千一夜第2章第455夜 渚の想い出6 メバル爆釣

2011-11-19 22:57:35 | 釣行回顧録

2011.11.19(土)

かれこれ15~6年も前のこと。当時船を持っている友人が居て、いや正確に言えば彼の義父さんが持っていて、毎週のように船釣りをご一緒させてもらっていた。彼の義父さんとも親交が出来、彼が都合が悪い時でもお呼びが掛かり、2人だけで出港したりもしていた。その義父さんも10数年前に亡くなり、一緒に船釣りをしたのは僅か数年のことだった。彼もその後、行き方知れずとなり、今では船釣りの想い出だけが残っている。

真冬のとある休日の早朝、小雪交じりの夜明け前は身体も凍てつく。こんな日は普通の人ならまだ温かい布団の中だ。防寒着を着ていても足先や手先は感覚が無くなるほど冷たい。

この日は彼と彼の義父さん、彼の部下と私の4人で出港し、笠戸島の大城下の岬を目指した。釣り場に着いても強風のため船を安定させることは困難で、エンジンをかけたままの流し釣りである。船長の義父さんも舵を切りながら竿を出す。岩場の前では船先が180度回る。彼の義父さん、実は外国航路の大型船舶の船長さんだったそうで、我々も船の操舵には絶対の信頼を寄せていた。海上保安庁の人も最敬礼していたという逸話もある。

この日は胴付きの鏑釣りで餌は附けていない。仕掛けを落とすと直ぐにアタリがあった。それもかなり強いアタリである。それもそのはず、20cmオーバーのクロメバルが1回で2~5尾揚がるのである。手先は冷たさで痺れて感覚は無いが、ダークホースばりの真っ黒な鎧を纏ったようなクロメバルの鰭で手を刺された時の痛さったらない。痛さに耐えながらそれでも仕掛けを落とす。あっと言う間に2桁のメバルを釣り揚げる。

船長の義父さんは舵を切りながら竿を出していたが、船縁に立て掛けていた船釣り用の短い竿が、メバルに引っ張り込まれてあっと言う間に海中へ。かなり悔しがっていたがどうにもならない。やはり数尾のメバルが付いていたと思われる。竿もメバルも惜しかったなあ。

朝6時~9時までの3時間の釣行だったが、後にも先にもこんな爆釣は初めてだった。釣行後、義父さんのお宅で頂いた熱燗とメバル料理の味は今でも忘れられない。

【11月19日過去の釣行記録】
・2005年庄の浦港防波堤、17:00~22:15、中潮、釣果=5人でメバル6・アジ5・クロ1・ソイ2・アナゴ4

【この日の釣り情報】
・2004年上関港防波堤、昼間、小潮、釣果=35cmカレイ

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コメント (2)
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