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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



ダイゼン(全長29cm)の群れの中にいる赤褐色のシギは、夏羽のオオソリハシシギ(全長39cm)オスでしょう。

大阪市内の干潟にも渡来するオオソリハシシギですが、夏羽のオスを見ることは少ないようです。・・・チュウシャクシギの群れの中にオオソリハシシギのオスが相当数混じっています。

オオソリハシシギが多い箇所を拡大すると、半数が夏羽のオスのようです。

早朝の干潟で眠るオオソリハシシギのオス集団。横からの朝日を浴びて赤褐色がより赤く見えています。

何かに驚いて一部が飛び出しました。

胴体が赤褐色ではないオオソリハシシギ(幼鳥かメス)も4羽ほど写っていますが多くはオスのようです。・・・手前の腹部の黒いシギはハマシギ(21cm)

拡大してみました。図鑑(日本の野鳥590・平凡社)にはオス成鳥の夏羽として<頭頂からの上面は黒褐色の軸斑に赤褐色の羽縁があり、翼に白い斑がある>

<顔から体下面は赤褐色で下尾筒は白い。クチバシは肉色で先は黒く、足は黒い>

<メスはオスよりも少し大きくてクチバシが長く、全体に赤味が弱く淡色>・・・淡色のオオソリハシシギの方が大きくクチバシも立派なのはメスだからでしょう。



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沖にクロツラヘラサギ、手前にチュウシャクシギ(全長42cm)とオオソリハシシギ(39cm)の群れの中に2羽のシギが飛来してきました。

飛んできて波打ち際に並んだ右側はオバシギ(28cm)。左側はオバシギと似ていて体色が赤褐色なのでコオバシギ(25cm)の夏羽です。

コオバシギは、秋の渡りの季節、大阪市内の干潟にも渡来することがありますが、その際の灰色がかった白色と体色が全く違います。

コオバシギの夏羽は2羽、その右手にオバシギが7羽が写っています。コオバシギは、オバシギの群れに混じりことが多いと図鑑(日本の野鳥590・平凡社)にも書いてありました。

先の図鑑によれば<雌雄同色。成鳥夏羽は顔から腹までが鮮やかな赤橙褐色で、頭頂、眼先、耳羽には黒褐色の縦斑があり>

オオソリハシシギの夏羽は、オスだけが赤橙褐色となりますが、コオバシギは雌雄共に赤橙褐色になるようです。

<肩羽や雨覆はサルハマシギの夏羽に似た模様をしている>コオバシギよりやや小型のサルハマシギ(22cm)の夏羽は少し前に紹介したことがあります。

アメリカの図鑑(shore birds)によればコオバシギのクチバシの長さは2.9~3.8cm、オバシギは3.9~4.7cmサルハマシギは3.2~3.9cm。

どうやらコオバシギとサルハマシギのクチバシ長さは同じくらいのようでした。・・・左に4羽、右に3羽写っているオバシギの中で寛ぐコオバシギでした。



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東よか干潟で飛行するシギ・チドリの姿を撮影していると、遠くのほうに黒っぽい集団が飛行していました。

ちょっとトリミングしてみると、夏羽のツルシギ(32cm)集団でした。

ツルシギは、環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に指定されたシギです。

大阪市内の干潟にも秋期に渡来することがありますが、冬羽(繁殖後)のツルシギはアカアシシギとよく似た灰褐色をしています。

2020年春期の環境省シギチドリ全国一斉調査でツルシギの渡来数は僅か46羽でした。したがって写真に写っているような20羽(?)もの夏羽集団は珍しいと思います。

1羽だけ拡大してみると、腹部など完全な夏羽になっていませんが、足が赤く長いのでツルシギで間違いないでしょう。

遠くの干潟に着水。右のダイゼン(29cm)と比べると、体はやや小型ですがクチバシ(下クチバシが赤い)が長いので全長ではツルシギ(32cm)が勝っています。

こちらもダイゼンとの大きさ比べ。

ツルシギがオオソリハシシギ(39cm)と並ぶと、クチバシと尾羽の分だけオオソリハシシギが大きいようです。



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東よか干潟で見たサルハマシギ(22cm)の飛行姿も紹介しましょう。飛行前のハバタキ(翼下面と脇は白)

ちょうど逆光だったので色が出ていませんが、私の真横を低空飛行してくれました。

翼上面にはハマシギと同じような白い翼帯がありました。

翼を上に持ち上げると、赤茶色の胴体と腰から下尾筒までの白が目立ちます。

頭部から背までは、羽に薄黄色の羽先があるようです。

下にいるのは、手前に腹部が一部黒いハマシギ、右に頭が赤茶色のメダイチドリ、奥に胸が黒いダイゼン、その先に夏羽のオオソリハシシギ・オス

下で採餌するハマシギのすぐ上空を悠々と飛行していましたが、渡来数が少ないサルハマシギの飛行姿は珍しいと思います。

サルハマシギの腰から下尾筒までの白い部分には黒褐色の水玉斑がありますね。

図鑑によれば<サルハマシギの初列風切はハマシギよりも長い>とありましたが、同時に飛行する場面でないと判りませんね。



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東よか干潟のシギチドリを見ていると、ハマシギ(全長22cm)集団の中に体が赤茶色のシギを発見。

体の大きさとクチバシの形がよく似ているので夏羽のサルハマシギ・オス(全長22cm)でしょう。

キョウジョシギ(22cm)の後ろから歩いているのは、夏羽に替わる途中のサルハマシギ

環境省の2020年春シギチドリ全国一斉調査によれば、ハマシギの渡来数17155羽に対してサルハマシギは12羽でした。

ハマシギの中に出現するサルハマシギの確率は、12/17155で0.07%。つまり0.1%以下なのです。

従って繁殖期のオスにだけ見られる、このような(赤茶色の)サルハマシギは希少です。

東京から来たバーダーカメラマンは、初めて見たと興奮してシャッターを切っていましたが、私も興奮しました。

図鑑によればサルハマシギの越冬地は東南アジア、オーストラリア、インド、アフリカなどですが、そこでは夏羽を見るのは難しいでしょう。

またサルハマシギの繁殖地はシベリア北部の北極海沿岸とか、これからその場所に向けてさらなる長距離移動があるようです。



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東よか干潟でシギ・チドリを撮影していると、ダイゼンよりも小型で翼下面が白く、クチバシの長いシギを発見しました。

着水寸前のダイゼン(全長は29cm)の左側にいるシギは、クチバシの長さを含めるとダイゼンと同じくらいのようです。

全長29cmで、クチバシが直線的に長いシギならオオハシシギでしょう。

コロナ前、2019年春期の環境省シギチドリ類最大個体数調査によれば、オオハシシギの渡来数は14羽。

サルハマシギの9、コオバシギの11と並ぶ希少種ですが、いずれも環境省レッドリストに指定されていません。・・・ダイゼンと比べるとクチバシの長さが良くわかります。

野鳥図鑑(日本の野鳥590・平凡社)にはオオハシシギを<数少ない旅鳥または冬鳥として水田、ため池、干潟、河口などに渡来する>・・・水中のハマシギの中央付近にいます。

<雌雄同色。成鳥の夏羽は顔から体下面にかけて赤褐色が目立つ>・・・ハマシギ集団の中にオオハシシギが2羽いるようです。

この日は北風が強く、満潮時にかなりの干潟が残りましたので野鳥が遠かった。・・・ハマシギ(21cm)と比べるとやはり大きい

ダイゼン3羽に囲まれたオオハシシギの飛び出し。尾羽全体に細かい横線があることが判ります。



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昨日の記事(コシャクシギとシャクシギそろい踏み)でダイシャクシギの画像が不鮮明でした。そこで今回は、ダイシャクシギを中心に紹介しましょう。チュウシャクシギの群れとダイシャクシギ2羽。

手元にある米国の水鳥図鑑(shore birds HMC社)によれば大シャクシギのクチバシの長さは8.3~16.4cm(オス)、12.3~19.2cm(メス)とメスのほうが長いようです。・・・大シャクシギと中シャクシギのクチバシ比べ。

チュウシャクシギのクチバシの長さはオスメス共に5.4~9.9cmしかありません。これがダイシャクと呼ばれる所以でしょう。・・・チュウシャクシギの群れの中で飛行するダイシャクシギ2羽

ちなみにコシャクシギのクチバシの長さはオスメス共に3.8~4.8cm。・・・6羽のチュウシャクに囲まれたダイシャクシギ。

ダイシャクシギよりやや大型のホウロクシギ(下の写真後方)のクチバシの長さはオスメス共に12.8~20.1cm。ダイシャクとあまり差は無いようですね。

ダイシャクシギとホウロクシギの違いは翼の下面を見ればすぐに判ります。・・・ダイシャクの翼下面は白。

またダイシャクシギの上尾筒から背中にかけては白色部分がありますが、ホウロクシギにはありません。

シャクシギの定義ですが、コシャクシギ、チュウシャクシギ、ダイシャクシギ以外にホウロクシギを含めて4種類とする案もあるようです。

ちなみに環境省レッドリストは、ホウロクシギを絶滅危惧Ⅱ類に指定していますが、ダイシャクシギは指定されていないようです。



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今回訪問した東よか干潟ではコシャクシギ(環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠB類指定)を観察することができました。・・・チュウシャクシギの群れの後方にいる黄色っぽい個体

コシャクシギを手元の図鑑(日本の野鳥590・平凡社)で見ると<数少ない旅鳥として各地の農耕地、草地などに渡来>とありましたが、干潟にも渡来するようです。・・・チュウシャクシギ群れの中央にいます。

<雌雄同色。成鳥は淡いバフ色で頭頂は黒褐色で黄褐色の頭央線。過眼線は無く眼の後ろに黒褐色の線がある>

<上面は黒褐色の軸斑に淡黄褐色の羽縁。頸から胸には褐色縦斑があり脇は横斑状。喉と下胸からの体下面は白っぽい>

<クチバシは黒くて細短く、先がわずかに下に曲がっている。下クチバシの基部は肉色>

<足は淡い肉色。幼鳥は成鳥に比べると全体に褐色味が強くなる>

コシャクシギ(全長30cm)には、シギ科特有の長いクチバシがあります。一方クチバシが短いチドリ科のダイゼン(全長29cm)は、コシャクシギより一回り大きく見えます。

<静止時は頸が細いため頭部が大きく見え眼も大きめに見える>・・・コシャクシギがやっと頸を伸ばしてくれました。

チュウシャクシギの群れの中のコシャクシギ。後方に1羽だけクチバシを前に出したチュウシャクシギ。その後方にダイシャクシギ。・・・小(コ)、中、大のシャクシギそろい踏み。



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東よか干潟では、シギチドリの飛び出しシーンを狙ってみました。・・・翼下の脇羽が黒いのはダイゼン

赤茶色のシギ3羽は、夏羽のオオソリハシシギ・オス

翼を上にあげ、今まさに飛び立つのはチュウシャクシギ

離水したチュウシャクシギの足から水滴が落ちていますね。

中央、足の黄色い小型シギはウズラシギでしょうか。

遠くから見たハマシギ集団の飛び出し。下に留まっているのはチュウシャクシギ。

そのチュウシャクシギも飛び出し、シギの混成飛行集団となりました。

色々なシギがいるようですが、遠くて良くわかりません。

シギチドリの着地。前列の小型シギ(ウズラシギ・ハマシギ)にピントがきています。



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オオルリの飛び出す姿を紹介する3回目の記事となります。・・・大抵はこのくらいの距離での撮影となります。

しかし、かなり近くに止まることもあります。そのオオルリの背後にそっと回ってみました。

こちらに気が付いて飛び出すようです。・・・すぐに連続撮影モードとしてシャッターを切りました。

オオルリは腹が枝につくほど腰を落とし、尾羽を持ち上げて

そこから右方向に飛び出し。

翼を広げたオオルリを背後から見ると、瑠璃色と言うよりも濃紺でした。

頭部から胸、脇までは濃紺、腹部から下尾筒は白。

翼を一杯に広げ、右手前に向けて飛行してきました。

オオルリの飛び出しは、後ろ姿が多いのですが、カメラの(右斜め)前に飛び出すケースは少ないと思います。



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先日、佐賀市南部に位置し、東与賀干拓地(大受搦)の南側、有明海に広がる干潟に行ってきました。

ここは筑後川などから粘土粒子や豊富な栄養分が供給される干潟です。

川から供給される粘土粒子と有明海の潮汐作用によって干潟が広がっていて、その栄養分は多様な生物の命を育んでいます。

特にシギ、チドリの国内最大の中継地や越冬地となっています。

このため2015年に国際的に重要な湿地として、ラムサール条約湿地に登録されています。

東とか干潟の特徴は、干満の差が最大6mもあることです。訪問した日の満潮時刻は9時36分、潮位は+5.5mでした。

シギチドリの渡来数は、コロナ前の2020年春の調査で14763羽、日本最大です。

東よか干潟とその周辺に渡来する野鳥は後背地を含めると170種類以上が記録されています。

以上、東よか干潟観察ウォーキングガイドから転載しました。・・・飛行する野鳥はハマシギの大集団でした。



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近所にある川の河口にユリカモメの大群が飛来してきています。

何かに驚いて一斉に飛び出しました。

オオタカ、ハヤブサなどの猛禽類の姿が見えると飛び出すようです。

ユリカモメの集団が護岸を背景に下流に向かって飛行中

と思うと、一斉に上流側に方向転換

また下流側に方向を変えましたが、ユリカモメよりやや大型でクチバシが黄色いカモメが混じっているようです。

カモメが混じって大集団となりました。

色々なカモメが混じっているようです。

セグロカモメ(全長61cm)の幼鳥がユリカモメの中に着地。翼の構造が良くわかる写真となりました。



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オオルリはキビタキよりも大きいので、飛び出す姿の撮影は比較的簡単です。

樹木の新芽は、すぐに大きな葉となり撮影が難しくなるので、今がオオルリを撮影する絶好のタイミングでしょう。

飛び出す姿を狙っていると、大抵が人から逃げる方向(後ろ向き)の姿となります。

止まったオオルリが飛び出す瞬間、このタイミングでシャッターを切り連続撮影しなければなりません。

シャッターボタンさえ押されていれば、カメラがオオルリを連続撮影し続けます。

連続撮影中に次々と変化するオオルリの姿が面白い。

但し、飛び出す前のタイミングでシャッターを切っておかなければ、間に合いません。

上手くゆけば、翼を大きく広げたオオルリの姿が写ります。

飛び出す姿を撮影するのは失敗の連続ですが、成功する場合もあるのでやめられません。



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キビタキに続いてオオルリの止まる姿を紹介しましょう。

背景が抜けた場所に止まると、スッキリとした写真となりますが、オオルリのクチバシが葉の影に。・・・残念

オオルリは、全身が人から直接見られないよう手前に枝や葉のある場所に止まります。・・・手前の葉がオオルリの眼を隠しています。

また枝や葉が手前に無くても、周囲や背後にあったりして、なかなかスッキリとした画像になりません。

こちらは、ややスッキリとした画像となりましたが、日陰なので全身がくすんだ瑠璃色に。

これもスッキリしていますが、周囲の枝が邪魔ですね。

オオルリの尾羽の右に桜の花びらが落ちるシーン。ただし光が強すぎました。

顔に光が当たった場面でしたが、周囲がゴチャゴチャしています。

これならスッキリしていますが、オオルリの手前の葉で尾羽が隠れてしまいました。・・・やはりオオルリの撮影は難しい。



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近くの公園に渡来してきたキビタキ(14cm)ですが、折角なので飛び出す姿も紹介しましょう。

桜の花の下からの飛び出し。・・・頭を上に向け、翼を一杯に広げたキビタキ。

暗い背景のキビタキに光が当たっていたのですが、手前の枝が邪魔。

翼の付け根にある白い斑が目立ちます。横に飛び出したのでピントは何とか合っているよう。

こちらは飛び出しを下から撮ってみましたが、手前に飛び出したのでピントが甘い。

偶然、オオルリの止まっている枝の右上に飛んできました。キビタキとオオルリが同一フレームに入るケースは少ないでしょう。

オオルリが来るなと文句を言っているようにも見えますが。

キビタキはオオルリの右上にある枝に止まります。

暫くしてキビタキはそこから飛び出しましたが、残念ながらピントが甘かった。



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