千一夜第2章第454夜 渚の想い出5 初大物

2011-11-17 20:15:23 | 釣行回顧録

2011.11.17(木)

初めての釣りのことは覚えていないが、七夕の時に立てる笹を削いだような竿だったことはうる覚えに覚えている。従って真っ直ぐな竿ではなく、節も付いていてごつごつしたものだった。竹竿の先に糸を直結して浮きと錘、針を付けた簡単なものだ。その竿を持って川にハヤやフナを釣りに行ったものである。餌は畑を掘って出てきたミミズや、ちょっと豪華に酒の粕である。小学低学年の頃だったと思う。

親父は継ぎ竿の立派なものを数本持っていたが、私には触らせてもらえなかった。布袋に入っていて、口は布の紐で縛ってあった。後年、その竿を使った記憶はあるが、何時しか忘れ去られ、何処へ行ったか解らなくなった。

私にとっての海釣りの最初の想い出は、小学生高学年のこと。高学年になって初めてリール付きの投げ竿を買って貰った。この時ばかりは嬉しくて直ぐに海に出掛けたのを覚えている。釣果の程は全く記憶に無いので、恐らくボウズだったのだろう。

初めての大物を釣り上げたのは、近所の上級生たちに誘われて、徳山市(現周南市)の居守海岸に釣りに行ったときのこと。余談になるが、居守海岸には1953年開場の徳山市競艇場があるが、小学校に上がる前には祖父に連れられてよくボートレース場に来たのを思い出す。ボートが走っているのを見た記憶は殆ど無いが、おやつを買って貰うのが楽しみだった。父母も祖父の意向には逆らえず、私が祖父に連れられてボートレース場に行くのは公然のことだったし、私も喜んで付いて行ったものだ。

さて、その時の大物とはチヌだった。それは殆ど出会い頭のようなヒットだった。仕掛けを投げ終わって、ラインを少し巻き戻している時にいきなりガツンと来たもの。そのままラインを巻き戻して、手前でチヌを見た時には吃驚だった。おそらく30cm程度のものだったと思うが、日頃、川でハヤやフナを相手にしていたので、チヌのような大物には出くわしたことも無く、ただただ吃驚するばかりである。当時は魚の名前さえ知らず、小学生の私にとっては兎も角大物だった。

この1尾だけで大満足し、諸先輩たちを置き去りにし、急いで家路に着いた。帰宅すると父母に自慢げに見せたが、この時初めてチン(チヌ)だと解った。その夜、初めて自分で釣った魚を刺身で食したのだった。これで海釣りに嵌ったと言う訳でもないが、この時を境に川には釣りに行かなくなったと思う。

【11月17日過去の釣行記録】
・この日の釣行記録はありません。

【この日の釣り情報】
・2006年新日鉄波止場、05:30~15:00、中潮、釣果=25~28cmカレイ7・タコ他

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コメント (2)
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