氣まぐれ剣士の言いたい放題

氣まぐれ剣士が剣道その他を思うままに書いています。
一度のぞいてください。

768 金の言葉 銀の言葉

2010-02-26 15:22:06 | Weblog
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768 金の言葉 銀の言葉

「プチ紳士・プチ淑女探せ!」運動をされている志賀内泰弘さんが製作された「金の言葉 銀の言葉」の日めくりカレンダーを読んだ群馬県高崎市立塚沢中学校の3年5組のみなさんからの便りの一部だそうです。

◎Sさんが選んだ言葉

「すべてのことに感謝します」

私は今まで毎日を何げなくすごしていた。
だけど思い返してみると、今、文字を書くことができるのは先生が教えてくれたら。毎日きれいな服を着ることができるのは、親が洗ってくれるから。毎日笑ってすごせるのは、信用できる友達がいるから。こうやってみると、自分はいろいろなことに感謝しなくちゃいけないんだと思った。


◎Uさんが選んだ言葉

「人は知らなくても天は知る」

私は部活の部長をしていて部のために自分にできることを考えていました。
それなのに先生も部員も気づいてくれず、私は先生に注意されてばかり。
私だってがんばっているのに…。母に相談すると、
「神様はきっとがんばっているところを見ていてくれるよ」と言ってくれました。この言葉で自信を無くした私の心に光がもどりました。


◎Tさんが選んだ言葉

「言訳だらけの人生を、今日で卒業」

この前、塾があったときのこと。まだ部活が終わっていなくて、部活が終わって塾に直行した。すごく疲れていて、授業中に少し寝てしまった。
授業が終わった後、先生に、「寝ていたでしょ」と言われたので、「だって部活で疲れていたんですよ」と言った。そしたら、「部活を言訳にするヤツはみっともない」と言われてドキリとした。その通りだと思った。


◎Hさんが選んだ言葉

「見返りを期待しない」

選んだ理由は、この言葉にとっても感心したからです。私の周りに親切な人はたくさんいます。でも、その人は、自分で見返りがほしいからやっているのではなく、当たり前だからやっているだけだと思います。困っている人がいるから助ける。弱者に席をゆずる。やっている人は当たり前だからやっているだけ。
その人にとってそれは当たり前のことなんです。


◎TTさんが選んだ言葉

「『ありがとう』を探そう!」

土・日曜日になると自分より夜遅くに寝るのに、自分より早く起きておにぎりを作ってくれる。そして、練習場まで送っていってくれる。野球で使う道具を嫌がらずに一生懸命働いて買ってくれる。今まであまり言わなかったけれど、今度言ってみようと思う。「ありがとう」と。


中学生だっていいこと言いますね。大人も負けちゃいられませんね。本当は子供だって、大人だって、総てを知っているかもしれませんね。ただ生まれてくるときに、記憶を消してくるだけで。だから本当の自分を思い出すだけでいいんですね。

767 トマス モア

2010-02-23 18:23:09 | Weblog
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767 トマス モア

名著『ユートピア』の著者としても知られるトマス・モアは、十六世紀のイギリスの政治家でした。

深い学識と優れた指導力、人望のため、国王ヘンリー八世から首相に任命され活躍します。

しかし、彼は王が皇后を離婚しその侍女を后にしようとしたことによって
突然に失脚します。他の政治家が皆、王の機嫌をとって賛成したのに対して、
一人だけ反対をとなえたからです。

ヘンリー八世は、賛成しなければ、公職を追放するどころか、死刑に処するとトマス・モアを脅しました。

しかし、それでもトマス・モアは決して自分の信念をまげません。
国王は、トマス・モアに業を煮やしました。

国民が敬愛してやまないトマス・モアに、国王はすぐには刑の執行を命じられなかったのです。そのため十五か月もの間モアを幽閉し、離婚に賛成するように説得を続けたのです。

ある時には、モアの最愛の妻アリスが訪問して涙ながらに説得しました。
「私には、不思議でなりません。いつも賢明に振る舞い、寛容で、物事の判断を誤ったことのないあなたが、なぜ今度だけこのように頑固なのですか。この国の司教様や貴族のすべてが承知なさったことを、なぜ、あなたが承知してはいけないのですか。ただ一言、陛下にイエスとおっしゃれば、また元のようにチェルシイで楽しい生活が送れますのに……。」
 
トマス・モアは妻のこの哀願には心揺さぶれながらも言うのでした。
「アリスよ。チェルシイであなたと何年ぐらい楽しい生活を送ったかね。言ってごらん」
「もう、二十年ぐらいですわ、多分」

「そう、二十年、長いようで短かったね。おかげで楽しかった。本当にありがとう。だがね、アリス、私が家に帰れるとして、後もう幾年いっしょに暮らせるだろう。
 仮にもう千年幸福な生活が送れるとしよう。だが、その幸福が悪い商人が利益を得るようにして手に入るものなら、そのはかない千年のために永遠の幸せを失うことになるのだよ」
 
モアは、獄中で絶えず祈り、黙想し、また書きものをしていたそうです。
そして処刑の日も、少しも平常心を失わず、穏やかな表情で死刑台に登って行きました。

首切り役人が顔をこわばらせてブルブル震えているのを見て、いつものように冗談まで言いました。

「さあ、勇気を出したまえ、心配しないで、これは君の仕事なんだからしっかりやるんだよ。私の首は短くて猪首だから、切りそこなわないように頼むよ。一太刀でスッパリとやってくれたまえ」

彼は誰も憎むことなく、不満ももらすことなく、まわりの人を労わりながら、
天国に召されていきました。

トマス・モアが書いた『ユートピア』という本には、次の言葉が出てきます。
「天が癒すことのできない悲しみは地上にない」
神様の愛に満たされていた彼の心は死を前にしても癒され平穏でした。
彼は永遠なるものを見つめていたのだと思います。

ちなみに、ますます横暴になったヘンリー八世国王は自分に反対する者を次々
と処刑し、火種となった新しい后(きさき)も処刑。

その後に次々と迎えた后たちもほとんどが、離婚されたり処刑されたりしています。

一方、トマス・モアは1935年にカトリック教会に聖人として認められました。
聖トマス・モアとして、いまも世界中の人の尊敬を集めています。

確か、学校でトマス・モアのユートピアは聞いたことのあるような氣がしますが、処刑されたとは知りませんでしたね。

ヘンリー8世のように、権力を握るとみなさん独裁者になるようですね。1回だけでもいいから、独裁者になってみたい氣もしますが・・・。

766 埼玉から石川へ

2010-02-19 13:59:22 | Weblog
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766 埼玉から石川へ

新聞に載っていたお話です。今ちょうどシーズンである受験のお話です。

 ◇埼玉から石川へ女子中生、試験開始10分前に到着◇

埼玉県の女子中学生が先月17日、石川県輪島市の日本航空石川高校の推薦入試を受けようと列車で会場に向かう途中、大雪の新潟県で立ち往生してしまった。

試験をいったんあきらめかけたものの、親子で吹雪の中を真夜中にヒッチハイク。大型トラックの運転手が行き先を変更して乗せてくれたおかげで試験開始10分前に会場に到着でき、見事に合格した。

航空自衛隊のパイロットになるのが夢という中学生は
「応援してくれた人のためにも夢をかなえたい」と喜んでいる。


何とも素晴らしい話ですね。
このトラックの運転手さんは神戸に行く予定がこの親子の受験の話を聞き、自分の仕事よりも目の前の困っている親子の頼まれ事を優先したのです。

 学校に着くとお母さんはこの運転手さんに
「 本当にありがとうございました必ず御礼をしますのでご連絡先を教えて下さい 」

 運転手
「 俺にも中3の息子がいるからお母さんの気持ちはよく分かる、俺のことはいいから早く試験場へ( 子供に向かって)いいか、必ず合格するんだぞ!
合格して親孝行するんだぞ! 」


なんかこの運転手かっこいいですね。最初は金沢までならということでOKしたのですが、結局は輪島まで送って行ったそうです。見捨てて置けなかったのでしょうね。

なんと試験の小論文の題目は、「いままでで一番感動したこと」だったそうです。勿論この中学生は、運転手にお世話になって受験会場まで何とかたどり着いたことを書いたそうです。これ以上のお話はありませんね。

そのせいかどうか分かりませんが、この中学生、見事に合格したそうです。良かったですね。

お母さんもすごいですね。ヒッチハイクでも何でも、なんとしてでも行くという強い信念がなかったら多分実現しなかったでしょうね。

高校側も、この話を聞いて、運転手を見つけ出したそうです。

今回は、とてもほのぼのとするいい話ですね。受験生のみなさん、最後まで諦めずに氣愛で頑張って下さいね。





765 運氣をつかむ

2010-02-17 09:31:10 | Weblog
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765 運氣をつかむ

本日は、プロ野球の超大物ルーキー、菊池雄星選手を育てた花巻東高等学校硬式野球部監督、佐々木洋さんのお話です。

私はずっと「おまえは運がいい、運がいい」と言われ続けているんですね。
「菊池を獲得できて運がいい」とか「棚ボタで選抜に出て準優勝した」とか言われてですね、前は「俺だって努力しているんだ」とムッとしていました。

でも最近、運というのは、運をつかむために自らをコントロールしている人のもとにしか来ないんだなと分かって、素直に喜べるようになりました。

では自分の何をコントロールしているかというと、1つは先ほどの言葉です。

2つ目は一緒にいる人。親は選べませんが、友人は選べますよね。あるいは私が国分先生に会いたいといって、自分の意思で誰にでも会いに行って刺激を受けることができるわけです。

3つ目が表情、態度、姿勢、身だしなみ。2つ目にも通じますが、チャラチャラした格好をしている子はやはりそういう友達と一緒にいます。

また野球でも逆転されてシュンとしたり、点を入れて大騒ぎしているチームにはあまり脅威を感じないんですね。

逆に負けている時に笑顔でファイティングポーズとかが出るチームって怖いなと思う。

特に監督が不安になったりすると一瞬でチーム全体に伝染しますから、表情、態度のコントロールは常に心掛けています。

そして最後はやっぱり感謝と謙虚さですね。とにかく敵をつくらず、味方をつくることが運を呼び込んでくると思います。

例えば、うちのチームは宿泊したホテルから帰る時はすごくきれいに掃除させるんです。
甲子園の時もホテルの方が
「花巻東の使った後はベッドメイクが要らないくらいきれいにしてくれた」

と喜ばれまして、ホテルの人たちが球場までわざわざ応援に来てくれたりしたんです。

彼(菊池雄星選手)は例えばゴミが落ちているのを見ると「神様が自分を試している」と思うと話していました。そうやって、いつも神様が自分を見ていると思っているんです。

それから私が前にうちの選手たちに
「成功している会社の社長さんの家を探っていったら一つだけ共通項があって、どの家もトイレの蓋が閉まっていたらしい」
と話したら、どこに行っても蓋を閉めて回っています(笑)。

もしも、態度が横柄だったり、悪口ばっかり言っているチームは人がどんどん遠ざかっていきます。

謙虚にしていると味方が増え、その人たちに感謝の気持ちを伝えると、さらに応援してくれるようになる。

何をやってもツイている人と、何をやっても空回りする人の差はこの4つではないかと思っています。


なるほどそうですね、お前は運がいいといわれると、そうかもしれないが、努力もしていると、反発したくもなりますよね。
でも、自分をコントロールできる人にしか運はめぐってこないということが本当に腑に落ちれば、運がいいといわれても素直に喜べるかも知れませんね。

小生は、絶対運がいいと思いますね。ちょっといい話を読んでくれる皆様がいっぱいいますから。

764 笑顔力

2010-02-15 11:05:59 | Weblog
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764 笑顔力

『笑顔力』の著者、諏訪ゆうこ先生さんのお話です。

ゆうこ先生自身、離婚がきっかけになり、自分を見つめなおしていたときに、自分は何も学んで来てこなかったと深く反省したことがあったのだそう。

自分には何もない……。

それで学び始めたのが、笑顔。そして笑顔を練習するうちにドンドン自分が変わってきたのだとか。その話をたまたま縁があって幼稚園で話した。

するとすごく喜ばれて、また別のところで頼まれた。以来、6年間、口コミだけで広がり、全国の企業からのラブコールをうけて、笑顔研修で飛び回っています。いまや笑顔のカリスマです。

ゆうこ先生はこう言ってました。
「人生において、変えてはいけないものと、変えなくてはいけないものがあると思うのですが、変えてはいけないものは絶対、笑顔。でも、その笑顔の大切さをどう伝えていくか、その表現方法は日々考えて毎日変えています」
笑顔の大切さを伝えることが彼女の使命感にまで高まっているのです。

さて、そんなゆうこ先生にも、どうしても笑えない日というものがあったのだそう。生きていればいろんなことがありますもんね。笑顔で人生変わるよ。笑顔って大切だよって研修しなければいけないのに、自分が笑えない。

そんなときに、彼女のお友達の写真家が撮った、戦地の子供たちの写真に出会います。その子供たちの表情を見て、彼女は衝撃を受けます。
地雷が埋められていて、明日死ぬかもしれない子供たちが、今まで見たこともないような素晴らしい笑顔をしている。

「なんで君たちはそんなふうに笑えるの?」
「なんで君たちはそんなふうに笑えるの?」
「なんで君たちはそんなふうに笑えるの?」

その写真家の方が聞いたら、子供たちはこう答えたんだそうです。
「明日、死ぬかもしれないから」
「明日、死ぬかもしれないから、明日も生きたい……って、毎日夢みてる。その夢にみた明日が今だから、幸せだから笑ってるの」

以来、ゆうこ先生は、どうしても元気がでないとき、この写真を見て、笑顔のスイッチをONにしてるのだとか。

今日は夢見た1日だから
SMILE!


戦地の子供たちは、スゴイですね。逞しいです。大人には考えられないですね。
戦争っていうのは、生きていることが、本当に素晴らしいことだということを教えているのかも知れませんね。

生きているのが当然、食事があることが当然と思っている我々に素晴らしい氣づきを与えてくれますね。

以上

763 炭の話

2010-02-11 08:09:12 | Weblog
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763 炭の話

今回は隅に置けない炭の話です。
5年前中越地震が起こり、その時に報道され全国的に有名になった地域に
山古志村があります。この村は、鯉の養殖が盛んなところでして、その鯉に
使われていた薬(劇薬)から話が始まります。

十日町に住むSさんは、趣味で鯉を飼っていました。その鯉が急に鯉ヘルペス
に罹ってしまったので、山古志の友人である鯉の専門家から薬を分けてもらい
ました。よく知っている仲なので、あの栄養剤で有名なリポビタ○Dの容器に入れて家に持ち帰りました。

帰宅後、テーブルの上に容器を置いておいたら、奥さんが知らずに冷蔵庫の中
に入れてしまったのです。数日経過、そんなことを知らない旦那さんが帰宅、
咽が渇いていたので、冷蔵庫を開けたら目の前にリポビタ○があったので、
キャップを開けひと口! 

あまりものマズサで窓から庭の芝生の上に吐き出し、すぐに口をすすぎました。
しかし、劇薬です。口の粘膜から徐々に体内に入り始めたようで、だんだん気分が悪くなってきました。

その時吐き出した芝生を見たら真っ白に変色しているではありませんか!これを見て事の重大さに気づき近くの病院へ。しかし、その日は休日、若い医師が一人で、今まで劇薬を口にした患者を診た経験がありません。

医学書を見て探しますがよく分かりません。そうこうしているうちに意識が薄れてきます。その時、看護師があの松本サリン事件を思い出し、すぐに電話をかけ、松本の病院まで救急車で搬送することになったのです。

病院に到着。「さあ、その処置は?」 何と、炭を水で溶いて飲ませたのです。
そしてその時先生は「大変危ない状態です。残念ですが、もし助かったとしても植物状態でしょう」と診断されたそうです。 

ところが、炭が毒を吸収してくれたのでしょう。数日で意識を戻して、めでたく退院。今ではすっかり元気を取り戻しておられます。この話を聞いた時は炭の力を思い知らされました。

炭ってスゴイ!そういえば、ホメオパシーでやはり炭(カーボベジ)があり、
なんとそのキーワードは「蘇生」なんです。そして、動物も体調が悪くなると
焚き火の後の消し炭を食べに来ると猟師の人から聞いたことがあります。

21世紀は炭素の時代とも言われています。人間も元々は炭素。原点に返る時代に来たのかもしれません。


すごいですね、炭にそんなすごい力があったとは知りませんでした。自然の力を侮ってはいけませんね。

762 裸でも生きる

2010-02-08 16:47:19 | Weblog
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762 裸でも生きる

山口 絵理子著『裸でも生きる』という自伝エッセイからです。
そのすさまじく根性ある生き方に、驚きです。
この本の「内容紹介」から引用です。

一歩踏み出す勇気がここにある! イジメ、非行……居場所がなかった青春。
強くなりたいと入部したのは「男子柔道部」。そして偏差値40から3ヵ月で一流大学合格。

大学を卒業し、本当の現場を見たいと渡ったアジア最貧国バングラデシュ。
腐敗にまみれた国で見つけた眠る素材、出会う人々。

やがてバッグ造りで起業を決意。数々の失敗、挫折、裏切りに遭いながらも
歩みを続け、途上国発ブランド マザーハウスを軌道に乗せて各マスコミで最注目の女性の、明日へ向かう力に溢れたノンフィクション!

「途上国発のブランドを創る」。こんな突拍子もないアイデアを実現させるべく奮闘中の女性社長・山口絵理子さんの自伝エッセイです。
まだ20代半ばですが、ここまでの彼女の歩みは、まさにジェットコースターのように波瀾万丈。涙と笑いがぎっしり詰まっています。

何度号泣するような絶望的な事態になっても、つねに前を向く生き方は、いまや多くの学生や若い社会人に感動を与えています。

▼「マザーハウス」という会社名は、
山口さんが尊敬しているマザー・テレサにあやかって付けたそうです。
『裸でも生きる』という本のタイトルも、彼女がつけたのだそうですが、
それは、
 「他人にどう言われようが、他人にどう評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く。」という彼女の生きる姿勢を示すものです。

▼山口さんは「あとがき」でこう語っています
バングラディッシュで見てきた現実の中で自分の人生に最も影響を与えたものは、明日に向かって必死に生きる人たちの姿だった。
食べ物が十分でない、きれいな服ももない、約束された将来もない。
そして生活はいつも阻害され、きれいな水を飲むにも何キロも歩かなければならない。そんな人たちが毎日必死に生きていた。

そんな姿を見ていたら、バングラディッシュの人が自分に問いかけているような気がした。
「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」
他人にどう言われようが、他人にどう評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く。

それがバングラディッシュのみんなが教えてくれたことに対する私なりの答えだった。

▼たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く。
たとえ無一文になってでも・・・
たとえ人から何と言われても・・・
自分が信じた道を歩く。
しかも、みんなのために、


こんな女性が日本にもいたのですね。驚きを通り越えています。
続編では、なんとネパールでの奮闘が書かれています。
日本にいて何だかんだと言っている自分が情けなくなりますね。

みなさん、表題を見て、いやらしいことを考えた人はいませんか?小生も最初は、そう思いました。


761 はとバス

2010-02-04 11:50:39 | Weblog
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761 はとバス

「サービスの原点は“自分”がお客になること」
東京都交通局長からはとバスの社長になられた宮端清次さんのお話です。

(はとバスの社長に)就任後、現場の社員に徹底させたのは「お客様第一主義」の方針でした。鉄道などと違い、観光バスはお客様に選んでいただいて初めて成り立つ事業です。判断をされるのはお客様であり、自己満足は最大の敵になる。

そこに陥らないためにはどうすればよいか?
自分がお客になるんですよ。

これは私が東京都交通局長をしていた時の失敗を踏まえてのことでした。
私が現場へ行く時、職務乗車証があれば、都電とバスにタダで乗ることができました。だから都営交通の最高責任者でありながら、料金箱のどこからお札が入りお釣りが出てくるか、路線図や料金表が利用者にとっていかに見にくいものか、何も知らずにいたんです。お金を払っていませんから。

だから同じ轍は踏むまいと、月に3回妻を連れて、休みの日に自腹ではとバスに乗ることにしたんです。そこで自分が8,000円を払うことによって、本当に8,000円の値打ちがあるかどうかを検証できるんです。

観光バスの不満の最たるものは食事です。特に中高年のご婦人方は目も口も耳も肥えていて、一緒に乗っていると
「ご飯がボロボロ」「天麩羅が冷えてる」という愚痴や「もうはとバスなんかダメよ」という声が聞こえてくる。こっちは食事なんて喉を通りません。

一番勉強になるのは帰りの車中で、前後左右から漏れてくるお客様の生の声、呟きです。しかしこれほどありがたいものはないんです。そこをすぐに改善すればいい。

お客様の苦情、不満は宝の山であり、ラブレターなんです。
そこから逃げたらダメですよ。苦情、不満を少なくしようと思えば逆に苦情、不満を生かすこと。それが一番の近道です。

だからサービスの原点とは自分がお客になることですね。そこからお客様の立場が分かってくるんです。そこで私は幹部にも月一回、自腹でバスに乗るよう指示をしました。

しかし、「社長はたっぷり退職金をもらって天下りでここへ来てる。俺たちは賃金カットで生活も大変だ」という陰の声が聞こえてきました。

これらの社員の意識を改革をしようと思えば、まずトップが変わらなきゃダメです。周りを変えようと思えば、まず自分が変わるんです。そしてお客様の声に毎日毎日耳を傾け続けた。それが改革の出発点です。


都知事の石原さんから赤字のはとバスをナントかせいと言われて、東京都交通局長からはとバスの社長になり、一年で赤字のはとバスを黒字にしたそうです。

中には失敗も色々したそうです。経費節減で、バスの中で出すお茶の質を落としたそうです。そしたらお客から、お茶がまずくなったとクレームがでて、バスガイドが肩身の狭い思いをしている。そこで気がついたそうです。経費は節減しても、サービスの質を落としてはいけないと。

そうですね、サービスを落とせば経費削減は簡単に出来ますよね。ただそれでは、ますますお客は遠のいていきますからね。

何事も自腹を切れば、その本質が良く分かりますね。他人の土俵では何とでもいえますからね。トップに立つ人は、上から目線と、下から目線とその両方が必要かも知れませんね。まぁ、トップに立つことはありませんから、心配することはありませんが・・・。