昨日の記事(コシャクシギとシャクシギそろい踏み)でダイシャクシギの画像が不鮮明でした。そこで今回は、ダイシャクシギを中心に紹介しましょう。チュウシャクシギの群れとダイシャクシギ2羽。
手元にある米国の水鳥図鑑(shore birds HMC社)によれば大シャクシギのクチバシの長さは8.3~16.4cm(オス)、12.3~19.2cm(メス)とメスのほうが長いようです。・・・大シャクシギと中シャクシギのクチバシ比べ。
チュウシャクシギのクチバシの長さはオスメス共に5.4~9.9cmしかありません。これがダイシャクと呼ばれる所以でしょう。・・・チュウシャクシギの群れの中で飛行するダイシャクシギ2羽
ちなみにコシャクシギのクチバシの長さはオスメス共に3.8~4.8cm。・・・6羽のチュウシャクに囲まれたダイシャクシギ。
ダイシャクシギよりやや大型のホウロクシギ(下の写真後方)のクチバシの長さはオスメス共に12.8~20.1cm。ダイシャクとあまり差は無いようですね。
ダイシャクシギとホウロクシギの違いは翼の下面を見ればすぐに判ります。・・・ダイシャクの翼下面は白。
またダイシャクシギの上尾筒から背中にかけては白色部分がありますが、ホウロクシギにはありません。
シャクシギの定義ですが、コシャクシギ、チュウシャクシギ、ダイシャクシギ以外にホウロクシギを含めて4種類とする案もあるようです。
ちなみに環境省レッドリストは、ホウロクシギを絶滅危惧Ⅱ類に指定していますが、ダイシャクシギは指定されていないようです。