ハナムグリがアサギマダラの近くを飛翔する写真と一緒にHP「八ヶ岳の東から」からアサギマダラの移動の続きを紹介しましょう。<・・・>がその引用部
<マーキング調査により、本州のアサギマダラは徐々に南下して、いったん和歌山県に終結、紀伊半島あたりから四国・阿南市付近に上陸し、少しずつ移動しながら室戸岬付近に集まり、風を見計らって室戸岬や足摺岬などから大海原へ出ていくという流れがあると考えられています>
<ある年の9月14日に長野県上村のしらびそ高原で標識をつけた19匹のうちの1匹が、約1か月後の翌10月18日、約350キロ離れた和歌山県白浜町内で発見され、同じそのアサギマダラが11月2日、さらに約950キロ南下した沖縄・南大東島の魚釣場で再々捕獲されたのです。約1か月半かけて、和歌山県を中継地に、長野ー沖縄・南大東島まで移動しています>
<さらに近年では長崎あたりから、台湾に飛ぶルートもあることが報告されています。 移動のルートが判明し始めるとともに、どうも大空に蝶たちが通う「蝶の道」があるのではないかと推測されはじめています。行きと帰りでルートが違うことも明らかになってきています>
春にアサギマダラが<北上する記録は1995年5月31日鹿児島県種子島から飛び立って、7月16日福島県白河市で確認された1羽で、46日間で1200キロ飛びました>
<北限は山形県という報告(2000年9月)がありましたが、いまでは津軽海峡を越えて函館から報告が来るようになりました。地球温暖化とも 関係しますが、どんどん北上しているようなのです>
<2013年6月6日の新聞記事「アサギマダラが、大分県姫島から約1160キロ離れた北海道上ノ国町に飛来。九州から北海道までの 移動は初確認」と見出しにあります>
<上ノ国町は津軽海峡を渡ってすぐの江差と隣り合った所で、姫島というのは多くのアサギマダラが渡りの途中に立ち寄る場所として有名な島です>
<姫島に来るまでに台湾 か中国のもっと南で生まれている(可能性もある)わけで、1160kmどころではない飛翔距離になる可能性があります。と同時に、飛んでいく先は札幌、旭川、稚内、ひょっとしてサハリン‥‥という 可能性も秘めています。温暖化の影響とともに研究が待たれるところです>
つづく