野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



近所の公園ではミサゴが獲物を狙って水中にダイビングする姿を見ることができます。

ダイビングするミサゴを正面から撮影するのは非常に難易度が高いのですが、ダイビングの後ろ姿なら容易に撮影できます。・・・足を下して

水中の魚たちがミサゴの襲撃を知って急いで避難しようと水しぶきを上げています。

その水しぶきめがけて足指を開いて襲い掛かるミサゴ。

ミサゴは足指を開いてクチバシの前にセット

ダイビングの直前には翼を小さく畳み、足指をさらに前に突き出します。

水しぶきを上げてダイビングしました。

獲物を掴んだのでしょうか。

やや大きな獲物を捕まえたようです。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




日本の渡り鳥観察ガイド(文一総合出版)から「鳥はいつ渡るのか」の続きを大阪市内に渡ってきたアオアシシギの写真と一緒に紹介しましょう。<・・>が一部省略した引用部

<シギ・チドリ類など直距離を一気に渡る鳥では、渡り前に体内にため込んだ脂肪を使いながら渡りを行う>

<多くの渡り鳥で、日長時間の変化が渡りのタイミングに影響することが判っている>

<日が長くなると、ホルモンの働きで落ち着きがなくなり、食欲が旺盛になって脂肪が蓄積されることが実験で明らかになっている>

<体の準備が整ったら、最後の引き金が風況や気圧で、最適な気象条件が整ったときに出発するよう遺伝的にプログラミングされている>

<渡りの目的地や方位も遺伝的に決まっており、長距離を一気に渡る鳥や、短距離を渡っては休みを繰り返す鳥がいる>

<ヨーロッパでのレーダーを使った調査では、季節や渡る時期によって異なるが、渡りの時に飛ぶ高さは、概ね地上1500mまでと考えられている>

<シギ・チドリ類の多くは、幼鳥が巣立つと親鳥が先に渡りを開始、幼鳥は体力を得た後、群れで渡りを開始する。つまり異なる年齢ごとの群れで渡る>

<一方、秋の渡りでは、上記のシギ・チドリ以外の多くの小鳥、サギ類、猛禽類などが年齢とは無関係に群れとなって渡ることが判っている>



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




近所の公園にシベリアなどで繁殖活動を終えたアオアシシギ18羽が渡来してきました。

日本の渡り鳥観察ガイド(文一総合出版)から「鳥はいつ渡るのか」を紹介しましょう。<・・>が一部省略した引用部

<鳥にとって、繁殖と並んで大きなエネルギーを使うイベントは「渡り」と「換羽」だ>

<「繁殖」「渡り」「換羽」は、同時に二つ以上できないので、鳥たちは最適な順番でこれらを行うよう進化してきた>

<いつ渡るかは,ほかの生活史のイベント(繁殖、換羽)との兼ね合いで進化的に決まっている>

<短期的には、鳥たちは自分のコンディションといった内的要因だけでなく、天候などの外的要因も加味して渡りの時期を判断している>

<昼間に比べて大気の状態が安定し、方位を確認できる星座を視認できることから多くの鳥が夜間に渡りを行う>

<短距離の渡りをするシギ科の鳥(ハマシギ、タシギなど)は、長距離の飛翔に重要な風切羽が換羽してから渡る。つまり換羽の進行具合が渡りの時期を決める>

<一方、長距離の渡りをする鳥(アオアシシギ、キアシシギ、トウネンなど)は、繁殖地で換羽を進めるよりも食物の豊富な越冬地で換羽を始めるのが合理的なので換羽の前に渡る>・・・つづく



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




近所の公園の杭の上でミサゴが休憩していると、トビの若鳥が飛んできて上空から威嚇しはじめました。

図鑑(日本の野鳥590・平凡社)によればトビの体長はオス59cm、メス69cm、翼開長157~162cm

一方ミサゴの体長はオス64cm、メス74cm、翼開長155~175cm

体長はトビが長く、翼開長はミサゴが上回っているようです。

トビの威嚇を受けたミサゴが飛び出し、トビが追跡。下の写真で翼開長の違いが判りますね。

英国の野鳥図鑑(collins bird guide)にはヨーロッパに分布するトビとミサゴが記載されています。・・・ミサゴの翼がトビよりも長いことが良く判るシーン。

その野鳥図鑑でトビ( black kite) の全長は、オス48cm、メス58cm、翼開長130~155cmと日本のトビよりも小さいのです。・・・トビがミサゴを執拗に追いかけますが

同じくミサゴ(osprey)は、全長オス52cm、メス60cm、翼開長152~167cm。これも日本のミサゴよりやや小さいですが、トビよりはかなり大きいのです。・・・ミサゴは逃げるだけ

従ってヨーロッパでは体の小さなトビが大きなミサゴを威嚇し追尾するシーンを見ることは無いのかもしれません。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




繁殖地がカムチャッカ半島やシベリア東部というキアシシギが大阪市内の干潟に渡来してきました。・・・キアシシギ8羽の飛行

多くの渡り鳥が生まれてから数か月で渡りを完遂するのは、遺伝的に決まっているという仮説があります。日本の渡り鳥観察ガイド(文一総合出版)から鳥の渡りについて紹介しましょう。<・・>が引用部

<この仮説は長く実証が進んでいなかったが最近になって渡りをコントロールする遺伝子の特定が始まっている>・・・キアシギには翼帯や尾羽の斑がありません。

<しかし、渡りの方角や目的地が遺伝的にプログラムされていても、それだけが頼りではないだろう>・・・着地

<古典的に明らかにされているのは、渡り鳥は地磁気、太陽や星座の位置を用いて渡る方角を定位しているらしい>・・・飛び出し

<さらに渡り鳥は経験によっても渡りの時期やルートを修正できる能力がある>・・・コサギの威嚇で飛び出したのか

<たとえばスペインとアフリカ大陸を行き来するトビ92個体の春明合わせて362回渡りを解析した研究がある>・・・アカアシシギと

<その渡りルートは、長い年月をかけて徐々に修正され、短期間で渡りを終了できるようになっていた>・・・左の2羽はムクドリ

<このことは渡り鳥が地形や気象現象といった渡りに最適な条件を経験によって学習していると考えられる>・・・休憩するキアシシギ8羽



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




6月から7月の2か月間は野鳥の端境期です。そこで今年の春、佐賀市東よか干潟で撮影した野鳥写真の中から干潟に渡来することが少ないコシャクシギ(全長30cm)の紹介です。・・・下の写真の中央付近にいます。

日本の野鳥590・平凡社によると、コシャクシギの繁殖地はシベリア北部の狭い地域。・・・中央やや左、やや小型で前を向いているのがコシャクシギ。

越冬地はオーストラリアとニューギニア。・・・ダイゼンの前、クチバシの短いのがコシャクシギ。ダイゼンはクチバシが短いチドリ科の鳥です。

全般的にクチバシが長いのがシギ科の鳥で、クチバシの長さでトップを争うのが下の写真のダイシャクシギ。そのすぐ下にピントが外れたコシャクシギ。周囲はチュウシャクシギ。

アメリカの野鳥図鑑(shorebirds)にも日本の図鑑(日本の野鳥590・平凡社)と同じ生息域が記載されています。・・・コシャクシギの周囲にいるチュウシャクシギが目を覚ましクチバシが見えました。

チュウシャクシギとはクチバシの長さ、体長、体色も違います。

クチバシを除いた体長はダイゼンと同じくらい、遠くから見た体色は薄黄色。

アメリカの野鳥図鑑(shorebirds)には、アメリカ大陸に分布するコシャクシギとよく似たeskimo curiewとupland sandpiperが記載されていました。・・・短いクチバシで羽繕い

アメリカ大陸におけるコシャクシギの亜種と恩われるので、eskimo curiewはエスキモーコシャクシギ、upland sandpiperはアメリカコシャクシギと命名すべきでしょう。・・・後方を警戒



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




近所の公園の枯れ木に全身褐色のムクドリ集団が止まっていました。その中にやや小型で白黒模様の1羽が混じっています。・・・左に飛び出した白黒模様の1羽

ムクドリ集団もすぐに一斉に飛び出し、白黒模様の1羽と一緒に近くのナンキンハゼに止まります。

そのあとナンキンハゼのテッペンに移動した白黒模様の1羽は、ムクドリより小型のコムクドリですね。

手元の図鑑(日本の野鳥590・平凡社)の分布地図によれば、コムクドリの繁殖地は日本と樺太南部、千島列島という狭い地域です。

越冬地はフィリピンとボルネオ島北部。従って世界中でコムクドリを観察できるのは上に挙げた地域のみです。

英国の野鳥図鑑(collins bird guide)のムクドリ( Starling )科にはホシムクドリ(common Starling )を含む3種が掲載されています。

そこにはムクドリ(White-cheeked Starling )やコムクドリ(Chestnut-cheeked Starling)はありません。

ちなみに最近都市で生息数が増えているムクドリは、日本と朝鮮半島(留鳥)および中国(北部で繁殖、南部は越冬地)だけに生息。

また米国の図鑑(field guide to the birds of north america)のムクドリ( Starling )科にはホシムクドリ(european starling)だけでした。・・・欧米のバーダーが来日すれば何としても見てみたい野鳥の一つでしょう。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




2日前、近所の公園にアカアシシギ(全長27cm)が渡ってきました。最近読んだ「日本の渡り鳥観察ガイド・文一総合出版」から鳥はなぜ渡るかを紹介しましょう。・・・<・・・>が引用部分

<多くの渡り鳥は、とてつもない長距離を毎年律儀に渡る。途中で危険な目にあうことも日常茶飯事なはず>・・・日本に渡来するアカアシシギの繁殖地は沿海州、樺太など

<なぜ危険を冒してまで渡るのか。それは渡りによって得られる見返りがあるからに他ならない>・・・アカアシシギの繁殖地から大阪までの距離は1500~2000kmくらいか

<天敵やライバルの少ない場所に行ける点も考えられるが、渡りによって生存や繁殖に有利な気候や食物を得ることができるからと考えられる>

<渡りを駆り立てるポイントは食物や気候であるという説は、高緯度地方の猛禽類や種子食の鳥類の移動をうまく説明できる>

<彼らは気候の厳しい年や、食物資源が少ないときだけ渡りをするから>

<いつ、何を目印にして渡るのかは、まだはっきりとは解かっていない>

しかし<1.脂肪蓄積量などの生理的要因 2.日長時間 3.風の状況 4.気圧でいつ渡りを始めるかを決めているらしい>

<一方、渡りの目印(方角や距離など)をどのように判断しているのかは、まだ完全には解き明かされていない>・・・このアカアシシギも数千キロを渡ってきたのでしょう。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




6月から7月の2か月間は野鳥の端境期です。そこで今年の春、佐賀市東よか干潟で撮影した野鳥写真の中からダイゼンです。

手前の白黒模様がダイゼン、その向こうはチュウシャクシギ、オオソリハシシギなど

ダイゼンは白黒模様、英語名は grey ploverで 直訳すると灰色チドリ。繁殖時期には腹部が次第に黒くなります。

チュウシャクシギ(チドリ目シギ科)と比べ、クチバシが短いのがダイゼンなどチドリ目チドリ科の特徴

ダイゼンの飛び出しを後ろから。・・・尾羽の先端部には小さな黒斑があります。

手前にダイゼン3羽が飛行。・・・脇羽が黒いのがダイゼンの特徴。腹部に黒斑があっても脇が黒くないのはハマシギ。

ユリカモメとダイゼン

ダイゼンの飛行姿。胸から腹部にかけての黒がなく、翼の付け根部分が黒い。

中には完全な繁殖羽(顔、喉、胸、腹まで黒)となった個体もいました。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




6月から7月の2か月間は野鳥の端境期です。そこで今年の春、佐賀市東よか干潟で撮影した野鳥写真の中からムナグロ(全長24cm)を紹介しましょう。・・・ダイサギ頭部の先にいました。

図鑑(日本の野鳥590・平凡社)によれば<ムナグロは乾燥した場所を好み、淡水域に多い>とあります。従って、東よか干潟に渡来するシギチドリの仲間では少数派のようです。・・・下の写真の中央部分

ムナグロは、額から(喉、胸、腹部の)黒色部に沿って続く、白又は淡い黄褐色の帯が目印となり、遠くからでも識別できます。・・・最初の写真参照

ムナグロの冬羽は<頭部から上面にかけてが黄褐色と黒褐色の斑模様となり、体下面の黒色部は淡い黄褐色となる>ので、夏羽とは見た目がかなり異なるようです。

英語名はpacific golden plover。太平洋地域に生息する(体が)金色のチドリ。確かに全体的に金色に見えるかも。

後ろ向きのムナグロ。周囲はオオソリハシシギ、ダイゼン、チュウシャクシギ、メダイチドリなど。

飛び出しました。・・・1番上はソリハシシギ、2番目が黒斑に沿った白線が目立つムナグロ、3番目オオソリハシシギ、4番目は脇が黒いダイゼンなど。

ハマシギ、サルハマシギ、オバシギ、コオバシギも写っているかもしれません。

下の写真の上部4羽のうち、左右端部で飛行するのがムナグロ。左から2番目はオバシギか。3番目はダイゼン、4番目はオオソリハシシギ。5番目色が不鮮明なのでムナグロの幼鳥かも。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




6月から7月の2か月間は野鳥の端境期です。そこで今年の春、佐賀市東よか干潟で撮影したホウロクシギ(全長63cm)の2回目です。・・・6羽ともホウロクシギ

4羽のホウロクシギ

5羽のホウロクシギと2羽のチュウシャクシギ

手前はチュウシャクシギ、向こうがホウロクシギ。大きさは違いますが体色がよく似ています。

シギの仲間で最も美しいと思うホウロクシギ翼下面の模様。

翼の上面にも複雑な模様があります。

広がった尾羽の模様がまた美しい。

真横を通過するホウロクシギ。ダイシャクシギ(昨日紹介しました)なら翼下面が白色ですね。

翼の下面にある複雑な模様は、この角度から見ても美しいと思います。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




6月から7月の2か月間は野鳥の端境期です。そこで今年の春、佐賀市東よか干潟で撮影した野鳥写真の中からホウロクシギとよく似ているダイシャクシギ(全長60cm)を紹介しましょう。

ダイシャクシギの翼下面は白。これで両者の識別ができます。

ダイシャクシギの背中央部も白。これもホウロクシギと違います。

下にいるのはダイゼン、ムナグロ、オバシギでしょう。

胸から腹部にかけて真っ黒のダイゼンの上を飛ぶダイシャクシギ。

後方がホウロクシギ、前方はダイシャクシギ。

両者の背中と翼下面の白色部が違いますね。

チュウシャクシギ(全長42cm)の向こうに体の大きいダイシャクシギ2羽。

ダイシャクシギ2羽とチュウシャクシギのクチバシ比べ。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




6月から7月の2か月間は野鳥の端境期です。そこで今年の春、佐賀市東よか干潟で撮影した野鳥写真の中からホウロクシギ(全長63cm)を2回にわたって紹介しましょう。

シギの仲間で最大のホウロクシギのクチバシは長い

ホウロクシギ翼下面にある淡褐色の模様が美しい

美しい翼下面を一杯に伸ばしたホウロクシギ

翼上面と背中は黒褐色

尾羽を広げて飛び出し

やはり下から見た褐色斑が美しい

頸から脇、後方にかけての褐色模様も美しい

下腹は、ほぼ白。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




近所の公園のナンキンハゼにムクドリ(全長24cm)の集団と一緒に1羽の黒っぽい小型野鳥が飛んできました。

小型野鳥は、頭部が白く翼の下面と脇から腹部も白いのでコムクドリ(全長19cm)でしょう。

図鑑(日本の野鳥590・平凡社)には<頭部から喉にかけて淡いクリーム色、頬から耳羽後方に茶色の斑がある>

<翼は緑色や紺色の光沢がある黒色。中雨覆は白、初列風切の基部に白斑がある>

<腰や下腹から下尾筒までは淡いクリーム色で短い尾は緑色光沢のある黒色>

背と肩羽の紫光沢が弱いのでまだ若い鳥のように見えます。

図鑑にある<脇側から脇腹は灰黒色>部分は、翼基部の白とクッキリ分かれていますね。

三列風切と尾羽は、カモの翼鏡に似た金属光沢のある黒緑色。

翼を広げた後方から見ると、白い上尾筒、三列風切と尾羽の金属光沢が良く判ります。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




シギチドリは、7月中旬頃から大阪市内に渡来する記録があり、今日もそれを期待して近所の干潟に行ってみるとカワウの横にちゃんといるではありませんか。

カワウにいじめられて飛び出しました。

尾羽と背中の白色部分からアオアシシギでしょう。

水面スレスレを飛行しています。

背中の白色部分は肩の辺りまで続いていますね。

干潟の上を着地ポイントを探して飛び回って。

どうやらポイントを見つけたよう。

カワウの横のポイントに

もうじき着地



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ