絶対禁止、ガラスには触らない」などの注意がありました。

今回の公開は「トキの野生復帰や分散飼育に意義などについて、広く国民の理解を深めるため」と表示されていました。

トキは佐渡のトキ保護センターで順調に繁殖が進められ、一部が佐渡で野生復帰していますが、佐渡という狭いエリアでは(感染症の恐れなどの)リスクがあるため、出雲などで分散飼育しているのです。

今回公開されているのは♂の4羽で、写真白赤の足輪が2005年生まれ、左足に青の足輪が2009年生まれ

右足に白の足輪が2008年生まれ、右足に緑の足輪が2014年生まれだそうです。・・・翼を広げると風切り羽のトキ色がよく判ります。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




出雲市では、特別天然記念物のトキを飼育繁殖させていますが、非公開でした。ところが今年12月15日から28日まで、試験的に一般公開されています。

まず、朱鷺会館の左手にある出雲市トキ学習コーナー(オレンジの上着の係員2名)に行くと、「しまね花の郷」からのルートが最短ですとのこと

「しまね花の郷」エントランス広場にあるマップの一番奥(下のマップの7.8)の隣(マップでは上)がトキが公開されている施設のようです。

200円を払って入場し、2の本館、3の歩廊から6のガラス温室を目指します。・・・歩廊の内部

ガラス室を出て、子ども広場を横切り、連絡通路を進むとトキの公開施設でしょう。・・・ガラス室内部

外の通路に「トキを観覧されるお客様は14時30分までに入場してください」とあるので、あまり時間がありません。

「しまね花の郷」から続く連絡通路を通ると、隣の敷地にかなり大きな施設が見えてきました。

看板に出雲市トキ公開施設とあります。ここが目的地でしょう。

中はこんな状況でした。手前2区画に公開展示されているトキ♂が2羽づつ(計4羽)、その奥の繁殖用の3区画にペア3組(計6羽)、合計10羽がいるとか。繁殖用区画の6羽は見えにくいので公開は4羽だけと考えたほうが良いでしょう。明日の記事で公開されたトキを紹介する予定です。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




大阪市内の公園に渡来してきているユリカモメ写真の第二弾です。

この公園では近所の住民がパンなど餌を与えるので、年々渡来数が増加しているようです。

野鳥に人間が餌を与えることは、自然の生態系を壊す行為とされています。

しかし、人間の本能の中には毎年渡来してくる野鳥を愛玩動物(ペット)のようにとらえる部分があるのでしょう。

確かに、こうして撮影してみると愛玩動物扱いされる自然の造形の美しさがあります。

いつまでも、こうした野鳥の姿を楽しめる大阪市内であって欲しいものですが、そのために最小限の餌遣りは許容されても良いのかも知れません。

餌遣りが過ぎ、大阪市内に膨大な数のユリカモメが渡来してくると話は違ってきますが、この程度なら神経質に騒ぐほどでは無いでしょう。

それよりも大阪市民(老若男女)が野鳥の姿を見て心を癒やされるメリットの方が大きいでしょう。

このユリカモメも、シベリアやカムチャッカ半島から渡来してきた可能性があると思うと、自然の驚異を感じます。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




鴨川を散歩していると、頭の青いカモを見かけました。アオクビとも呼ばれるマガモの♂、右はマガモの♀でしょう。

この川が鴨川と呼ばれるのは、古来から多くのカモが渡来してきていたのがその由来かも。・・・クチバシの黄色も目立ちます。

光の角度によって頭部は青から緑に変化。次列風切羽の後部の翼鏡は青

腹部は白、翼の裏側は薄いクリーム色

オートフォーカスで撮影しましたが、ややピントが甘くなりました。

光線の角度によっては、頭部が黒く見えることも

背中は薄茶色ですが、尾羽に近い部分は深緑色。

光線が直角に当たると、頭部はメタリックグリーンに光ります。虹彩は濃い茶色

昨年、ここからほど近い下鴨神社「糺の森」でもこのマガモを見かけました。・・・足はオレンジ色をしていました。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




近所の公園でみかけたオナガガモの後ろ姿です。尾羽を広げて伸びをしていました。尾羽の数は16枚というので中央の2枚が重なっているのかも。

オナガガモ♂が飛び出した瞬間、尾羽の数は14枚

オナガガモ♀の飛び出しを撮ると、尾羽の数は15枚、個体によって少し違うようです。

尾羽の数が多いマガン。マガンの尾羽は、18枚あると言われています。

マガモの尾羽も18枚あるようですが、下の写真は横からなので明瞭ではありません。

猛禽類の尾羽は12枚と言われていますが、下の個体(チュウヒ)には11枚しか見えません。中央の2枚が重なっているのかも。

マガモの上でホバリングするオオタカの尾羽は確かに12枚ありました。

ちょっと判りにくい写真ですが、左のチュウシャクシギの尾羽は12枚、右のダイシャクシギも12枚

ダシシャクシギの尾羽を内側から見た写真。どうやら12枚あるように見えます。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




大阪市内の公園に渡来してきているユリカモメです。

下から見た翼の羽列が綺麗ですね

勿論上から見ても翼の羽列は見事です。

ユリカモメは人に馴れやすい野鳥で、餌をくれる人に恐れることなく近づいてきます。

その餌を他の野鳥と争う際、飛翔能力の高いユリカモメは負けることがありません。

空中から静かに近づき、他の野鳥を尻目にサッと掠め取ってゆくのです。

たまたま人から餌を貰ったカモ達は、ユリカモメから横取りされないよう必死で逃げ回っていました。

尾羽の端部が黒く、雨覆に褐色の模様があるのは、ユリカモメの幼鳥。尾羽の枚数(12枚)がよく判ります。

ユリカモメの成鳥の尾羽は純白、雨覆も薄いグレー。尾羽は白くて境界が判りにくいですが12枚あります。明日は野鳥の尾羽の数を紹介しましょう。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




大阪市内にある池でカモを観察していると、オオバンが激しく水面を蹴って飛び立とうとしていました。

その際のオオバンの姿が面白かったので紹介しましょう。

カモと一緒に生息しているオオバンは、カモ目カモ科ではなくツル目クイナ科オオバン属の野鳥です。

大阪市内の池には冬鳥として渡来してきますが、東北北部から北海道では夏鳥として渡来するようです。

したがってオオバンの繁殖地と越冬地の距離は、カモやシギよりだいぶ近いようです。

前を飛ぶオオバンは、後ろから追っかけているオオバンから逃げているようです。

こうして水面を走れるのは、足の指の幅が広く平たい「弁足」という水かきに有利な構造が効いているのでしょう。

弁足はカイツブリ目、オオバン属、ヒレアシ科、ヒレアシシギ科の特徴です。

翼を広げると、全身の黒さに対し二列風切り羽後縁部の白が目立ちますね。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




昨日紹介しましたヒドリガモとよく似た仲間として、アメリカヒドリというカモがいます。

アメリカヒドリはアラスカからカナダ北部で繁殖し、冬には北アメリカの太平洋、大西洋沿岸およびメキシコ中央アメリカで越冬するカモです。

ところがその一部が冬鳥として日本に少数渡来するのです。

その場合、ヒドリガモの群れの中に1羽だけ混じり、河川、湖沼、池、干潟などで冬を過ごすことが多いようです。

ヒドリガモの繁殖地とされるシベリア北部と、アメリカヒドリの繁殖地アラスカは比較的近く(特にアリューシャン列島など)雑居している可能性があり、一部が同種のヒドリガモに同行して日本に渡来するのでしょう。

また、ヒドリガモとアメリカヒドリの交雑雑種も各地で観察されています。

アメリカヒドリ♂は、眼から後方にメタリックグリーンの斑があるので、赤茶色の頭部のヒドリガモ♂とは容易に識別が可能です。

アメリカヒドリ♂の頬は、薄いクリーム色の地肌に黒斑が密に並び、胸から脇と背中は薄い橙褐色、ヒドリガモ♂の胸は橙褐色ですが脇と背中はグレー

先日、大阪市内のある池で、北米で繁殖するアメリカヒドリをしっかり観測することができました。・・・下の写真の中にいますよ。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




先日、散歩した鴨川で多く見かけたのはヒドリガモです。

ヒドリガモは日本全国に冬鳥として多数渡来してくるカモの仲間で、マガモとコガモの中間くらいの大きさ。

翼鏡はメタリックグリーンですが、♂の幼鳥には未だ見ることができません。

雨覆が白くよく目立つカモですが、残念ながら飛んでくれませんでした。

ヒドリガモの♀に翼鏡は目立たない色をしていて、雨覆も♂のように白くありません。・・・下の写真の手前は♀の幼鳥のようです。

翼の白い雨覆が少し見えるのが♂の成鳥です。・・・下の写真は♂の成鳥

♂の背中、肩羽、脇は細かい波状の横斑があり、遠くからはグレーに見えます。

ヒドリガモ♀の飛行

翼鏡は薄い緑茶色をしているように見えますね。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ