野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



近所の公園の池の上を小型の猛禽類が飛行していました。どうやらチョウゲンボウ(ハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属)のようです。

ウイキペディアによれば、チョウゲンボウが滑空している姿は、下から見るとトンボ(方言でゲンザンボー)が飛んでいる姿を彷彿とさせることがあり「鳥ゲンザンボー」が「鳥ゲンボー」と呼ばれるようになったという説が有力とか。

野鳥のブログには、大阪市内や大阪府下で繁殖している例がいくつか紹介されています。

大きさはハトくらいで、全長 30–40 cm。翼を広げると 65 –80 cm 。体重は雄が 150 g、雌が 190 g 程度。それでも猛禽類です。

素早く羽ばたいて、体を斜めにしながらホバリングを行った後に急降下して地上で獲物を捕らえることが多いのが特徴で、ハヤブサの仲間ですが飛翔速度は速くないようです。

その視力は紫外線を識別することが可能で、主食となっている齧歯類の尿が反射する紫外線を捕捉し、獲物を容易に捕食できると考えられています。

近年、市街地でもよく見かけるようになったのは、獲物となる小鳥類が豊富なこと、天敵が少ないこと、ビルなどの構築物がねぐらや繁殖場である断崖の代わりになっていることなどが理由でしょう。

生息地は、農耕地、原野、川原、干拓地、丘陵地帯、山林など低地、低山帯から高山帯までの広い範囲ですが、この公園のような海岸部でも活動しているようです。

猛禽類特有の翼模様があり、小型ですが、なかなかの存在感があります。



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アオモンイトトンボは体長32mm前後、オスの腹部第8、9節が鮮やかな空色をしていることが和名の由来ですが、メスは濃い褐色をしたタイプ(下の写真の下側)と、

オスに良く似た体色(腹部第8、9節が鮮やかな空色)をした(下の写真の左側)二つのタイプがいます。・・・イトトンボは小さいのでマクロレンズで大きく撮影してみました。

千葉大学の高橋佑磨氏の研究によれば、メスの中に複数の色彩型が混在し多様性が保持されていればいるほど、オスは効率的に雌を探すことができなくなるそうです。

その結果、メスがオスから執拗に交尾を迫られるセクシャルハラスメントのリスクが低下することが確認されたといいます。

手当たり次第に交尾を迫る(セクシャルハラスメント)は、オスが持つ遺伝子の特徴でしょうが、メスが少なければ他のオスとの競争上、メスに嫌われないよう優しく慎重に迫る必要があるということでしょう。

こうしてメスに対するセクシャルハラスメントが軽減すると、交尾が安定化して集団の絶滅リスクが減少することがデータからも示されたそうです。

アオモンイトトンボは、集団の増殖性や安定性を高めるため、メスの体色が2タイプになるよう進化したのです。・・・眼にピントを合わせて。

自然界では、メスの体色が多様化することで結果的に集団が繁栄するという驚くべき進化が起こっています。・・・眼を出来るだけ大きく撮してみました。

さて、人類がさらに繁栄するために必要な進化は何なのでしょうか?・・・マクロレンズなら複眼のセルが何とか写るようです。



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松本清張の小説「砂の器」の舞台となった亀嵩駅を見た後、旅行新聞社主催の「日本の小宿2021年」の一つ亀嵩温泉「玉峰山荘」に宿泊しました。

「日本の小宿2021年」とは、秋田県の泥湯温泉奥山旅館と男鹿温泉元湯雄山閣、栃木県の板室温泉勝風館、埼玉県の秩父温泉はなのや、長野県の渋温泉湯本旅館と戸倉上山田温泉亀清旅館、愛媛県道後温泉谷屋、熊本県黒川温泉帆山亭と、この玉峰山荘を加えた9宿です。・・・右エントランス、中央フロント、下がロビー

客室は和室16室、洋室3室、バリアフリー1室、計20室というまさに小さい宿でした。・・・・ロビーの窓から見た奥出雲里山の景観

亀嵩温泉というだけあって浴室は大浴場、広い露天風呂、ジェット風呂、水風呂、打たせ湯、サウナがあり巨大な旅館に引けを取りません。・・・宴会場のラウンジ

日帰り入浴の人気があるようで、夕方に入ってみるとかなり混雑していました。しかし夜と朝は貸し仕切り状態となります。・・・館内案内図にも日帰り入浴の案内がありました。

玉峰山荘の宿泊客は、履き物を入り口横の下足箱に入れ、館内をスリッパ履きで移動することになります。これはこれで楽でしたね。・・・下足箱

ラウンジ横にある奥出雲の観光案内パネルの展示は、もうひと工夫欲しいところ。

3室あるツインの洋室にはユニットバス、トイレがありましたが、和室にユニットバスは無いようです。しかし大浴場があるから問題ありませんね。

松本清張の「砂の器」の舞台となった奥出雲、玉峰山荘からの景観が正にそのイメージではないでしょうか。



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コジュケイの写真と一緒に日本野鳥歳時記(大橋弘一著)の文章を紹介しましょう。<コジュケイは小型のキジの仲間で、中国南東部に分布する留鳥です>

<本来の日本には分布せず、大正時代に愛知県、神奈川県などで狩猟用に放鳥され、自然に増えて各地に広がった外来種です>

<東北南部から四国、九州までの太平洋側の積雪の少ない地域に生息していて、伊豆諸島、小笠原諸島、佐渡などの離島にも見られます>

<市街地の公園などでも暮らしていて繁殖期には良く通る声で鳴き、姿は見えなくても鳴き声で存在をしることが出来ます>

<コジュケイが日本で放鳥されてから約100年ですが、日本の生態系にすっかりなじんだようです>

<生物多様性を損ねるものとして外来種の害が知られるようになっていますが、移入から100年以上を経たものは問題視されない傾向にあるようです>

<日本の場合、明治時代以前に放鳥されたものは移入の経緯が不明な場合が多く、原則的に在来種として扱われています>

<現在、害のある侵略的外来種の鳥としてはガビチョウ、ソウシチョウなど「かご抜け」で野生化したものが指定されています>

<コジュケイは、移入であることははっきりしていますが、在来の生態系に与える影響がどの程度か良く判っていません>・・・在来生態系への影響が判らないほど小さいということかも。

 



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毎日新聞の7月1日の記事に<JR西日本が、中国地方の山間部を走る観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の運行を2023年度で終えると発表した。おろち号が走る木次(きすき)線は松本清張(1909~92年)の小説「砂の器」の舞台>とありましたので、小説の舞台となった亀嵩(かめだけ)駅を見に行ってきました。・・・木次線を走る奥出雲おろち号

亀嵩駅は、松江市から安来市、奥出雲町を通り広島県竹原市に至る国道432号線のすぐ横にありました。現地は映画や小説のイメージとギャップがありますね。

1974年制作の松竹映画(脚本:山田洋次・出演:丹波哲郎・加藤剛など)の撮影では、ここではなく別の駅が駅名看板を変えて使われたようです。・・・国道432号線から見た亀嵩駅。

一応現在も使われている駅の内部ですが、右側の事務所部分は手打ちそば屋の店舗です。

木次線の時刻表。木次・宍道(出雲市や松江)方面は1日10本、備後落合(広島県)方面は1日7本の運行。

木次・宍道(出雲市や松江)方面の次の駅は出雲三成、備後落合(広島県)方面の次の駅は出雲横田です。実は映画での亀嵩駅は、出雲三成の次にある出雲八代駅と、出雲横田の次にある八川駅が雰囲気に合うということで使われたようです。

ところで駅舎の中のそば屋ですが、映画撮影時(1973~74年)には既に営業していて、これも亀嵩駅が撮影に使われなかった理由だそうです。・・・出雲三成方面の線路

全国ハンセン氏病患者協議会は、映画の上映によって“ハンセン氏病患者は現在でも放浪生活を送らざるをえない惨めな存在”と世間に誤解されるとの懸念から、映画の計画段階で製作中止を要請したといいます。・・・出雲横田方面の線路

最終的には「ハンセン氏病は、医学の進歩により特効薬もあり、現在では完全に回復し、社会復帰が続いている。それを拒むものは、まだ根強く残っている非科学的な偏見と差別のみであり、本浦千代吉のような患者はもうどこにもいない」という字幕をラストに流すことで製作が続行されています。・・・駅前にある国道432号線の南(広島県)行きの景観



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通常、撮影する人から離れ飛び去ってゆくことが多い野鳥ですが、たまに撮影者の方に向かって飛ぶこともあります。

大阪市内の公園でこの春に撮った飛行写真から、手前(こちら)に向かって飛ぶシギチドリを紹介しましょう。・・・右に旋回するシギチドリ

撮影者の方に向かって飛んでくるシギチドリは面白味に欠けるためか、紹介されることが少ないようです。・・・ほとんどトウネン

又は、その識別が難しいからかも知れません。・・・ほとんどメダイチドリでトウネンとハマシギが混じっているようです。

丸い胴体から横に伸びる翼の角度がバラバラですね。手前に着地するかも。

腹部に黒斑があるハマシギ、眼の周りが黒いメダイチドリと小型のトウネンが右旋回。

こちらに向かって飛んでくるオオソリハシシギ。正面からみると嘴の長さが目立ちません。

カメラのすぐ前を通過するオオソリハシシギ。やはりクチバシの特徴が判る横からの写真の方が迫力があるようです。

あまりに近かったのでピントが甘くなってしまいました。



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昨日の記事に続いて飛行するレンカクの紹介です。・・・飛ぶ際には長い足指を使って助走します。

飛行姿勢を真横から見ると、足指の長さが良く判ります。

後頸の金色がよく目立ちます。

足を下ろし、そろそろ着水するようです。スピードを落としたので尾羽根が面白い形になっています。

足を前に出して翼を上向きにしました。

足を下ろして

着水するポイントを見ていますね。

決めたポイントに降下

後ろから見るとこんな姿勢でした。



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隣の市にレンカク(蓮角)が渡来したと聞きましたので行ってきました。

レンカクは図鑑(日本の野鳥590・平凡社)で知っていましたが見るのは始めてです。

図鑑によれば<数少ない旅鳥又は冬鳥として本州以南の湖沼、池など淡水域に渡来。越冬例もある>

<成鳥夏羽は後ろ頸の金色と長い尾が目立つ。頭部から顔、前頸と翼の大部分は白く、初列風切り羽の外側と羽先は黒、三列風切羽は褐色>

<ハスなどの浮遊植物の上を歩き回るため、灰緑黄色の足と爪は長く、よく目立つ>

<インド、東南アジア、フィリピン、台湾などでは留鳥。全長は55cm、尾の長さは30cm>

<中国南部、インド北部などでは夏鳥、スマトラ、ジャワ島では冬鳥。背からの上面は淡褐色、虹彩は暗褐色>

別の図鑑では、後頸の金色を黄色と表記したものがありますが、鳥の色は構造色なので太陽光を受けると金属光沢が出てきます。

写真で見ても、黄色というより金色と表記したほうが正しいのではないかと思いますが、直射日光が当たらなければ黄色に見えるのでしょうね。



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近所の公園の池に生息しているチョウトンボを撮影してきました。トンボの翅の翅脈で不規則に区分される部分はボロノイ構造と言われています。

通常、ボロノイ構造は葉脈、蜂の巣、キリンの模様、クモの巣、とうもろこし、亀の甲など自然界のあちこちで見ることができます。

広大附属高校生3人はトンボの翅に(なぜボロノイ構造が現れるのか)を発表していますのでその論文の要点を紹介しましょう。<・・・>が引用部

<昆虫の翅には,キチン膜で構成され、血管や神経を通すために中が空洞の筋になっている翅脈という構造がある>

<トンボで翅脈に現れるボロノイ構造は,生存の上で翅の強度や体液の伝搬効率の向上に作用しているのではないか>

<不均翅亜目のトンボの翅に現れるボロノイは,正六角形充填が強度維持に果たす役割と, 乱数ボロノイ充填(ランダムに母点が配置され,強度面で少々劣る)の両方を兼ね備えた平面充填となっている>

トンボの翅は<1枚の翅の中でも異なる特徴を持った部分が組み合わさった構成になっていると考えられる>

<これはトンボの身体的特徴や飛行中の(先端部分や後縁部分など)翅のしなりを考慮して,翅の最適な運動を可能にするためであると思われる>

トンボの翅は、強度を保ちながら最適な運動を可能し、翅脈で血液や神経を最も合理的に隅々にまで通すためボロノイ構造となっているということでしょう。



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そろそろシギチドリの渡りが始まっているのではと、近所の干潟に行ってみると、キアシシギ(全長25cm)18羽を確認できました。

図鑑(日本の野鳥590・平凡社)によればキアシシギの繁殖地は、シベリア北東部とカムチャッカ半島。・・・カメラに向かって飛んで来ました。

世界の渡り鳥大図鑑(森本元 監訳)によればシギチドリのメスは、オスとヒナ鳥を残して先に越冬地(東南アジア、オーストラリアなど)に向かって旅立つそうです。・・・左にターン

その先陣が中継地としている大阪市内の干潟に立ち寄ったのでしょう。・・・翼の下面の模様が美しいキアシシギ

オスは繁殖地に留まり、ヒナ鳥が越冬地に向かって旅立つまでの成長をしばらく見守るとか。・・・先頭の3羽は重なるように飛んでいます。

数週間後、今年生まれた若鳥が十分成鳥すると、オスはメスの後を追うようです。・・・スピードを落として着地しそうです。

翌年の春、オスはメスを迎えるための繁殖縄張りを確保するため、メスよりも早い時期に繁殖地に向かいます。・・・1羽が空中停止

こうしたオスの努力がシギチドリを今日まで繁栄させてきたようですが、開発によって渡りの中継地が減少してきています。・・・そのまま近くの岩場に着地。

中継地での栄養補給ができなければ繁殖地に渡れないケースもあるようなので中継地(日本の干潟)の保護は重要なのです。



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ササゴイ(全長52cm)が水に飛び込み、ウグイを捕まえた瞬間です。・・・ササゴイの翼下面は白ですね。

水中から引き上げました。

暴れるウグイの尻尾をがっちり咥えていますね。

ウグイが暴れるので、クチバシが体に食い込んでいます。

そのまま直前までいた岸辺の石の上に移動。

バードリサーチの生態図鑑によればササゴイのクチバシの長さは6~7cmくらい、従ってウグイの大きさは10cmくらいでしょう。

呑み込み易いよう、クチバシをウグイの頭部近くに移し。

頭から呑み込みはじめ。

あっという間に呑み込んでしまいました。



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バードリサーチニュースの「繁殖分布調査記事」と一緒に春に撮影したミサゴの飛び出しを紹介しましょう。・・・左足で持っていた魚をクチバシに移し。

<特定非営利活動法人バードリサーチ、日本野鳥の会など6団体は、2016年から「全国鳥類繁殖分布調査」を実施しています>・・・一旦クチバシで保持。

<全国2320コースの調査結果及び全国22万件以上のアンケート調査結果から277種の分布図を作成>・・・次に右足に持ち変えるよう

<日本で最も分布の広い野鳥はウグイスでした>・・・右足で魚を掴みましたが、近くを飛ぶ仲間のミサゴを牽制しています。

<日本で最も個体数の広い野鳥はヒヨドリ(ウグイス、スズメ、カラスより多い)と判明>・・・上空からつきまとうミサゴを警戒して場所を移動するようです。

<ミサゴの場合、1970年代の繁殖の可能性の高い全国のポイントは、北陸東北などに僅か25か所程度>・・・左足でふみきりました。

<しかし1990年代、2010年代と一貫して繁殖地が拡大傾向にあり、近畿から関東にかけての太平洋岸を除けば全国的に増加しています>・・・獲物を持ったままの飛び出し。

そのなかでも九州、山陰、瀬戸内海、北陸、東北地方の繁殖地が多いようです。・・・素早い飛び出しだったのでフレームアウトしています。

<ところで1990年代から2010年代にかけて個体数が増加した野鳥のトップは、何とキビタキでした>・・・そのまま遠くに飛び去ってしまいました。



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ササゴイは以前(5月25日)の記事で紹介したことがあります。そのときは比較的遠かったので、もっと近くから撮れる場所に行ってきました。

近くから撮れたので図鑑(日本の野鳥590・平凡社・以下同じ)の記述と今回撮影したササゴイの色を比較してみました。<・・・>が図鑑の引用

<ササゴイの成鳥は背や肩羽、頬から首、胸、腹にかけては青灰色。虹彩は淡黄色、眼先と足は黄色。繁殖期には眼先が青い婚姻色になり足は赤くなる>

<喉からは白い縦線が走っている。翼は雨覆いと風切りが淡紺色で白色の羽縁があり笹の葉の形をしている>

冠羽を立てたササゴイ<額から後頭と頬線が青味のある黒色で冠羽も同色>

ところが明るい場所に出ると<額から後頭と頬線が青味のある黒色、雨覆いと風切りが淡紺色>という部分が緑がかって見えます。   

特に雨覆いと風切りはどうみても緑灰色です。

背景が暗いと雨覆いがより緑色に見えますね。

もっと拡大してみると、やはり緑色がかった灰色です。野鳥の色を言語で表現するのは難しいということでしょう。



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真夏の海岸に渡来してきているミヤコドリ3羽です。最後尾の1羽が飛び出しました。

飛び越されたミヤコドリも翼を開き飛び出しそうです。

先頭のすぐ上を通過し、別の餌場に移動するのでしょう。

ミヤコドリは二枚貝を主食とするので、この干潟に二枚貝がいるのでしょうね。

2羽のミヤコドリが二枚貝のいる餌場を探してミサゴの後方を通過。

2羽が高度を下げ

1羽がこちらに向かって飛んで来ました。黒い頭、白い翼裏側と腹部、赤いクチバシが目立ちます。

波打ち際で方向転換、もうじき着陸か。尾羽根の先端部も黒です。

2羽のミヤコドリが餌場に着地。この渚にもっと多くのミヤコドリがやってくることを願っています。



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先日、チュウサギ(手前・全長69cm・環境省レッドリスト準絶滅危惧指定)とダイサギ(奥・90cm)が近所の公園の干潟に飛来してきていました。バードリサーチの生態図鑑からチュウサギを紹介しましょう。<・・・>が引用部

<チュウサギは雌雄とも全身白色.繁殖期には雌雄ともに胸や背にレース状の飾り羽がのび,求愛ディスプレイではこれを扇状に誇示する.特に背の飾り羽が長く,尾を10cm余超え,飛翔時にこの点でダイサギと区別し易い>・・・ダイサギ2羽に挟まれたチュウサギ、右はアオサギ(全長93cm)の大きさ比べ

<頭部に冠羽はない.嘴は繁殖期には黒色,非繁殖期には黄色で先端のみ黒色.目先の裸出部は黄色.虹彩は淡黄色で,求愛期には赤色.脚は趾まで黒色.ダイサギと比べて頭部の丸みが強く,嘴が短い.>・・・この個体は非繁殖期のクチバシですね。コサギ(右・全長61cm)との大きさ比べ

<東日本での飛来時期は4月中旬から5月上旬頃で,水田の湛水から田植えの時期と合致している.繁殖後の分散は8月頃から始まり,10月中旬頃まで各地で集団ねぐらをとって過ごした後,数十から百羽ほどの群れで南へ渡る>・・・ダイサギ(左)とチュウサギ(右)のクチバシ比べ。眼の下の口角の位置も違いますが遠くからでは判りにくい。

<チ日本で標識放鳥され海外で回収された49個体のうち,46個体はフィリピンでの回収で,日本で繁殖したチュウサギの多くがフィリピンで越冬するとみられている。チュウサギは,かつては日本のシラサギ類の中で最も数が多く,各地のコロニーの優占種となっていた>・・・ダイ(左)とチュウ(右)のクチバシと口角位置の違い。チュウサギには胸にも飾り羽根があります。

<しかし,1960~70年代に全国的に減少し,現在は準絶滅危惧種に指定されている.1980年の全国規模のアンケート調査では,37県79コロニーのサギ類の総数約47,800羽のうち,チュウサギは約1,300羽(3%)にとどまっていた(日本野鳥の会研究部 1981)>・・・チュウサギの飛び出し

 <チュウサギの減少の推移には地域差がある.1991~92年の全国調査では,コロニーに占めるチュウサギの割合は,関 西 で0.4%,静岡で3.1%、関 東 では 12.9% >・・・チュウサギを見る機会は関西で特に少なくなっていますね。チュウサギの尾羽根の上には背中から伸びる長い飾り羽根があります。

<チュウサギのコロニー選択は,留鳥の他のサギ類が形成したコロニーに参入するかたちであり,チュウサギ自身がコロニー場所を新規開拓するのではないことを考えると,チュウサギの個体数維持には他種も関わっていると考えられる>・・・飛行するチュウサギの飾り羽根は尾羽根より長い

最後はダイサギの飛行。背中の飾り羽根は尾羽根の先端から出ていませんね。



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