氣まぐれ剣士の言いたい放題

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779 見習い

2010-04-23 07:50:30 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

779 見習い


小僧時代に一番大事なことは、「見習い」です。
それは字の如く、見て習うことです。

それは別な言い方をすれば「おまえ、いまこの場にいていいぞ」と許され、無言の教えをいただいているのだと思っています。

上原行照(伊崎寺住職・千日回峰満行者)
『致知』2010年5月号「精進の中に楽あり」

比叡山の千日回峰行を満行した上原行照氏が、小僧時代を振り返って語られた言葉です。
この言葉に続いて
「見習い期間がなくて成長する人はいません。下積みの世界があって次の世界に進んでいきます」と語られています。

仏道修行にかかわらず、下積み時代、師匠や先輩の言葉や行動から謙虚に学び続ける姿勢こそが将来の大成に結びつく、ということなのでしょう。

宮大工・西岡常一棟梁の唯一の弟子である小川三夫氏にも、同じような言葉があります。

小川氏が西岡棟梁に弟子入りして間もない少年時代の思い出です。
「師匠から言われたのは『納屋の掃除をせえ』ということでした。言われるまま納屋に上がってみると、そこに、これからつくる三重塔の図面があった。

傍には棟梁の大工道具が置いてある。・・・ということは、それを見てもよろしい、ということですわね。あっ、これで自分は弟子に認められたんだと思いました」

師から指示された納屋の掃除という日常の何気ない環境の中に、小川氏は素晴らしい宝を発見していかれたのです。自分に与えられた環境、師の言葉の中に、
いかに成長のチャンスを見出していくか。


そうですね、師匠から掃除をやっておけと言われて、ただ掃除をするだけではいけないのですね。
何のために師匠がそう言っているのか、そこを考えないと、いつまで経っても成長しないかも知れませんね。

小生も師匠によく言われました、”まだ同じ事をやっているのか、試されているんだぞ”って。

いつまで経っても成長出来ない氣まぐれ剣士でした。

以上