図鑑などでは、冬鳥として農耕地、淡水池、川、水田跡などに渡来するとされるタシギ(全長27cm)がいつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)に来ていました。
距離測定アプリ(キョリ測)を使って撮影場所からタシギまでの距離を測ると124m、トリミングして、やっとこれくらいの画像となります。
サントリーの「日本の鳥百科」というサイトには<シギの仲間ですが海岸の砂浜や干潟に行くことはありません>とあるのに、MFの海岸干潟でソリハシシギ(全長23cm)とクチバシ比べをしていました。
クチバシの長さが掲載されているアメリカの図鑑(shorebirds)によればタシギのクチバシは55~75(平均65)mm、ソリハシシギは39~52(平均46)mm。タシギの方が平均で20mm長いようです。
右で翼を持ちあげているアオアシシギ(全長35cm)のクチバシは47~61(平均54)mm。
全長でアオアシシギより8cm小さいタシギですが、クチバシの長さだけは11mm優っています。タシギが尾羽を上げて威嚇していますね。
オーストラリアの野鳥図鑑で調べると、タシギの体重は110~140(平均125)g、アオアシシギの体重は170~250(平均210)g、アオアシシギの方が重いのでタシギは争いを避けるようです。
タシギが飛び出しました。距離が遠いので良く判りませんが尾羽の中央部に黒斑がありますね。
タシギが威嚇する際には尾羽のこの黒斑部を相手に向けるようです。距離130m以上先を飛ぶ干潟のタシギでした。