野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



フェリーの前を繁殖地から渡ってきたカモが飛んでいましたが、逆光で種類が良く判りません。

暫くすると順光の中で飛行する姿が見えてきて、どうやらハシビロガモのエクリプス(繁殖期前の羽衣)のようです。

図鑑(日本の野鳥590・平凡社)によれば、ハシビロガモのオスは<頭部が光沢のある緑色か青紫色>とありますが、この集団のオスは灰色ですね。

<頸から胸と下腹は白>とも書いてありますが、エクリプスでは茶褐色。

成鳥オスのエクリプスはクチバシが黒いのでメスやオス幼鳥と区別できそうです。

オスの雨覆は水色に近い青灰色ですが、メスやオス幼鳥では灰色に近い青灰色。

オスの翼鏡は金属光沢のある緑色ですが、メスではやや暗い緑色や黒くみえることも。

カモの集団が葦原を飛ぶ姿は秋の風物詩とも言えます。

近くの池に着水してくれた際、緑色の翼鏡を見せてくれました。



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冬鳥のヒドリガモが渡来して来る季節となりましたが、その上を飛んでいるのは旅鳥のアカアシシギです。

足の赤いシギにはツルシギがいますが、ツルシギには翼後縁部の白い部分がありません。

アオアシシギ(左下)も、まだ留まっていますが、もうじき越冬地に旅立つはずです。

アカアシシギは、大阪市内にあるこの干潟で越冬することがよくあります。

しかし、ここでアオアシシギの越冬は見たことがありません。・・・アカアシシギも着水しそうです。

おっと、右上にもう一羽のアカアシシギが飛んできました。

アオアシシギがいるので採餌できる場所と判ったのでしょう。

結局アカアシシギ2羽はアオアシシギのいた場所を離れ、別の干潟に飛び去ってゆきました。

カメラの横を通過するアカアシシギ。



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昨日の記事からの続きです。チュウヒ(全長48~58cm)がキャッチした魚をめがけ、トビ(全長59~69cm)がアタックしてきました。

体が大きいトビにチュウヒは敵いません。トビの襲撃から必死で逃げようとしています。

しかしトビはチュウヒの持つ魚をめがけ、下から攻撃。

チュウヒは、たまらず魚を離し、トビはそれをキャッチしようと足を伸ばしますがトビの足は短い。

魚は、チュウヒの足から離れたまま、葦原の中に落ちてゆきました。

魚を奪い損ねたトビ(右)は、チュウヒにモビング(疑似攻撃)、体の小さいチュウヒは防戦一方です。

そこに別のトビが加勢に、チュウヒは急いでその場を離れてゆきました。

飛ぶスピードは、体の小さいチュウヒの方が上、トビはすぐに追いかけるのを諦めました。

野鳥の生存競争は大変ですね。



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近所の公園に今年もチュウヒ(全長48~58cm・環境省レッドリストの絶滅危惧ⅠB類指定)が渡来してきました。

このチュウヒは左の翼上面に白斑があるので個体識別が容易です。越冬期の終わる来春までこのチュウヒを観察されるバーダーは多いのでは。

図鑑(日本の野鳥590・平凡社)によればチュウヒ(eastern marsh harrier)は<本州中部以北で局地的に繁殖、冬鳥として本州以南に渡来>とあります。

その他の越冬地として東南アジアやニューギニアが図示されています。・・・何か獲物を見つけたよう。

オーストラリアの野鳥図鑑(princeton社)にチュウヒは記載されていませんが、チュウヒの仲間のswamp harrierと spotted harrierの2種がいるようです。

英国の野鳥図鑑(collins社)でヨーロッパのチュウヒを調べると、hen harrier、montagus harrier、pallid harrierの3種が記載されていました。

このうちhen harrierはハイイロチュウヒのこと。日本でも見ることができるハイイロチュウヒは主に欧州にいるチュウヒの仲間でした。・・・獲物の場所に着地

最近入手した南アフリカの野鳥図鑑(struik nature社)には、チュウヒとよく似たafrican marsh harrier(全長45~50cm)が記載されています。・・・獲物は魚

北米の野鳥図鑑(national geographic社)には1種だけnorthern harrier(全長41~51cm)の記載が。・・・この魚がどうなるのか明日の記事をご覧ください。



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近所の公園を縄張りとしているモズ(全長20cm)のオスが枯れ枝で休憩中。

その時、侵入する鳥を見つけたようで、威嚇する声を上げて飛び出しました。

侵入してきた鳥は、イソヒヨドリ(全長23cm)。モズに追われて右に急旋回しながら逃避を始めました。

イソヒヨドリは飛行を続け、モズは執拗に追いかけます。飛行スピードはモズの方が速いよう。

体長はモズよりイソヒヨドリの方がやや大きいのですが、モズの迫力に負けて逃げるだけのイソヒヨドリ。

モズがすぐ背後に迫ってきたせいか、イソヒヨドリは悲鳴を上げているように見えます。・・・モズは接近しすぎないよう翼を前に立てて減速しているのか。

両者は急スピードで空中移動するため、カメラのオートフォーカス機能がなかなか追いつきません。

イソヒヨドリが左に方向転換すると、モズもすぐ後から方向転換しながら追い続けています。

野鳥のバトルを追いかけ続けたカメラの機能が限界に達したのか、最後のフレームはピンボケに。



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イソヒヨドリ(ツグミ科・全長23cm)は、都会の公園や川沿いで普通に見ることができる野鳥ですが、そのオスの姿を近くから写すのは容易ではありません。

図鑑(日本の野鳥590・平凡社)には<オス成鳥は頭部から背、尾までの上面と顔、喉から胸までが明るい青色で、腹から下尾筒までが赤褐色>・・・下の写真を見ると腹部と下尾筒の中間にも青い部分がありますね。

日本では留鳥とされているイソヒヨドリ(blue rock thrush)ですが、各国の図鑑ではどう記載されているかを調べてみました。

英国の図鑑の(blue rock thrush)は、全長24~27cm、スペイン南部、イタリア、ギリシャなど地中海沿岸部で留鳥となっています。・・・イソヒヨドリのメスかオスの幼鳥か

これは稀に南西諸島で記録されるアオハライソヒヨドリ(イソヒヨドリよりやや大きい)と同じで、全身青色(腹部赤褐色無し)の野鳥でしたので、名前は同じでも別亜種でしょう。

オーストラリアの図鑑にはvagrant(迷鳥)として日本のイソヒヨドリのオスと同じ腹部が赤褐色の個体が紹介されていました。

南アフリカの野鳥図鑑にはsentinel rock thrush(全長16~18cm)という、イソヒヨドリより一回り小さい良く似た野鳥が記載されていました。そこには繁殖期9月~1月とあり、南半球では日本と逆の季節となるようです。

米国の北米野鳥図鑑でツグミ科の野鳥を調べると、日本のイソヒヨドリに該当するものは記載されていません。

その代わりeastern bluebird(全長18cm)というツグミ科野鳥が生息しているようですが、イソヒヨドリより地味で一回り小さいようです。・・・日本のイソヒヨドリを米国人バーダーが見たら喜ぶこと間違いなしでしょう。



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ムシクイ(全長12~13cm)の仲間は、どれもよく似ていますのでベテランバーダーでないとその識別は困難です。

体が小さい分、動きは軽快でチョロチョロと枝から枝へと、せわしなく飛び回る習性があります。・・・飛び出し

従って、その全身の撮影難易度は、かなり高いと思いますが、今回明るい場所で飛び出してくれました。

図鑑(日本の野鳥・山と渓谷社)にも、ムシクイは<さえずり、地鳴き以外での識別は難しい>と書いてあります。・・・次の飛び出し

一般的にムシクイが止まるのは、日陰にある樹木の葉でカムフラージュされた場所です。

そのような場所で葉の隙間を見つけ、飛び出すムシクイを狙いました。

ムシクイの足が枝から離れた瞬間。

すぐ翼を広げて滑空する体勢に写りましたが、手前の葉の裏側に姿を隠してしまいました。

ムシクイが開けた明るい場所に姿を見せてくれることは少ないのですが、その飛び出しを何とか撮影することができました。



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近所の公園に渡来したアオアシシギ(全長35cm)が葦原の上を飛ぶ姿と一緒に各国の野鳥図鑑に記載されたアオアシシギ(green shank)を紹介しましょう。

日本の図鑑(日本の野鳥590・平凡社)にはその大きさを35cmとだけ表記しています。・・・横から見ると、背中、腰、尾羽の白色部がよく目立ちます。

英国の野鳥図鑑には、大きさ30~34cm、翼開長55~62cmと、翼を広げたサイズまで記載されていました。・・・アオアシシギの眼は進行方向右下を見ているようです。

さて、オーストラリアの野鳥図鑑ですが、全長の記載は無く、翼長174~198mm、クチバシ長48~62mm、重さ170~250gと細かく記載されています。・・・斜め前方から見た飛行するアオアシシギ。

この翼長とは、止まっている野鳥の翼先端部(小雨覆)から末端部(初列風切先端)までの長さをいいますが、他国の図鑑にはその記載がありません。・・・キリッと前方をみながら、斜め後方からの日差しを受けて。

ちなみにアジサシの全長はアオアシシギと同じですが、その翼長は268~288m、アオアシシギの174~198mmと比べると90~94mm長いのです。・・・右翼上面、雨覆後縁部の淡褐色部が曲線となって見えています。

オーストラリアにおけるアオアシシギとの遭遇確率は、5段階の上から4のeasyとされていますので(越冬期に)普通に見られる野鳥のようです。・・・こちらは左の翼に見られる雨覆羽縁の淡褐色模様。飛行中か地上で翼を広げた場面でしか見ることができません。

ニュージーランドの図鑑では、アオアシシギの全長32cm、重さ170g、目撃確率はuncommonとあるので、珍鳥とされているのでしょう。・・・右の翼の雨覆の模様と、尾羽にある淡褐色の斑点。背景の葦原と距離があったのでグリーンバックとなっています。

一方米国の図鑑には、ユーラシア大陸に分布するシギで、米国領アリューシャン列島やアラスカでは迷鳥とありました。・・・これも背景がボケて飛行するアオアシシギだけが浮き上がったような画面となりました。



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近所の公園に渡来してきたエゾビタキ(全長15cm)です。三列風切外縁部の白が目立ちますね。

飛び出すと三列風切外縁と大雨覆羽先の白色が良く判りますが、この写真は逆光だったのでもうひとつ。

そこで別の枝からの飛び出しを撮り直し。残念ながら翼の下面しか写っていません。

次の飛び出しを撮影していると、偶然フレームの右側にハチが飛んできました。

翼を上げたエゾビタキと、空中に停止するハチのコラボ写真。シャッタースピードは1/4000秒。

こちらに向かって飛び出すタイミングを狙っての撮影。

残念ながら正面からの飛び出しでは三列風切と大雨覆の白帯は写りませんでした。

高い枝に止まったエゾビタキ。ややピントが甘いようですが、左の翼の大雨覆羽先の白色が何とか判りますね。

最後に眼にキャッチライトが入ったエゾビタキ。明るい場所なら体色が暗褐色ということがよく判ります。



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雨覆が茶色いクロツグミ(幼鳥・全長22cm)が近所の公園に渡来してきました。クロツグミの英名は、Japanese thrush(直訳すれば日本ツグミ)。

クロツグミは日本だけで繁殖する野鳥(日本の野鳥590・平凡社)、日本で生まれ、これから越冬地(中国南部~ベトナム)へ向けて旅立つはず。

その旅の直前、大阪市内の公園に立ち寄り、渡りの飛行に備えて栄養補給しているのでしょう。・・・クロツグミの成鳥は警戒心が強い鳥です。

しかし、この幼鳥はカメラのすぐ近くまで寄ってきて、一心不乱に枯葉の下のミミズを探して食べていました。

図鑑(日本の野鳥590)の記載が正しいのか(欧米等にクロツグミはいないのか)また似たツグミ(thrush)がいるのか、手元の図鑑で探してみました。

まず英国(ヨーロッパ)の野鳥図鑑にクロツグミは記載されていません。クロツグミと似たツグミとしてblackbird(全身黒)、ring ouzel(全身黒で胸に大きな白斑)の2種がいます。

米国(北アメリカ)の野鳥図鑑にもその記載はありません。クロツグミと似た黒っぽいツグミも北アメリカにはいないようです。

オーストラリアとニュージーランドの野鳥図鑑にも記載されていませんが、ヨーロッパにも分布してる全身が黒いblackbirdがオーストラリアとニュージーランドにはいるようです。

南アフリカの図鑑にも記載がありませんが、頭、背、翼が灰色のgroundscraper thrushというツグミの腹部(白地に黒斑)がクロツグミとやや似ていました。・・・正面から見ると両目の下に小さな白斑がありますね。



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近所の干潟に渡来してきたオゴロシギが飛行する姿を紹介しましょう。

下の写真の先頭はオオソリハシシギ、後方の2羽がオグロシギ。オオソリハシシギとオグロシギは一緒に行動することが多いようです。

腹部を見せて旋回するオグロシギ2羽(右)と後方のエリマキシギ。

この日、オグロシギは5羽いました。

水面スレスレを飛ぶオグロシギ5羽。 先頭から3羽目の向こうにはオオソリハシシギがいるよう。 

左に向かうオグロシギの先頭2羽のすぐ後ろにはオオソリハシシギ。そのあとにオグロシギ3羽。

左に向かうオグロシギ2羽のすぐ後ろにはエリマキシギ。そのあとにオグロシギ、最後尾のオグロシギの前にはオオソリハシシギ。

先頭はキアシシギ、次がオグロシギ5羽、その後ろはエリマキシギ、最後尾はオオソリハシシギ。

葦原を飛行するシギ達(上の写真参照)をトリミングして大きくしてみました。



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近所の公園で飛行するイソシギを撮影していると、その姿が静止した水面にクッキリ映っていました。

風があると水鏡の像が歪みますが、この日は無風でしたのでしっかりと映っています。

イソシギ翼下面の白い模様(下部翼帯)も良く判りますね。

イソシギの翼上面には、このような幅の広い翼帯はありません。

下の写真では水鏡像の方にピントが合っているようです。

やっと翼上面の翼帯と翼角の白い模様が見えてきました。

イソシギの翼の白い部分は下面の方が大きく、翼上面の白い翼帯は狭いことが判ります。

イソシギは尾羽にも白斑模様があるのですが、今回は横からの撮影だったのでそれが判りません。

最後に翼上面の翼帯が良く判るシーンを掲載しておきます。



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ツルシギ(下の写真)とアカアシシギはよく似ています。

アカアシシギ(下の写真)のクチバシは、ツルシギよりやや太く短いようです。

ツルシギのクチバシは、下クチバシの基部から中心部までが赤褐色、上クチバシ全部と下クチバシの先端部が黒。

アカアシシギは基部から中心部まで上下のクチバシが赤褐色で、その先は黒ですね。

ツルシギの体色は、薄い褐色に淡白灰色の斑。遠くから見ると全身黒に見えることがあります。

ツルシギの体色は、茶褐色に淡い茶褐色の斑。

下の写真、左のやや大きいのがツルシギ、右がアカアシシギ。・・・大きさや翼の白色部など、並んで翼を広げるとその違いが良く判ります。

ツルシギの背中には狭い白色部がありますが、翼上面には白色部分はありません。尾羽も全体が褐色に見えます。

一方、アカアシシギの翼上面後縁部には明瞭な白色部があり、尾羽は白地に薄い褐色斑点。



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近所の公園に渡来してきたコガモの飛行姿を紹介しましょう。・・・アオアシシギのいる干潟でのコガモの飛び出し

コガモの翼上部(次列風切)には特有の翼鏡があります。

この翼鏡部は、太陽光を受けて金属光沢のある緑、青、紫、黒などに見えます。

コガモの翼鏡部は、全体ではなく基部に色彩があり、その外側が黒く見えることが多いようですが、曇り空などでは色が冴えません。

高曇り時のコガモ集団が着地する際の翼鏡部。緑色に見えたり黒く見えたり、太陽と翼の角度によって変化しています。

太陽光が十分では無いので、翼鏡の緑色も明瞭ではありません。

少し明るさを調整してみましたが、それでもやや不明瞭。

こちらは直射日光の下で飛行するコガモ。翼鏡の緑が鮮やかですね。

近くを飛んでくれたコガモの翼鏡。コガモは高速で飛行するため写真がややブレてしまいました。



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近所の干潟に渡来しているオオソリハシシギ(左)とオグロシギ(右)。遠くから見ると識別が難しいシギの仲間です。

飛び出しました。先頭がオオソリハシシギ、続いてオグロシギが5羽とエリマキシギ、最後尾はキアシシギでしょう。

池の上空を飛行するオオソリハシシギ(先頭から3番目)とオグロシギ5羽、池端で休むアオアシシギも後方に見えています。

高い位置を飛ぶオオソリハシシギ、尾羽が黒いオグロシギ4羽と最後尾はエリマキシギ。

下の写真でオオソリハシシギが大きく見えるのは、オグロシギよりも手前を飛んでいるからでしょう。

右に方向転換しそうなオオソリハシシギと直進するオグロシギ5羽、最後尾はエリマキシギとキアシシギ。

多くのシギが池の上を飛び回る姿は美しいと思います。・・・池の端をUターンして戻ってきました。

最も低い位置にいるのがオオソリハシシギ、翼下面が白いのはオグロシギ、最後尾から2番目やや小さいのはエリマキシギ。・・・もうじき着地しそう。

オオソリハシシギが先頭に、オグロシギの黒い尾羽両端部には小さな白い三角形がありますね。オグロシギと呼ばれても尾羽全体が黒では無いようです。



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