氣まぐれ剣士の言いたい放題

氣まぐれ剣士が剣道その他を思うままに書いています。
一度のぞいてください。

693 誰が正しい?

2008-11-28 11:26:03 | Weblog
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 693 誰が正しい?

昔々、あるところに、貧しい夫婦が住んでいました。夫婦には2人の子どもがおりましたが、あまりの貧しさで、子どもに充分食べさせてやることもできませんでした。

貧しさから脱出するために、夫は1年間の出稼ぎに出ました。夫は1年間、身を粉にして激しく働き、毎月その稼ぎを送ってきたので、かなりのお金が貯まりました。

もうすぐで1年間の出稼ぎが終わるというころ、夫は無実の罪で監獄に入れられてしまいました。心配した妻は、夫に会いに監獄まで行きましたが、監獄の看守は、夫に会わせてくれませんでした。
そして看守は、「あり金を全部持ってきたら、夫に会わせてやる」と言いました。

妻は、貯めたお金をすべて持って再び監獄に行き、正直なことに、すべてを看守に渡しました。こうして妻は夫に会えたのですが、話を聞いた夫は、「俺が1年間も働い
て稼いだお金を、全部他人にくれてやるなんて!」と失望し、妻を離縁しました。

ことの一部始終を聞いていた看守は、「俺の知ったことではない」とつぶやき、大金を手に入れたことを喜び、大笑いしました。
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さて、あなたは上の話を読んで、3人の登場人物のうち、誰が一番悪いと思いますか?
夫、妻、看守。
以前、参加者20人の勉強会で、上記の話の中で「誰が一番悪いと思うか?」を聞いてみたら、次のような結果が出ました。
・「夫」と答えた人      8人
・「妻」と答えた人      3人
・「看守」と答えた人     6人
・「夫と妻」と答えた人    2人
・「誰も悪くない」と答えた人 1人

それぞれの答えに、それなりの根拠がありました。
夫が悪いと答えた人からは、「妻が愛情からやった行動に対して、離縁をするとは、ひどすぎる。」などの意見が出ました。

妻が悪いと答えた人からは、「夫が一年間働いて得たお金を、全部差し出すなんて、バカ正直過ぎる。全部差し出さなくても夫には会えたはず。」などの意見が出ました。

看守が悪いと答えた人からは、「この欲深い看守こそが、仲のよかった夫婦の関係をブチ壊したのだ。」などの意見が出ました。

夫と妻が悪いと答えた人からは、「この夫婦に起きた出来事は、すべてこの夫婦が選択した結果だ。第三者の看守は関係ない。夫婦の責任だ。」という意見が出ました。

そして、「誰も悪くない」と答えた人は、「良いも悪いもない。各人が各人の学びをしたのだ。」との意見でした。

「自分の考えが、なぜ正しいのか?」をもっと主張したそうな人も数人いました。そのまま議論が白熱化しそうな雰囲気でしたが、議論したところで、全員が同じ結論に達する事はなかったのではないかと思います。

上記のように、わずか3人の登場人物による単純なストーリーでさえ、人それぞれ、受け取り方や判断基準が違うのです。「人は皆、違う。」

面白いですね。こんなに意見が分かれるとは。民間人裁判が始まったら、やっぱり意見が分かれるでしょうね。自分が第3者なのか、当事者かでも変わってくるかも知れませんね。それぞれに言い分はありますね。
 やっぱり、誰が正しいかより、どうなったらみんな傷つかないかを考えたほうが、ハッピーになるかも知れませんね。

次回もお楽しみに。                          以上

692 お母さんと娘の会話

2008-11-26 08:18:14 | Weblog
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 692 お母さんと娘の会話

お母さんの心の豊かさを表わすようなお話です。
小学1年生の〇〇ちゃんは、お母さんに聞きました。
「お母さん、ちいさいころ、何になりたかった?」

するとお母さんは答えました。「いろいろなものになりたかったのよ。
おつかいでクリーニング屋さんに行くと、クリーニング屋さんになりたいと思ったの。
学校で勉強が楽しいと、先生になりたいと思ったの。
遠足で素敵なバスガイドさんを見れば、バスガイドさんになりたいと思ったの。
家族でレストランへ行けばウエイトレスさんになりたいと思ったよ」

「ふーん。じゃあ、お母さんの夢はかなわなかったんだね」
子どもからそう言われると、普通のお母さんならちょっと腹を立てて、言うかもしれません。
「そうよ、お母さんはあなたたちを育てるために、夢をみんな犠牲にしたのよ」
でも、そう言われて、心から喜べる子どもはまずいないでしょう。

 〇〇ちゃんのお母さんは違いました。
「じゃあ、お母さんの夢はかなわなかったんだね」
その言葉を聞くと、お母さんは首を横にふりました。

「ううん、ぜんぶ、かなったよ」
「えっ!どうして?」
〇〇ちゃんは、びっくりしました。

▼「だって、
お父さんのYシャツにアイロンを当てるときには、クリーニング屋さんになった氣がするし、〇〇ちゃんに勉強を教えているときは、学校の先生になった氣がするし、お父さんの車に乗れば、お母さんはバスガイド。それに、みんなに食事をだすときは、ウエイトレスさんになった氣分よ」
お母さんはニコニコしながら言いました。


なかなか素晴らしいお母さんですね。でも、普通はこんなに氣がきいた言葉を返せないですね。この子供はこんなお母さんを素敵だと思うでしょうね。

いかがでした。
次回もお楽しみに。                           以上

691 そのとき歴史は動いた(5)

2008-11-20 10:44:23 | Weblog
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 691 そのとき歴史は動いた(5)

17位 中岡慎太郎

  「志とは 目先の貴賤で動かされるようなものではない。
   今 賤しいと思えるものが明日は貴いかもしれない。
   君子となるか小人となるかは家柄の中にはない。
   君 自らの中にあるのだ」

 維新の時代は価値観が根底からひっくりかえることも多かったでしょうね。だから志のある人物が一杯輩出したのでしょうね。

18位 徳川家康
 
  「三河武士は宝を持ちません。
   しかし あえて宝といえば
   私に命を預けてくれる五百騎の武士(もののふ)たちでありましょう」

 やはりここでも宝は武士(もののふ)ですね。人の心をつかんでいるから、人が宝だということが分かるのでしょうね。

19位 吉田松陰

  「死して不朽(ふきゅう)の見込みあらばいつでも死ぬべし
   生きて大業(たいぎょう)の見込みあらばいつでも生くべし」

生きる覚悟も、死ぬ覚悟も、いつも命がけということでしょうか。

20位 天草四郎

  「いま籠城している者たちは来世まで友になる」

 そういえば三輪明宏は天草四郎の生まれ変わりとか言ってましたね。うそか本とか知りませんが・・・。

いかがでした。
今回で「そのとき歴史は動いた・もう一度聞きたいあの人の言葉」は終わります。
次回もお楽しみに。
以上

690 そのとき歴史は動いた(4)

2008-11-18 09:28:49 | Weblog
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 690 そのとき歴史は動いた(4)


13位 柳生宗矩

  「こうしようと一筋に思う心こそ人が誰しも抱える病である。
   この病を必ず治そうというこだわりもまた病である。
   自然体でいること。
   それが剣の道にかなう本当にこの病を治すということなのである」

 奥が深い。これが分かれば免許皆伝か?確かにほかの事を考えていると、知らず知らずに治ってしまっていたということありますね。

14位 劉備玄徳

  「大事をなすにはなによりも人をもって本(もと)となす。
   今 自分をしたってきてくれている人々をむざむざと見捨てて行けるか」

 その通りですね。本当に必要なのは、お金ではなくて人かも知れませんね。でもお金もほしいですね。

15位 黒田官兵衛

  「我 人に媚びず 富貴(ふうき)を望まず」

 理想ではありますが、現実は・・・。

16位 藤堂高虎

  「寝室を出るときから今日は死ぬ番であると心に決めなさい。
   その覚悟があればものに動ずることがない」

 さすが一浪人から32万石の大名になった人ですね。その覚悟で生きてきた人は違いますね。


いかがでした。
次回もお楽しみに。
以上

689 そのとき歴史は動いた(3)

2008-11-13 09:39:42 | Weblog
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 689 そのとき歴史は動いた(3)
8位 石田三成
「筑摩江や 芦間に灯すかがり火と ともに消えゆく 我が身なりけり」

 所詮人間は消え行くけれども・・・。

9位 武田信玄
  「上杉謙信とは和議を結ぶように謙信は男らしい武将であるから
   頼ってゆけば若いお前を苦しめるような行いはすまい。 
   私は最後まで謙信に頼るとは言い出せなかった。 
   お前は必ず謙信を頼りとするがよい。 
   上杉謙信はそのように評価してよい男である」

 さすが、男は男を知る? 謙信は敵に塩を送るだけの度量の持ち主ですね。

10位 白洲次郎
  「われわれは戦争に負けたのであって
    奴隷になったわけではない」

 いいこと言いますね。その通り。武力の強いところが正しいわけではないのに・・・。
小学生にでも分かることが、なぜ大人に分からない・・・。

11位 上杉鷹山
  「成せば成る 成さねば成らぬ何事も 成らぬは人の成さぬなりけり」

 その通りだと分かっていても、凡人の氣まぐれ剣士には耳の痛い話です。

12位 近藤勇
  「孤軍たすけ絶えて俘囚(ふしゅう)となる。
   顧みて君恩(くんおん)をおもえば涙更に流る。
   義を取り生を捨つるは吾が尊ぶ所 快く受けん電光三尺の剣 
   只将(ただまさ)に 一死君恩に報いん」

 この時代の人はみなさん死を覚悟して行動していたのですね。つめの垢でもせんじて飲まなければ・・・。

いかがでした。
次回もお楽しみに。
以上

688 そのとき歴史は動いた(2)

2008-11-11 11:38:17 | Weblog
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 688 そのとき歴史は動いた(2)

4位 坂本竜馬
  
  「日本を今一度せんたくいたし申候」

 竜馬は小生も大好きですね。純粋に日本を愛し、日本の将来像を描がき続けた人ですね。今の世の中はこのような大人物が生まれにくくなってきましたね。

5位 大和の海軍士官
  
  「日本は進歩ということを軽んじすぎた。 
   私的な潔癖や徳義にこだわって真の進歩を忘れていた。 
   敗れて目覚める。
   それ以外にどうして日本が救われるか 。
   今目覚めずしていつ救われるか。
   俺たちはその先導になるのだ。 
   日本の新生にさきがけて散る。
   まさに本望じゃないか」

若くして散ったこの人たちの分まで、我々はしっかりと生きる義務がありますね。

6位 織田信長
  
   「是非に及ばず」

 ちょっと怖い言葉ですね。信長らしいといえばらしいですが・・・。

7位 杉原千畝
  
   「私のしたことは外交官としては間違ったことだったかもしれない。 
    しかし 私には頼ってきた何千人もの人を
    見殺しにすることはできなかった。 
    大したことをしたわけではない。 
    当然のことをしただけです」

 凡人は当然のことがなかなか出来ないですね。岐阜県人の誇りですね。

いかがですか。次回も続きます。                   以上


4位 坂本竜馬
  
  「日本を今一度せんたくいたし申候」

 竜馬は小生も大好きですね。純粋に日本を愛し、日本の将来像を描がき続けた人ですね。今の世の中はこのような大人物が生まれにくくなってきましたね。

5位 大和の海軍士官
  
  「日本は進歩ということを軽んじすぎた。 
   私的な潔癖や徳義にこだわって真の進歩を忘れていた。 
   敗れて目覚める。
   それ以外にどうして日本が救われるか 。
   今目覚めずしていつ救われるか。
   俺たちはその先導になるのだ。 
   日本の新生にさきがけて散る。
   まさに本望じゃないか」

若くして散ったこの人たちの分まで、我々はしっかりと生きる義務がありますね。

6位 織田信長
  
   「是非に及ばず」

 ちょっと怖い言葉ですね。信長らしいといえばらしいですが・・・。

7位 杉原千畝
  
   「私のしたことは外交官としては間違ったことだったかもしれない。 
    しかし 私には頼ってきた何千人もの人を
    見殺しにすることはできなかった。 
    大したことをしたわけではない。 
    当然のことをしただけです」

 凡人は当然のことがなかなか出来ないですね。岐阜県人の誇りですね。

いかがですか。次回も続きます。                   以上

687 そのとき歴史は動いた(1)

2008-11-06 08:38:37 | Weblog
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 687 そのとき歴史は動いた(1)

NHK歴史情報番組「その時歴史が動いた」
      「スペシャル もう一度聞きたい あの人の言葉」より

1位 高杉晋作
  「おもしろきこともなき世をおもしろく すみなすものは心なりけり」
 
ただし、高杉晋作が詠んだのは、上の句だけで、下の句は看病していた野村望東尼が付けたものだそうです。
それに対して高杉は「おもしろいのう……」とつぶやいたというエピソードがあります。

 下の句が別人だったとは知りませんでした。それにしても死ぬ間際に辞世の句を言う元氣が良くありますね。感心します。


 2位 諸葛孔明
  「学問は静から 才能は学から生まれる。
   学ぶことで才能は開花する。 
   志がなければ学問の完成はない」

 諸葛孔明は氣まぐれ剣士も好きですね。こうゆう大将の下で働いたら、働き甲斐があるでしょうね。

 3位 山本五十六
  「百年兵を養うはただ平和を守るためである」

 氣まぐれ剣士は、この言葉より「やって見せ、言って聞かせ、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ」の言葉のほうが好きですね。
 この言葉も、上杉鷹山の「やって見せ、言って聞かせ、させてみて」という句に、五十六が「褒めてやらねば、人は動かじ」をくっつけたそうです。

 人に使われるのもいやだけど、人を使うのはもっと大変ですね。親子の関係でもそうかも知れません。小さいときに親の権力だけで無理やりやらせると、大きくなるとその反動がくるかもしれませんね。

いかがでした。
次回もお楽しみに。                          以上

686 ただいま100歳

2008-11-04 14:09:21 | Weblog
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 686 ただいま100歳

 『ただいま100歳』  昇地三郎=著

 昇地先生は、101回目の誕生日を迎えられた今年の8月には、アメリカ、ドイツ、中国など9か国13都市をまわり、講演していらっしゃいます。帰国の翌日には学園の運動会の予行演習にも参加するという仕事ぶり。「教育」という使命にいきいきと
取り組んでいらっしゃいます。

昇地先生は3人のお子さんに恵まれましたが、長男と次男が脳性小児麻痺により満足に学校教育を受けることができず、また、ひどいイジメにも遭ったそうです。

「親として何ができるだろうか」その思いが「しいのみ学園」をつくるきっかけでした。

「しいのみ学園」が開園したのは、昭和29年。
当時は障害児を対象とした特殊教育施設はありませんでした。
それから50年あまり。今日では、韓国や中国でも養護学級を普及させています。

「福岡市郊外にある『しいのみ学園』の門は、世界へ開かれた教育の門です。(中略)
『世界中の子どもたちに温もりのある心の教育を』、それが私の願いです」(P278) 
  
その思いで、101歳になっても、ご自分の知識・経験を活かし、養護教育に尽力されているのです。

さて、昇地先生は、各年代ごとの心掛けを次のように記していらっしゃいます。

    10代  親の言うことを聞こう。
    20代  まず「やってみる」。良い配偶者を得る。
    30代  子育ての時代。親子で希望の星を求めよう。
    40代  最も花の咲く時期。勝負をせよ。
    50代  人生の最高の時。
    60代  飛躍の時。自分の学問・実績を広げよう。
    70代  70くらいで屈してはならない。自分を鍛えよう。
    80代  半分の40代のつもりで頑張ると気力が出てくる。
    90代  今からでも遅くはない。15歳の意欲でいよう。
    100歳  Go ahead! 前進、また前進。


本書には、先生が100年生きて体得した生き方のアドバイス、「しいのみ学園」から学んだこと、生涯現役への思いなどが綴られています。

 いま、日本で100歳以上の方は3万人を超えるそうです。

   「私には老感がありません。
    年をとる暇がないのです。
    どうやってボケたらいいのかも、
    私にはわかりません」(P210)
 

すごい人がいるんですね。日本に100歳以上が3万人もいるとは知りませんでした。これからもっと増えるのでしょうね。

50代は人生の最高の時ですか。となると今が最高の時?
あまり実感は湧きませんが、先生に比べたらまだ、半分しか生きていませんからね。

でも、小生は“人生いつでも今が最高”と思っています。
というか、良く考えれば、人生って“今しかない”ですね。過去や未来は頭の中にしかありません。明日だって明日になれば今日、突き詰めれば今ですよね。

この先生すごいですよね。忙しくて年をとる暇もないし、ボケかたも分からないって。
そうか、ボケにならない方法は、ボケかたを知らなければいいのですね。納得です。

いかがでした。
次回もお楽しみに。
以上