氣まぐれ剣士の言いたい放題

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587 自靖自献

2007-11-15 08:29:54 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

587 自靖自献


「安岡正篤先生は
    『自靖自献(じせいじけん)』とおっしゃいました。

  自分を豊かにするだけでなく、生かされているありがたさを知って、
     その恩をいかに返していくかが大事だと教わりました」

                           渡邉五郎三郎氏

「自靖自献」とは中国古典『書経』にある言葉で、「自ら靖んじ、自ら献ずる」と読みます。
 自分が生活や仕事において靖らかな満足を得、そのことで人や社会のために貢献していくという意味だそうです。

 仕事にしろ家庭生活にしろ、大過なく毎日が過ぎていくことを私たちは「当たり前」と受け取ってしまいがちです。しかし、よくよく考えてみると、日々「当たり前」の生活が送れることは何と恵み多いことでしょうか。

 天地や先祖の恩恵、職場の仲間や家族など多くの支えが合ってこそ「当たり前」の生活ができることを、ゆめゆめ忘れてはならないですよね。
 
自分に関わる縁に感謝し、それに報いるべく置かれた環境で精一杯人のために尽くす生き方ができたら本当に理想的かも知れません。

『致知』2007年2月号に登場された大阪の菓子問屋・吉寿屋会長の神吉武司氏は
「私たちは1万円払ってネクタイ買ったと言うけれども、仮に1万円もらっても自分一人ではこれだけのものは作れません。だとしたら作ってくれた人に報いようという思いがなくてはなりません」
 とおっしゃっていました。縁について考えさせられる一言です。

 
 その通りですね。いくら安いからといって、駄々草にして良い訳はありません。たった100円の商品でも自分では作れません。値段は便宜的に人間がつけただけですね。
本当の物の価値は値段によってあらわせないのかも知れませんね。

次回もお楽しみに。
以上