野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド)にはモズ・メス(全長20cm)の縄張りがあります。

そこのハマボウ(夏に黄色い花が咲くアオイ科の低木)のテッペンに止まり、地上にいるバッタや飛来してくる昆虫を探して捕食するのです。

このときハマボウの上空を飛ぶ小さな虫がモズの眼に止まり、早くもスクランブル飛行を開始していました。

モズは一直線に虫に向かって飛行しています。

クチバシをやや開けて突進。こうなると小さな虫がモズの攻撃を回避するのは困難でしょう。

ホバリングしながら捕食する寸前のモズ

キャッチした瞬間、翼を縮め尾羽を開いていますね。

虫を咥えたまま元居たハマボウのテッペンに戻るよう。

翼を広げたモズは美しいと思いますが、高速シャッターで撮影しないとこの姿は見ることができません。



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いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)には、ここで越冬しているカモを狙ってチュウヒなど猛禽類が飛来してきます。

それを早くから察知できるカモ達は一斉に飛び出します。この飛行で人も猛禽類の飛来を知ることができるので撮影者は助かります。・・・水面が暗いうちにチュウヒが飛来した場面

MFの池で越冬しているヒドリガモ、オカヨシガモなども一斉に飛び出しました。

下の写真中央やや左、頭部が緑色のカモはヨシガモのオス、後方にメス、周囲にいるのはヒドリガモ。

トモエガモのパニック飛行

一列となってパニック飛行するオナガガモ・ヒドリガモ(下の2羽)

オナガガモとヒドリガモの隊列は、パニックのせいかバラけてきました。

採餌してばかりで、なかなか飛行しないオカヨシガモ・オスも、猛禽類が来ると飛んでくれます。

猛禽類が遠ざかると、カモ達は一斉に元の池に戻ってくるのでした。



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マイフィールドには時々ヘラサギもやってきます。ヘラサギが着地、飛び出し、飛行中には白くて大きい翼を見ることができます。

翼と尾羽を一杯に広げてフワリ・フワリと降下中。翼の風切や雨覆の一部に黒い部分が無いので成鳥でしょう。

着地しましたが、足が揃って不安定な姿勢。若い成鳥なら風切羽軸が淡い黒色ですが、このヘラサギは白なのでしっかりした成鳥。

太もものように見える白い部分に膝があり、そこがやや曲がっています。・・・足と翼を広げバランスを取っています。

少し前に飛び出し着地ポイントを変更

桟橋の下から桟橋に飛び上がり。

桟橋の上でエンジェルポーズ

そこから飛び出して葦原を飛行中のヘラサギ翼の上面。

羽ばたきながらの飛行なら白い翼の下面も見せてくれます。



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いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)には多くのカモ達と、それを捕食するチュウヒ(写真の中央上)などの猛禽類がやってきます。

チュウヒ・オオタカ・ハヤブサ・ハイタカなどの猛禽類が登場すると、カモやシギ(中央の白い小型野鳥)は、一斉に水面から飛び出します。

殺生与奪の権を持つ猛禽類の出現は、カモやシギにとって生きるか死ぬかの瀬戸際となる訳でパニックとなるのは当然でしょう。以下この飛び出しをパニック飛行と呼びます。

カモ達は人が猛禽類の飛来を確認する前から一斉に飛び出すので、人よりも早くそれを察知できるようです。

カモ達はトビやミサゴ(同じタカ科)が飛来した場合には殆ど飛び出すことがありません。・・・ハマシギのパニック飛行

トビとチュウヒはよく似ているのですが、カモやシギはしっかり識別しています。・・・コガモのパニック飛行

日の出直後のオカヨシガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモなどのパニック飛行。

海面を背景にしたオナガガモのパニック飛行

横からの朝日を浴びてパニック飛行するマガモ、ヒドリガモ達。



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いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)にチュウヒ(左)が飛来すると、MFを縄張りとしているトビ(右)がモビングを仕掛けます。

モビングは疑似的な攻撃なので、野鳥の体同士が接触することはありません。

体の小さいチュウヒは、ホバリングしながらトビに向かっていますが、トビに戦う気は無いようです。

チュウヒの権幕に驚いたせいか、トビはこのまま飛び去ってゆきました。

トビが去ったと思っていたら、やはりMFを縄張りとしているハシボソガラス(以下カラスとします)がモビングを開始。

チュウヒよりも体が小さいカラスですが、縄張りを守る本能を発揮してチュウヒを追いかけ始めます。

チュウヒは逃げながら頸を伸ばして後方から迫るカラスを見ていますね。

そのチュウヒにカラスが急接近。カラスにはチュウヒと真面に戦う気持ちは無く、あくまでも疑似的な攻撃なのです。

しかし、カラスのモビングに辟易としたチュウヒは結局ここから飛び去ってゆきました。



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いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)のハマシギですが、ときどき集団飛行を見せてくれます。

池の上スレスレを高速飛行するハマシギの姿から、昔の日本人は千鳥格子というデザインを考案しています。

実はチドリ目チドリ科とシギ科の野鳥が日本に渡来する数はハマシギが最大で2019年(コロナ前)の春、秋合計で3万2千以上(環境省の全国一斉調査記録から)

次がトウネン(シギ科)の約1万羽、3位がチュウシャクシギの約8千羽。

チドリの仲間の渡来数最大はダイゼンの約6千羽、2位はムナグロの約3.3千羽、3位がメダイチドリの約2.8千羽と、チドリよりシギの方が多いのです。

江戸時代の本朝食鑑(1697年刊)によれば<チドリは鴫に類し(中略)百千羽で群れをなし飛鳴し友を呼ぶ。常に江海、川沢にいて冬月に最も多い>

現在でも冬に最も多いのはハマシギなので、千鳥格子のモデルはハマシギと考えて良いようです。

ハマシギが飛行する姿をデザインに取り込んだのか、ハマシギに似たデザインを千鳥格子と呼ぶようになったのか。

いずれにしても毎年渡ってくるハマシギを日常的に観察していた日本人が大勢いたことは間違いないでしょう。



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いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)に渡来してきているコガモが飛行中。

後ろから2羽目、腹部が赤茶色なのはメスの幼鳥でしょうか。

日本のカモ識別図鑑(誠文堂新光社)のコガモ・メス幼羽のイラストを見ると腹部が茶色に描かれています。

低い朝日を浴びて飛ぶ、その腹部が赤茶色に見えているのではないかと思います。

水面スレスレを飛行しているコガモ集団をハマシギが先導していますね。

ナショナルジオグラフィックのアメリカの野鳥図鑑(field guide to the birds)のコガモ(green winged teal)にはアメリカコガモのイラストが掲載されています。

日本で見るコガモ(eurasian teal)は、北米大陸の東西沿岸部でvery rare(大変少ない)だそうです。

アメリカコガモとコガモの違いは「体中央部に(アメリカコガモには無い)地面に平行な白線がある」と書いてあります。

一方、アメリカコガモには側胸部に体と垂直に白線があるのですが、日本で見るコガモにはありません。・・・マガモが混じって飛行



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いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)には数羽のカワセミ(全長17cm)も生息しています。・・・フレームに2羽のカワセミ

体が小さく素早く飛行するため、カワセミが飛行したりダイビングしている写真を撮影するのは難しいのですが。

空中で羽ばたいているカワセミは、水面下にいる小魚を狙っているようですね。

枯れ枝に止まっていたカワセミも獲物を見つけてダイビングを開始。

ダイビング中のカワセミを拡大。

翼を広げてダイビングするポイントを微調整しているのか。

ダイビングする直前、広げた翼をやや狭くするカワセミ

これは真横から見たダイビングシーン。獲物に向けたクチバシはやや開いています。

腹部からのダイビングシーン。翼下面と腹部の橙色が鮮やかですね。



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いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)で、アオサギ(全長93cm)がチュウヒと争っていました。野鳥同士が疑似的に攻撃する行動をモビングと言います。

結局、アオサギが去り猛禽類チュウヒが樹木のテッペンを確保して休憩。葦原の中で姿を隠して休むチュウヒにしては珍しいこと。

そこにもう1羽のチュウヒが到来。木のテッペンの場所を狙っているよう。

チュウヒ同士モビングを始め、後から来たチュウヒが場所を確保しました。

次にやってきたハシボソカラスがモビング開始。チュウヒは体を上にして(足で)応戦しようとしていますね。

チュウヒは応戦しないまま飛び去りますが、ハシボソカラスは執拗にモビングを続け(背景にカワウとアオアシシギ)

海上まで避難しても、カラスはモビングを止めません。ちなみに図鑑によればハシボソカラスは全長50cm、チュウヒのオス48cm、メス58cm。

どう見てもカラスよりチュウヒの方が大きいので、このチュウヒはメスかも知れませんね。

翼が触れるほど接近して執拗にモビングするカラスと、それを振り切りたいチュウヒの飛行姿でした。



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いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)にヘラサギが飛来してきました。ヘラサギはクチバシの黄色い部分に個性があり、個体識別ができそうなので以前撮影したヘラサギの写真を調べてみました。

今年2022年2月8日に飛来した3羽のうち、中央の1羽のクチバシが上の個体と酷似しています。どうやら9か月ぶりにマイフィールドに戻ってきたようです。

先日(11月17日)1羽だけで飛来したヘラシギのクチバシ先端にある黄色い部分を見てください。上の個体のクチバシと異なっています。

そこで過去写真を調べると、11月15日に幼鳥(下の写真の右)と一緒に飛来したヘラシギのクチバシが似ています。幼鳥と離れて単独でMFに飛来してきたのでしょう。

もっと前の写真を調べると、9か月前の2月22日に飛来したヘラシギ(右側)のクチバシが似ているので同一個体の可能性があります。

下の写真は11月12日にMFに飛来したヘラサギで、クチバシの黄色い部分がかなり目立つ個体です。

10か月前の1月14日、MFに飛来したヘラサギのクチバシがよく似ているので恐らく同一個体でしょう。MFには同じ個体が定期的に飛来しているのでしょう。

以上紹介した個体以外に、下の写真のようなクチバシを持った個体が今年2月21日に飛来してきています。

上の個体は今年の1月13日に飛来したヘラサギ(下の写真左)のクチバシと似ています。今後MFに飛来する可能性があるのでクチバシに注目する必要があります。



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いつも野鳥撮影している場所(マイフィールド・略してMF)にタゲリ(全長32cm)が渡来してきました。

日本の野鳥590(平凡社)によれば<冬鳥として本州以南に渡来し、水田跡、畑、河川、草地、干潟などに生息>とあります。

同図鑑の分布域を見ると、ヨーロッパ北部からユーラシア大陸中部という広い地域で繁殖、日本、中国、中東、ヨーロッパ南部、アフリカ北部で越冬するようです。

非常に広い地域に分布している野鳥ですが、大阪府のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されているので、大阪では稀な野鳥かも知れません。・・・干潟に着地

一方、英国の野鳥図鑑にはタゲリ(northern lapwing)を<冬鳥で渡来数は推定100万ペア以上、very abundant(大変多い)とありました。

ということなので冬のヨーロッパでは、ごく普通に見ることができる野鳥のようでした。

英国の野鳥図鑑のイラストを見ると、繁殖期には顎から喉(下の写真では白色の部分)が黒くなり胸の黒色部とつながるようです。

最近入手したインドの野鳥図鑑を見ると、インド北部に冬鳥として渡来すると記載されています。

念のためにオーストラリアの野鳥図鑑を見ると、同種のケリは<稀な迷鳥>として記載されていますが、タゲリはありません。オーストラリア人バーダーが見たら喜ぶでしょうね。



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クチバシが針のように細く、飛行している際に尾羽の後ろに延びる足が長く見えるのがコアオアシシギ(全長24cm)です。

こちらは体色が似ているアオアシシギ(全長35cm)クチバシが太く、尾羽の後ろに延びる足が短く見えています。

コアオアシシギは胴体もほっそりしていて、オーストラリアの図鑑には体重65~90gと記載されています。

アオアシシギの胴体は、ふっくらしていて、オーストラリアの図鑑には体重170~250g、両者の最大個体同士を比較すれば2.8倍もの差があります。

飛行しているコアオアシシギの眼から翼基部までの頸部はほぼ白で、遠くからでもよく目立ちます。

一方、飛行しているアオアシシギの眼から翼基部までの頸部には淡褐色の斑がありますね。

やや遠くなったコアオアシシギですが、尾羽と足の関係をみるとアオアシシギと識別ができます。

アイアシシギの足は、尾羽の先端からちょっと出ているだけですね。

飛行時のコアオアシシギは、足の長さでアオアシシギと識別できるという話でした。



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近所の公園の上空、高い場所をコミミズク(全長38cm)が飛行していました。

手元の図鑑(日本の野鳥590・平凡社)には<冬鳥として全国の河原、埋め立て地などに渡来>とあります。<・・・>が引用部

上空の高いところを飛んでいたので証拠写真程度ですが<翼下面は淡色、初列風切先端の2~3本の黒帯が目立つ>が図鑑の通りです。

図鑑の<光彩は黄色で眼の周りが黒い>をやっと確認できるかどうかですね。

<頭部からの上面は黒褐色、淡い橙褐色、白色の複雑な模様>とありますが、風切の後縁部だけが白く見えています。

ウイキペディア(英文)によれば<狩猟は主に夜間だが、コミミズクは昼行性で日中でも捕食する>

<日中の狩猟は、げっ歯類(ハタネズミなど)の活動性の高い時期と一致する>

<海岸や隣接する湿地ではシギチドリ、アジサシなどの小型の鳥を捕食することがあるが、内陸部で小型の鳥を捕食することは稀>

<主食となるげっ歯類の他にはゴキブリ、バッタ、カブトムシ、毛虫なども捕食する>



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ヘラサギ(全長83cm)は数少ない冬鳥として渡来する野鳥です。希少種で生息数把握が十分ではないせいか環境省レッドリストでは情報不足に分類されています。

環境省レッドリストの情報不足とは、評価するだけの情報不足している種で、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種 のこと。

ヘラサギ(クロツラヘラサギも)の幼鳥は、風切先端と初列風切が黒いのですがこの個体にはそれが無いので成鳥でしょう。

幼鳥と成鳥を識別する重要ポイントである風切を見るには、ヘラサギが翼を広げてくれるのを待つ必要があります。

ところが大型水鳥のヘラサギは、なかなか翼を開いてくれません。

辛抱強く待っていると、桟橋に飛び上がるシーンが撮影できました。朝日を受けてやや赤く見える白い翼が美しいですね。

桟橋の上でも翼を持ちあげ、しっかりと見せてくれました。

亜成鳥では風切の羽軸がやや黒いようですが、この個体の羽軸は白。成鳥に違いありません。

飛行中のクチバシを横から見ると、非常に薄いことがよく判りますね。



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樹木に止まっていたモズが飛び出し、翼を広げて飛行する姿をカメラで撮影するのは至難の業です。

モズくらいの小型野鳥は、およそ0.5秒後にはカメラのファインダーの圏外に飛び出しているからです。

そこでシャッターを押す0.5秒前から画像を記録できる機能がカメラ各社で開発されています。

今回使ったカメラは、キャノンEOSR7という機種でした。

モズが飛び出した瞬間にシャッターを押すと、0.5秒前からの姿が1秒間に30コマも記録されるRAWバーストモードという機能が内蔵されています。

これを使ってみると写真の通り、飛び出す前から、羽ばたいて飛び出した瞬間がちゃんと写っていました。

飛び出してから翼をやや広げて飛行するモズが1/30秒の間隔で次々と写っていました。

上の写真から1/30秒後には翼を下に向けていますね。

カメラのフレームに入ったのはここまで、モズは一瞬のうちに飛び去ってゆきました。



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